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メタル・アポカリプス  作者: 石蒜
第1章「崩壊する日常編」
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第12話「連携する機械」

地下研究施設。


倒された二体のロボットが床に転がっている。


残るのは二体。


しかし、その二体の様子が明らかに変わっていた。


『戦闘パターン変更』


『連携モード起動』


ルーカスは拳を構える。


「連携モード……?」


ミリアが警戒する。


「気をつけて。さっきまでとは動きが違う」


二体のロボットが左右に分かれた。


一体がルーカスの正面。


もう一体が背後。


「挟むつもりか!」


ジェイクが叫ぶ。


ルーカスは前のロボットを警戒しながら、背後にも意識を向ける。


その瞬間。


前方のロボットが突っ込んできた。


「来る!」


ルーカスは拳を構える。


ガキィン!!


ロボットの拳を受け止める。


しかし、力が強い。


「ぐっ……!」


足が少しずつ後ろへ下がっていく。


その時だった。


背後からもう一体が迫る。


「ルーカス!」


ジェイクが叫ぶ。


ルーカスは横へ飛ぶ。


直後、二体の拳がぶつかった。


ドゴォン!!


「危なかった……!」


ルーカスは床を転がりながら立ち上がる。


ブレイカーの表示が光る。


【敵AIの連携パターンを解析】


【戦闘データ収集中】


「まだ解析中か……!」


ルーカスは息を整える。


今までの敵なら、一体ずつ相手にすればよかった。


だが、この二体は違う。


片方が攻撃すれば、もう片方が隙を狙ってくる。


二人で一人を追い詰める戦い方だ。


「ジェイク!」


「分かってる!」


ジェイクが周囲を見回す。


「ミリア、何か使えるものはないか?」


「探してる!」


ミリアは研究室の設備を調べる。


「この施設、戦闘用じゃないから武器なんてないわ!」


「だったら、武器じゃなくてもいい!」


ジェイクは床に転がっていた金属製の部品を拾った。


そしてロボットへ投げつける。


ガンッ!


ロボットの頭部に当たる。


『攻撃を確認』


一体がジェイクへ向きを変えた。


「よし!」


ジェイクは走る。


「こっちだ!」


ロボットがジェイクを追う。


その隙に、ルーカスはもう一体へ向かって走り出した。


「今なら!」


拳を振り抜く。


ドゴォン!!


ロボットの胸部に命中する。


だが、ほとんど効いていない。


「くそっ!」


ロボットの腕がルーカスへ迫る。


ルーカスはしゃがんでかわす。


その瞬間、ブレイカーが反応した。


【連携パターン解析完了】


【敵AIは相互通信によって行動を同期】


【通信経路を遮断すれば連携能力が低下する可能性あり】


「通信……」


ルーカスはロボットの首元を見る。


そこには小さな発光部品がある。


「ミリア!」


「何?」


「あの首の部分!」


ミリアが見る。


「通信装置ね!」


「そこを壊せば、二体の連携を止められるかもしれない!」


ジェイクも理解した。


「じゃあ、俺が一体を引きつける!」


「ルーカス、もう一体を頼む!」


「分かった!」


ジェイクが走り出す。


ロボットがジェイクを追う。


ルーカスは残った一体と向き合う。


怖い。


足も震えている。


それでも、もう最初のように逃げるだけではない。


ルーカスは拳を握る。


「今度こそ……!」


ロボットが突進する。


ルーカスも前へ出る。


二つの拳が激突した。


ドゴォォン!!


研究室全体に衝撃音が響き渡った。


そしてルーカスは、ロボットの首元へ狙いを定める。


「そこだ!」


第12話 完

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