第16話「侵入者」
地下研究施設。
ルーカスたちは監視モニターを見つめていた。
画面には、自宅の中へ入っていく武装した人間たちが映っている。
「何人いる?」
ジェイクが尋ねる。
ミリアは映像を切り替える。
「確認できるだけで六人」
「六人か……」
ルーカスは画面を見る。
全員が武器を持っている。
だが、ロボットと違って動きは分からない。
何を目的に来たのかも分からない。
「警察じゃなさそうだな」
ジェイクが呟く。
「服装も装備も普通じゃない」
ミリアが答える。
「でも、ロボットを操っている人間たちと決まったわけじゃない」
「じゃあ、何者なんだ?」
「まだ分からない」
その時、監視カメラの映像が一つ消えた。
「カメラが切られた!」
ミリアが操作する。
次々と映像が消えていく。
「こっちに気づいた?」
ルーカスが聞く。
「違う。カメラを一台ずつ破壊してる」
ジェイクが立ち上がる。
「こっちに来るぞ」
三人は地下への入口を確認する。
まだ侵入されてはいない。
ルーカスはブレイカーを見た。
「俺が行く」
「待って」
ミリアが止める。
「相手が何者か分からない。いきなり戦うのは危険よ」
「じゃあどうする?」
「まず話を聞く」
ジェイクが首を傾げる。
「話が通じる相手ならな」
ルーカスは少し考える。
「……そうだな」
三人は地下への入口付近で待つことにした。
しばらくして。
ゴン。
地上から扉を開ける音が聞こえた。
足音。
一人。
二人。
三人。
徐々に近づいてくる。
ジェイクが小声で言う。
「来た」
ルーカスはブレイカーを構える。
しかし、まだ装着しない。
相手が敵だと決まったわけではない。
やがて地下への隠し扉の前で足音が止まった。
カチャ。
何かを操作する音。
ミリアが驚く。
「ここのロックにアクセスしてる」
「開けられるのか?」
「分からない。でも、かなり詳しい」
数秒後。
ピッ。
【アクセス認証】
【不正な管理権限を検知】
「まずい!」
ミリアが端末を操作する。
「扉を閉じる!」
ゴゴゴゴ……
隠し扉がロックされる。
その直後。
ドォン!!
扉が外側から殴られた。
ジェイクが身構える。
「話し合う気、なさそうだな」
ドォン!!
二発目。
扉が大きくへこむ。
ルーカスがブレイカーを装着する。
カチッ。
青い光が走る。
「来るぞ」
ドゴォン!!
扉が吹き飛んだ。
煙の向こうから武装した男たちが姿を現す。
先頭に立っていた男が銃を構える。
「動くな」
ルーカスたちは止まる。
男は研究室を見回した。
「アレン・レインの研究データはどこだ?」
ルーカスの表情が変わる。
「……父さんを知ってるのか?」
男は答えない。
「研究データを渡せ」
「嫌だ」
ルーカスが即答する。
男の後ろにいた仲間が武器を構える。
ジェイクが一歩前に出る。
「おいおい。いきなり脅しかよ」
「抵抗するなら排除する」
その言葉を聞いた瞬間。
ルーカスは拳を握った。
「……お前たちも、ロボットを操ってるのか?」
男の表情が一瞬だけ変わる。
だが、すぐに戻った。
「質問する立場じゃない」
男が手を上げる。
「確保しろ」
武装した男たちが一斉に動き出す。
ジェイクが構える。
「来るぞ!」
ルーカスは前へ出た。
「俺たちの家を勝手に荒らしたんだ」
ブレイカーが青く輝く。
「簡単には帰さない!」
ルーカスが走り出す。
第16話 完




