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Gun Freak Sisters -didn’t change us-  作者: idiotdog
Watching the Line They Crossed
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Do Good Girl Dream of Magical Girls?

 眠らない町、東京歌舞伎町


 雑居ビルに一人の女が背を預け、路上喫煙禁止にもかかわらず煙草を咥え煙を漂わせている。

 秋口だというのにクロップドタンクトップで大胆に鍛え上げられた腹筋やタトゥの刻まれた腕を晒す棗はちらりと目の前ではしゃぐ二人の恋人を見つめた。


 柔らかそうな大きな胸と普段は自信なさそうにしている垂れ目が特徴のメンヘラ彼女マコ、ファッションセンスが壊滅的なエロい脇の香りを漂わせるお嬢様華音。

 

 だが三人には秘密があった。


 「なっちゃん、これ見て。可愛くない?」


 華音が棗に見せつけてきたのはどこにでもあるワンピース……ではなく、なぜこの配色にした?と問いかけたくなるようなワンピースだった。

 単色なら落ち着いたワンピースだと納得できる、なのにそれをモザイク状に複数色。

 しかもデザインは全然落ち着いておらずむしろこのデザインならパステルカラー単色の方が良いだろ?と問いたくなるようなワンピースだった。


 「可愛いか? アタシはワンピースとかわかんねぇよ。ただ・・・しいて言うなら相変わらずダセェとしかいえねぇ」


 「ほ、ほら。やっぱり華音ちゃんには、こ……こっちの方が似合うって。」


 マコは手に持った紙袋からシンプルだが洒落っ気もあるワンピースを取り出す。

 

 「え、ちょっと地味じゃない? インパクトが足りないっていうか・・・。」


 二人の会話に棗の口角が上がり笑みが漏れる。


 が、その直後甲高い悲鳴があがった。


 三人が顔を向けると、そこには悪の怪人シオージが悪行をくりかえしていた。


 「試食のウィンナー一人で3本たべちゃったわよー。 つぎはもっと悪い事しちゃうぞー。」


 もこもこの着ぐるみを来た怪人シオージ。

 棗達をそれを見て頷く。


 「「なっちゃん、変身だよ!!」」

 「悪事のスケールちいせぇな」


 「「「 え!?」」」


 「いや、悪の怪人ならもっとこうFFLもSOTもねぇのにフルオートもってるとかハンドロードした弾薬を他人に提供するとか3Dプリンタでゴーストガン作るとかあんだろ?」


 そう言いながら棗は咥えていた煙草を地面に落とし踏みつけると怪人シオージが棗を指さし声をあげる。


 「ちょっと!! ここ路上喫煙禁止エリアよ!しかもポイ捨てまでして信じらんない!!」


 そんなまっとうな意見に棗は肩をすくませ、華音とマコに顔を向ける。


 「おい、悪の怪人に説教されたぞ。」


 「し、仕方ないよニチアサだもん。」


 マコの言葉の意味が理解できず棗は首をかしげ「ニチアサ?」と呟くと肩にかけていたバッグからファンシーなペンギンのぬいぐるみのような妖精GUGAちゃんが飛び出した。


 「早く変身するグガよ。」


 「ちっ 21の女になにやらせんなっつーの。さっさとブツだしな。」


 棗が舌打ちをしよこせと言わんばかりに手をGUGAちゃんに向ける。


 棗はGUGAちゃんから変身用1911を受け取ると銃口を天に向けトリガーを引いた。

 キラキラとした謎の空間が広がり銃口からでた帯状の何かが棗の全身を包み込んでいき繭状になると最後にその繭に8発の弾痕が穿たれ繭がが破裂し、ピンクのクロップドタンクトップとピンクのタクティカルパンツ、ピンクのコンバットブーツで何故か頭にはティアラをつけた棗が仁王立ちしていた。


 「なぁ・・・これ言わねぇといけねぇの?」


 「なっちゃん、変身バンク後の口上は必須だから!! あと、尺は21分だからね!3人分の変身バンクある回はそこで尺がとられるからはやく!」


 「へ、変身バンク? 尺? 21分?意味わかんねぇぞ。まぁいいか、荒れた大地にメスキートの香り!! 魔法少女!マジカル・トリガーハッピー!! おい!少女って歳じゃぁねぇだろ!!」


 棗が声を荒らげるが構わず華音も変身アイテム マジカル・リンクスベルトを受け取る。


 華音の腰に巻かれた競技用ベルトのリンクスベルトが弾け、コマが華音の周囲を取り囲みやはり謎の光が包んでいく。


 「湿った衣服とアポクリン線の香り・・・ちょっとまってこれただの腋臭の説明じゃん!!悪口でしょ? 魔法少女・DUTY!!」


 「DUTYの癖になんで変身アイテムが競技用なんだよ、おかしいだろ。あと華音・・・・・・そのドレス、なんていうかクソだせぇぞ。」


 続けざまにマコも変身用スコフィールドを手に取りラッチを弄りトップブレイクさせると6発の薬莢がマコの周囲をくるくる回り謎の光が包んでいく。


 「涙でぬれた枕とデパスの香り 魔法少女マジカル・プレシジョン!!」


 「ただのメンヘラ説明だろ?」


 「「なっちゃん、そろそろニチアサに適応して!! 早く悪の怪人倒さないと!!必殺技バンクもこの後あるんだから!!」」


 「わーったよ。」


 棗は1911を怪人シオージに向けアイソセレス・スタンスをとる


 「マジカル・45ACP!!!」


 棗が声をあげ引き金を引くと、何処に入っていたんだ?というような銃口より大きなコルク栓が汐路に・・・否、怪人シオージにふんわりと飛んでいきポコンと音を立て当たる。


 「あ、意外と痛い。」


 汐路の大して痛くなさそうな声があがり、コルクの当たった場所にはいつの間にか大きな絆創膏でバッテンマークが作られていた。


 「効いてねぇな。まあ当たり前か。」


 「なら、これはどう?マジカル5.56mmNATO!!!!」


 華音がライフルを汐路に向けニーリングで連射をする。


 「おいまて、もうマジカル要素ねぇだろ?NATO規格言っちまってるぞ」


 華音のライフルから、棗の1911とまったく同じ大きさのコルク栓が次々と飛び出した。


 ポコン、ポコン、ポコン。


 「いた、いた、ちょっと! 連射はズルくない!?」


 「…………」


 棗は自分の1911の銃口と、華音のライフルの銃口を交互に見た。


 「おい。どこが5.56mmだ。さっきの.45と同じコルクじゃねぇか」


 「魔法だから」


 「都合のいい時だけ魔法使うんじゃねぇよ。そして効いちゃあいねぇ。」


 「こ……こうなったら私が……。まじかるっ!!くりーーーーーーどっ もあっ!!」


 マコはいつの間にか手にしたレバーアクションを構え放つ。


 だがやはり飛ぶのは同じ大きさのコルク。


 「おい、クリードモアまで同じじゃねぇか口径も弾頭も意味ねぇのかよ。」


 パコンと着ぐるみからむき出しになっている汐路のおでこにコルクが当たると汐路は涙目になりマコを指さす。

 

 「ちょっと、顔はだめだってレギュレーション違反でしょ!! しっかりしてよ。」


 「マコ、テメェ魔法少女のくせにナチュラルにヘッドショット狙うんだな。」


 「ご、ごめんなさい……。」


 「謝る相手アタシじゃねぇだろ。」


 「し、シオージちゃん……ごめんなさい。」


 「ちゃんと気をつけてよ。これ子供向けなんだから。棗!アンタ、これニチアサよ?タトゥーはダメでしょタトゥーは!!」


 「怪人が一番ニチアサ理解してんじゃねぇか?」


 そう言いながら自慢のタトゥーを一度見つめた。


 「知るかよ。消せっつってもこれ本物だぞ」


 「夢なんだから消せるでしょ!」


 「あ?」


 「え?」


 「…………」


 「…………」


 「そういや、これ夢オチなのか?」


 「ほら、もういいから。EDのダンスが長いし本編はBパート短いからさっさとシメのパート行ってよ。」


 もはや悪の怪人としての役目を放棄し、汐路はさっさと退場したがり始めた。


 「じゃ、じゃぁ三人の合体技で終わらせる?」


 「いや、合体技つってもコルク銃でどうやってやんだよ。」

 

 「マコちゃん、じゃあここで急に新フォームになって実弾撃ち込むとかどう?」


 華音が急に物騒なことを言い始め汐路は顔を青くした。

 

 「夢オチだからって実弾はやめて! ニチアサにモザイクシーンとかダメだから!!」


 「あー もういいわ これで退場しとけ。」


 痺れを切らした棗が雑に片手で1911を汐路に向けるとポコンポコンと撃っていき汐路も「やられたー」とやる気もなくつぶやき走り去っていく。


 






 大きなキングベッドの上で棗にしがみ付いていたマコが目を覚ました。


 「お?マコ起きたか? なんか寝言でプレシジョンだのクリードモアだの言ってたがどんな夢見てたんだ?」


 「んんん。おはよぉ マジカル・トリガーハッピー。」


 マコの言葉にピクリと棗の眉が動いた。


 「だぁーれがトリガーハッピーだっ! お仕置きしてやる。」


 そう言うと、棗は未だ寝ぼけているマコに覆いかぶさり、キスをしまくり始める。

 マコは嬉しそうに頬を緩ませた。




 ただのボーナストラックですが執筆自体は実は1章の時点で終わってました。

 が、あえて掲載を2章終盤、マコが一歩踏み外すこの終盤までずらしました。

 タイトルは一発でわかる通りフィリップ・K・ディックのアンドロイドは電気羊の夢を見るかの原題のパロディです。


トリガーハッピー

引き金を引いてるとドパって幸せになって乱射しちゃう人の事。


GUGAちゃん

ペンギンとGUGAという名前でピンとくる方もいるでしょう。

GugaRidas ブラジルの競技用ギアのブランドのマークがペンギンです。

私もマグポーチとホルスターを所持してます。

が、マグポーチのみを使用してます。比較的安価で質も悪くないです。

日本国内で競技向けを購入となるとDAA(ダブルアルファアカデミー)かGHOST、CRspeedあたりが比較的手に入りやすいですが人とは違う物が良いという人におすすめ


リンクスベルト(LynxBelt)

競技用と言ったらDAAというくらい有名。とくにこのLynxベルトは剛性の高いティグリスやカーボンの張られたベルトと違い樹脂製の板を連結させたベルトで捩じれが起きません。USPSAなどを本格的に始めると最初に陥るベルト沼のアンサーの一つ。


FFLとSOT

FFLとはFederal Firearms License:連邦銃火器ライセンスのことです。

棗がいっていたFFLもないのに~~は、これに関係します。

FFL01 小売り・ディーラー・ガンスミス用のライセンス 主に一般銃器

FFL02 質屋兼ディーラー 

FFL03 コレクターライセンス 商業不可の骨董中、歴史的価値の銃

FFL06 弾薬の製造・販売ライセンス

等々


SOT

フルオートのマシンガンやサプレッサー(消音器)など、NFA(連邦火器法)の規制対象となる特殊な銃器を扱う場合は、上記のFFLを取得した上で、SOT(Special Occupational Taxpayer)という追加の税金を納める登録が必要になります。

Class 1 SOT: NFA銃器の輸入業(FFL Type 08や11と組み合わせる)

Class 2 SOT: NFA銃器の製造業(FFL Type 07や10と組み合わせる)

Class 3 SOT: NFA銃器の販売業(FFL Type 01や02と組み合わせる)

なので棗の言っていたFFLやSOT無しというのはアメリカにおいてNFAや連邦法において重罪です。


メスキート

テキサスの樹木

特徴的な香りで硬い木材。最高級の高級薪・スモーク用ウッドとして非常に有名です

木材としても優秀でウォールナットのような色味で最高級フローリング材としても有名です。私の愛用のマルイの1911A1のグリップパネルもメスキートを使用してます。


6.5クリードモア

2007年にアメリカのホーナディ(Hornady)によって開発された、現代のスポーツ射撃および狩猟界で爆発的な人気を誇る革新的なライフル弾薬です。

.308ウィンチェスターより反動がマイルド。

ちなみに私は撃ったことない。

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