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Gun Freak Sisters -didn’t change us-  作者: idiotdog
Watching the Line They Crossed
73/74

The Hit Factor

どうしても競技シーンを描きたくなり本来予定してたエピソードを後に回して描いた自己満エピソードです。

 棗は満面の笑みを浮かべ、レンジに立っていた。


 購入すればそれなりの金額のトルソー型のシューティングターゲットを木製ながらも、この世界の住人に生産させかなりの数を用意し腰には地球にいたことから愛用していたブランドのレース用のベルトシステムとオープンホルスター、マグポーチが付けられている。


 「おう、てめぇら。今日はアタシらの本領 シューターとしてコンペティターとしての腕を見せるぜ。」


 マコの配信能力の眼球に向かい棗が宣言するとチャットには今更?というコメントが流れていく。

 既に棗の射撃スキルはゴブリンなどモンスターとの闘いで多くの人間が目にしている為、今更動かない的に向け撃つ事に新しい体験を期待できなかった。


 「はっ これだから素人どもは。良いか?ソルジャーに求められるものとシューターに求められるものは別モンだぜ?あのアメリカの特殊部隊ですら的撃ち一点ならマスタークラスに及ばねぇしレクチャーを受ける。 ソルジャーに求められるのはアルファを狙う精密さでもドロー速度でもねぇ。周りに被害をださねぇように素早く無力化すること、気づかれねぇように接近すること、優位な位置取りとすることだ。」


 そういいながら黒に塗ったトルソーと白に塗ったトルソーの並ぶ簡易的なコースに目を向ける。


 「華音、タイマーの準備は良いか?」


 「うん。 Are you ready?」


 「Ready」棗は頷きながらそう短く答えた。


 「Stand-By」


 華音の持つタイマーがBEEP音を鳴らすと棗は素早くドローをし、コースを駆けていく。

 ボブ達軍人にも鍛え上げられ何度もクラブマッチなどをテキサスで経験もしている棗は180を切るような素人ではない。


 歩幅を小さくし無理なく減速し、ラインの前に止まるとトルソーに向け2発づつ発砲していく。


 棗の手にするのはプラティパスでも以前使用していたTAC ULTRAでもなくテキサスで使っていたSIG 1911 Match Elite .40s&w 戦闘で使用しないことを前提としたそれは棗にしては珍しくトリガーなどに手を加えた競技専用としてテキサスで使用していたものと同じセッティングの新たに作り上げた相棒だった。


 ライフルなどの遠距離では華音やマコには及ばないが、棗の真骨頂はハンドガンの距離と身体能力の高さとりわけ反応速度だった。


 コース内、それも5m程度の短距離ダッシュとシューティングの繰り返し、その中で特に目を引くのがその恐ろしいまでの体幹と加速と減速の技術だ。


 普段のソルジャーとしての完成された歩法などを見ていたリスナーはシューターとしての完成度の高さに圧倒されていく。

 そしてリスナーの中にはUSPSAを知る人物もいた。

 身に着けたDAAのリンクスベルト、慣れなければ逆にドロー速度の遅くなってしまう癖のあるレースホルスターのGHOST-ONE、マグネティックキャッチのついたコンペティション向けのマグホルダーなど装備の充実も目を引くがそれよりもその男から見ても棗のステージ攻略のプランニング、マグチェンジのタイミングと速さはエアガンで行っている自分の物とは異次元ともいうべきものだった。


 最後のターゲットを打ち抜いた棗に華音が「If You Are Finished, Unload and Show Clear」と声をかけた。

 華音のROコマンドを聞きマガジンを抜きマグポーチに着けられたマグネット式のキャッチにマガジンを張り付けスライドを引きチャンバーから飛び出した弾をキャッチしそれを見せた。


 “If Clear, Hammer Down, Holster”


 不敵な笑みを浮かべながら棗はハンマーを落としホルスターに戻してから不敵な笑みを浮かべた。


 「どうよ?」


 :すごい……のか?すまん俺にはわからん有識者たのむ。

 :ガスガンでUSPSAしてるが比べ物にならんわ。特に減速技術がやばいし全く体幹がブレてない。

 :しかも俺たちと違ってガスガンじゃなく実銃しかもあれ40口径だろ?リコイル制御の技術がすごいね。


 「ははっ そう褒めんなよ。アタシはシューターとしてはBクラスの上くらいだ。脱中級者ってレベルだぜ?


 :Bクラス!? 脱中級ってれべるじゃねぇだろ上級者だよBクラスは。


 棗がリスナーとやり取りをしてる間に華音がメモ係の汐路を引き連れトルソーを確認していく。


 「アルファ、チャーリー ダブルアルファ ダブルアルファ アルファ チャーリー なっちゃん、腕おちた?」


 「あん? 前からこんなもんだろアタシの命中率は。さ、次は華音の番だぜ?」


 棗と同じようにレース用の装備で身を固めUSPSA向けそれもかなり癖の強いフルサイズの9mmハンドガンCZ SHADOW2をレース用ホルスターの中では比較的使いやすいDAAのホルスターに収めていた。

 CZの薄く引きにくいスライドにはスライドラッカーが取り付けられ、同じくかなり薄い為グローブをつけていると操作しにくいマニュアルセーフティもやや厚みのあるものへ変更されサムレストも取り付けられた華音のレース用ハンドガンはエアガンなどに興味のあるリスナーから羨ましがるコメントが大量に打ち込まれる。


 :CZ SHADOW2!? いいなぁしかもTS3っぽいカスタム。

 :そう言えば華音ちゃんUSPSA競技者なのに普段コンシールドをキャリーしてるんだよな。初めて競技者っぽい姿になってる


 「ほら 華音お前のカッコいいところを見せてやんな。 Make ready.」


 棗のコマンドに華音はスタート地点に立った。


 「Are you ready?」


 「Ready.」


 「Stand By」


 BEEP音が鳴り、棗と同じように華音がコースを駆け始める。

 棗より若干加速と減速のスキルが劣るが、棗と違い9mmのマイナー弾のマイルドなリコイルを活かした素早い射撃を行っていく。

 ただ、スチールターゲットの部分で命中した位置が悪く倒れず、棗よりも2発ほど多く撃ちタイムをロスさせ最後のトルソーを打ち抜くと棗のようにマガジンを抜き、ラッカーに指をかけスライドを引き弾をキャッチしてからセーフティをかけてからホルスターに収める。


 「うぁーミスったぁ 9mmだとスチールターゲットのところでタイムロスしちゃうんだよねぇ。」


 「ま、その分リコイルがマイルドだ。スプリットタイムは華音の方が早いはずだぜ?あと2発目の命中率もな。」


 そう言いながらほとんどがアルファに打ち込まれたトルソーにシールを張っていく。


 :すごっ ほとんどアルファ!?

 :棗と違って華音ちゃんはDAA一式装備なんだな。棗はかなりキメラ装備だったが。


 「そりゃメーカーにスポンサードされてるわけじゃねぇからな。使いやすい物を選んでくとキメラになるだろ? アタシのマグポーチはGUGAだ。ペンギンマークが可愛いだろ?おすすめだぜ?」


 :棗がペンギンマーク可愛いとか言うギャップに驚いたわ。

 :次はマコちゃん?


 「あん?マコは精密射撃だぜ?USPSAなんかやらせたら素人以下だぞ?それにマコはUSPSA競技向けのハンドガンをもっちゃいねぇ。」


 「な、なっちゃん こ、これ。」


 マコが手にしているのはいつものModel.3スコフィールドだった。

 USPSAにはいくつかのディビジョンが存在している。

 カスタム無しオプティック無しのプロダクション、オプティックをのせたキャリーオプティック、そして華音が行ったオープンや棗の行ったLimitedまなど多数存在している。

 そのなかでリボルバーディビジョンも存在していた。


 「クラシックリボルバーで? まぁいいが速度はともかくマコの場合オールアルファはわかりきってるからなぁ。」


 :オールアルファ!?

 :一番腕がいいんじゃ?


 「おいおい タイムがやべぇんだよマコは。」


 :あー 運動苦手なんだっけ?

 

 「だな、トテトテ歩いて数秒かけてサイティングだからなぁマコは。USPSAさせるよか精密射撃とかやらせた方がマコの腕を実感できるぜ?」



補足説明


 180を切る

 銃口が前方180度以外を向けた場合失格となります。

 実銃競技ではヒットやタイムなどの他に安全面もみられます。銃を落とす、銃口を後方にけてしまう、不用意なところでトリガーに指をかけている 暴発させる などは失格対象となります


 黒と白のトルソー

 得点ターゲットとNo-Shootの区別です。


 Bクラス

 

 USPSAの競技者を成績に応じて分類するクラスの一つ。


 Bクラスは分類率60%以上75%未満の競技者を指します。

ただし、この数字は命中率ではなく、専用の競技ステージで記録した成績を基準と比較したものです。

 棗は自分を「脱中級者」程度と言っていますが、Bクラスでも十分に高い技術を持った競技者だと思ってください。

 棗の場合は公式に認定されたBクラスではなく、競技経験者から「Bクラス上位くらいの腕前」と評価されている、という意味です。

 ちなみに私も大体Bクラスの下の方くらいと友人に評価されてますがきちんとBクラスのクラシファイアを受けてるわけではないです


 USPSAのリボルバーディビジョンの補足

 Model.3はリボルバーのディビジョンでしようするような銃ではないです。

 別競技のクラシックリボルバーなどで使用する銃ですね。


 最後までお読みいただきありがとうございます。

 『面白かった』『続きが読みたい』と思っていただけましたら、作品への応援お願いいたします。

 正直な感想や好きな銃や出演させてほしい銃などコメントを頂けると嬉しいです

 また、ブックマークもしていただけると嬉ションしながら1911を握りしめます。

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