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メタル・アポカリプス  作者: 石蒜
第1章「崩壊する日常編」
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11/18

第11話「共闘」

『対象を排除します。』


残る暴走ロボットは三体。


その赤いセンサーは、ルーカスだけを捉えていた。


【脅威対象を更新】


【最優先排除対象:ブレイカー装着者】


「狙いは俺か……!」


ルーカスは拳を構える。


「ルーカス!」


ミリアが叫ぶ。


「真正面から戦っちゃダメ!」


「ブレイカーが装甲を解析できても、一人じゃ囲まれる!」


ルーカスは頷く。


「分かった!」


その瞬間。


三体が同時に動いた。


前方から一体。


左右から一体ずつ。


完全な挟み撃ち。


「ルーカス!!」


ジェイクは近くの金属棚を思い切り押した。


ガガガガッ!!


重い棚が横倒しになり、左側のロボットの進路を塞ぐ。


ドゴォン!!


ロボットは棚に激突し、一瞬だけ動きが止まる。


「今だ!」


ルーカスは前方のロボットへ突っ込む。


「はぁぁぁっ!!」


拳を放つ。


しかし──


ロボットは腕で受け止めた。


ガキィィン!!


「止められた!」


次の瞬間。


横からもう一体の蹴りが飛んでくる。


ドゴッ!!


「ぐあっ!」


ルーカスは吹き飛ばされ、研究台へ激突した。


「ルーカス!」


ミリアが駆け寄ろうとする。


しかし一体のロボットが行く手を塞いだ。


『排除します。』


ロボットが腕を振り上げる。


「くそっ!」


ジェイクは鉄パイプで殴りかかる。


ガンッ!!


もちろん装甲には傷一つ付かない。


だが。


ロボットの視線がジェイクへ向く。


『攻撃者を変更。』


「それでいい!」


ジェイクは叫ぶ。


「ルーカス!今だ!」


ルーカスは立ち上がる。


ブレイカーの表示が光る。


【敵の隙を確認】


【推奨攻撃:肩関節】


「そこだ!」


ルーカスはロボットの背後へ回り込む。


全身の力を拳へ込める。


ドゴォォン!!


拳が肩関節を正確に打ち抜く。


バキッ!!


右腕が吹き飛んだ。


『損傷……確認。』


『戦闘継続……』


「まだ動くのか!」


腕を失ってもロボットは止まらない。


逆に頭部の赤い光はさらに強く輝く。


その時。


ミリアが研究室の机の上に置かれていた消火器を見つける。


「ジェイク!」


「しゃがんで!」


ジェイクは反射的にしゃがむ。


プシューーー!!


消火剤がロボットのセンサーへ噴射される。


『視界……異常。』


『ターゲット……ロスト。』


ロボットが混乱した。


「ルーカス!」


「今!」


ルーカスは全力で駆け出す。


そして跳び上がった。


「うおおおおぉぉ!!」


渾身の一撃。


ドガァァァン!!


拳がロボットの首関節を貫く。


バキィィィン!!


頭部が宙を舞い、床へ転がる。


赤い光が消えた。


『……機能……停止。』


二体目撃破。


「やった!」


ジェイクが叫ぶ。


しかし喜ぶ暇はない。


残るは二体。


しかも。


その二体は並んで立ち、今までとは違う動きを始める。


『戦闘パターン変更。』


『連携モード起動。』


「連携……?」


ミリアの表情が変わる。


「まずい……!」


「一体ずつじゃない!」


二体のロボットが息を合わせるように、ゆっくりとルーカスたちへ歩き始めた。


第11話 完

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