表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メタル・アポカリプス  作者: 石蒜
第1章「崩壊する日常編」
PR
10/16

第10話「鋼鉄の拳」

『排除を開始します。』


四体の暴走ロボットが一斉に動き出した。


ガシャン!!


先頭の一体がルーカスへ一直線に突っ込んでくる。


「ルーカス!!」


ジェイクが叫ぶ。


しかし、ルーカスは逃げなかった。


右拳を握り、正面から迎え撃つ。


「うおおおぉぉ!!」


ドゴォォン!!


拳と鋼鉄の拳が激突する。


凄まじい衝撃が研究室を揺らした。


「ぐっ……!」


ルーカスは数メートル吹き飛ばされ、床を転がる。


「ルーカス!」


ミリアが駆け寄ろうとする。


ルーカスは立ち上がった。


右腕は痺れている。


「くそっ……。」


「思ったより硬い……!」


その時、ブレイカーから電子音が鳴る。


【衝撃データ取得】


【敵装甲を解析中】


「解析……?」


意味は分からない。


だが考える暇はなかった。


二体目が横から襲い掛かる。


ルーカスはとっさに身をひねる。


拳が頬をかすめる。


「危なっ!」


その勢いのままロボットの腹部へ拳を打ち込む。


ガンッ!!


鈍い音が響く。


しかし、大きなダメージにはならない。


『攻撃を確認。』


『損傷軽微。』


「効いてない!」


ジェイクが顔をしかめる。


三体目、四体目も迫る。


四方を囲まれた。


「終わりだ……!」


ジェイクが思わず声を上げる。


その瞬間。


ブレイカーが再び光る。


【敵装甲解析完了】


【関節部への攻撃を推奨】


【推奨部位:首・肩・膝】


「関節……!」


ルーカスは目を見開く。


「硬い装甲じゃなくて、動く部分を狙えば!」


一体目が拳を振り下ろす。


ルーカスは前へ踏み込んだ。


「そこだ!」


ドゴッ!!


右拳がロボットの膝関節へ命中する。


バキィッ!!


金属が砕ける音。


ロボットの片膝が壊れ、その場で体勢を崩した。


「壊れた!」


ミリアが叫ぶ。


ルーカスはすぐに追撃する。


「はあぁぁっ!!」


倒れたロボットの首関節へ渾身の一撃。


ゴガァァン!!


頭部が外れ、赤いセンサーの光が消えた。


『……システム……停止……』


ドサッ。


暴走ロボットが動かなくなる。


「倒した……!」


ジェイクが思わず笑みを浮かべる。


しかし、その直後。


残る三体がルーカスを取り囲んだ。


『脅威レベル上昇。』


『対象を優先排除します。』


「まだ三体もいるのか……!」


ルーカスは息を切らす。


一体倒しただけで腕が重い。


ブレイカーの負担は想像以上だった。


【装着者の身体負荷上昇】


【筋疲労を検知】


【連続使用に注意】


「まだ……終われない。」


ルーカスは汗をぬぐい、拳を構える。


研究室の奥でジェイクが鉄パイプを握り直す。


「ルーカス一人には任せられねぇ。」


ミリアも近くの工具を手に取る。


「私たちも援護する!」


ルーカスは小さく笑う。


「ありがとう。」


三人は初めて肩を並べた。


暴走ロボットとの、本当の戦いが始まる。


第10話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ