↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メタル・アポカリプス  作者: 石蒜
第2章「第1施設編」
PR
28/68

第28話「工場の裏側」

工場の外周。


ルーカスたちは、通用口から離れて裏側へ進んでいた。


「さっきの通用口……」


ジェイクが振り返る。


「勝手に開いたのが気になるな」


「俺もだ」


ルーカスは工場を見る。


「誰かが開けたのか、それともシステムが勝手に動いたのか」


ミリアが端末を確認する。


「今のところ、どちらとも判断できない」


三人はさらに進む。


すると、工場の壁際に小さな設備が並んでいるのが見えてきた。


「これ、何だ?」


ジェイクが近づく。


ミリアが確認する。


「電源設備みたい」


「工場全体に電力を送ってるのか?」


「そう。でも……」


ミリアが設備の一部を見る。


「一つだけ、別系統になってる」


ルーカスが近づく。


「別系統?」


「工場の通常設備とは違う電力が流れてる」


ジェイクが眉をひそめる。


「何に使ってるんだ?」


「分からない」


ミリアが端末を接続する。


しばらく調べる。


「この先に、別の設備があるみたい」


ルーカスが工場を見る。


「地下?」


「その可能性が高い」


ジェイクが周囲を見る。


「入口は?」


ミリアが端末の地図を表示する。


「この設備の近くに、地下へ続くメンテナンス用の入口がある」


三人は地面を探す。


少し離れた場所に、金属製の蓋があった。


ルーカスがしゃがみ込む。


「これか?」


ミリアが確認する。


「そう」


ジェイクが蓋を持ち上げようとする。


「よし……」


しかし――。


カチッ。


蓋の横にある小さなランプが点灯した。


「!」


ミリアがすぐに止める。


「触らないで!」


ジェイクが手を離す。


「何だ?」


「警報装置がついてる」


ルーカスが蓋を見る。


「開けたら警報が鳴る?」


「たぶん」


ジェイクが苦笑する。


「危なかったな」


ミリアは周囲を確認する。


「でも、ここは重要な場所だと思う」


ルーカスが頷く。


「研究施設の資料にも、工場の地下設備について書かれてた」


ジェイクが振り返る。


「じゃあ、やっぱり地下にも何かあるのか」


「ええ」


ミリアは端末を閉じる。


「ただ、今は開けない方がいい」


「理由は?」


「警報が鳴れば、工場内のロボットが動く可能性がある」


ルーカスは蓋を見つめる。


「……分かった」


その時。


工場の奥から、大きな音が響いた。


ドンッ!


三人が振り返る。


続けて――


ドンッ!


ドンッ!


何度も衝撃音が響く。


ジェイクが構える。


「何だよ……」


ミリアが端末を確認する。


「ロボットが移動してる」


「こっちに?」


「違う」


ミリアが画面を拡大する。


「工場の別区画へ向かってる」


ルーカスが工場を見る。


「何か起きてるな」


さらに大きな音。


ガシャァン!


工場の壁の向こうで、何かが倒れたような音がした。


三人は顔を見合わせる。


「……行ってみる?」


ジェイクが聞く。


ルーカスは少し考える。


「まだだ」


「また?」


「俺たちはまだ、この工場のことを知らなすぎる」


ルーカスは周囲を見る。


「まず、外から分かることを全部調べる」


ミリアが頷く。


「その方がいい」


三人は再び歩き始める。


すると、工場の壁に小さな扉があるのを見つけた。


ミリアが近づく。


「これは……」


扉の横には、古いプレートが取り付けられている。


そこには――


【保守管理区域】


と書かれていた。


ジェイクが扉を見る。


「ここも入口か?」


ミリアが端末を確認する。


「鍵はかかってる。でも、電子ロックじゃない」


ルーカスが扉の前に立つ。


「なら、普通の鍵か」


ジェイクが周囲を見る。


「鍵を探す?」


ルーカスは頷いた。


「探そう」


三人は工場の外周をさらに調べ始めた。


まだ工場の中へ入ることはない。


しかし、少しずつ――


工場の構造が見えてきていた。


第28話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。