第42話「メイン通信サーバー」
「メイン通信サーバー?」
ジェイクが聞き返す。
ミリアは中央端末の画面を操作する。
「ここからロボットへ送られている通信を管理してる」
ルーカスが画面を見る。
「これを止めれば、ロボットへの命令も止まるのか?」
「全部とは限らない。でも、少なくともこの施設を経由している通信は遮断できる」
ジェイクが扉の外を見る。
「だったら早く止めようぜ」
ミリアが画面を確認する。
「サーバーは、この制御室にはない」
「どこ?」
「さらに地下」
ルーカスが眉をひそめる。
「まだ下があるのか」
「この施設、かなり深い」
その時。
制御室の入口から、再び機械音が響いた。
ガシャ……。
さっきのロボットが立ち上がる。
ジェイクが構える。
「まだ動くのかよ!」
ルーカスが前へ出る。
「ミリア、場所を調べて」
「分かった!」
ロボットが突進してくる。
ルーカスが拳を叩き込む。
ドンッ!
ロボットが壁にぶつかる。
しかし、その隙に別の一体が横から迫る。
ジェイクが金属棒を振り抜く。
ガキン!
「こっちは任せろ!」
「助かる!」
ミリアは中央端末を操作する。
「見つけた!」
「どこだ?」
「この制御室の真下。地下三階」
ジェイクが驚く。
「地下三階……」
「サーバーへ行くには、この先の階段を使う」
ミリアが地図を表示する。
ルーカスが確認する。
「行こう」
三人は制御室の奥にある通路へ向かった。
扉を開ける。
その先には、下へ続く階段があった。
「ここか」
ジェイクがライトを照らす。
下は暗く、何も見えない。
三人が階段を下りていく。
地下二階。
さらに地下三階。
空気が冷たくなっていく。
やがて、巨大な金属扉が現れた。
ミリアが端末を確認する。
「ここ」
扉には、
【通信サーバー管理区画】
と表示されている。
ルーカスが扉を開けようとする。
しかし――
ピッ。
【アクセス拒否】
「開かない」
ミリアが端末を接続する。
「ちょっと待って」
数秒後。
「……この扉、外部からロックされてる」
ジェイクが眉をひそめる。
「またかよ」
「しかも、普通のロックじゃない」
ミリアが画面を見せる。
「遠隔操作で閉じられてる」
ルーカスが扉を見る。
「つまり、向こう側にいる誰かが俺たちを止めてる?」
「そう考えた方がいい」
その瞬間。
天井から機械音が響いた。
ウィーン……。
三人が上を見る。
天井の一部が開く。
そこから、小型の監視機械が現れた。
赤い光が三人を照らす。
ジェイクが構える。
「またロボットか!」
ミリアが首を振る。
「違う」
「え?」
「監視カメラよ」
監視機械が三人を撮影している。
ルーカスが見上げる。
「……俺たちを見てる」
ミリアが端末を見る。
すると、監視機械から別の場所へデータが送られていることが分かった。
「映像が送信されてる」
ジェイクが叫ぶ。
「どこへ?」
「分からない。でも、この施設の外」
ルーカスが監視機械を見る。
「なら、壊す」
拳を振り抜く。
ガンッ!
監視機械が壁に叩きつけられ、床へ落ちた。
ミリアが急いで端末を確認する。
「送信は止まった」
ルーカスが扉を見る。
「よし。次はこの扉だ」
ミリアが頷く。
「開ける方法を探す」
しかし、その直後。
扉の向こう側から――
低い機械音が響いた。
ウィィィィン……。
ジェイクが構える。
「……中に何かいるぞ」
第42話 完




