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Gun Freak Sisters -didn’t change us-  作者: idiotdog
Watching the Line They Crossed
69/74

To Prove Her Right

 「…さなきゃ……。なっちゃんを汚す奴は……さなきゃ。」


 熱病に魘される様に呟きながらマコはドロリとした仄暗い目で森の中をハンドガンを手に歩いていた。

 銃を持っているとはいえ、単独での森への侵入、普段なら怖がり決して踏み込むことはないが現在のマコは一つの感情に支配されている。

 開拓村から10分ほど歩いた距離にある開けた場所にたどり着いたマコはキョロキョロと周囲を見渡してから、目的と一致する場所を見つけそこへと歩いていく。

 開けた場所から更に5分ほど歩き到着するとマコはショットガン用のショルダーバッグを肩から下ろしジッパーを開けた。


 中に入っていたのは愛用するヘンリーのH6 mare's Leg Pistolではなく木製のストック部分とバレルや機関部が分解された棗のM1Aだった。

 マコは慣れた手つきでそのM1Aを組み立てると地面に寝そべりライフルを構え、目的の人物が来るのを待っていた。


 棗の銃を扱う技術を貶める発言をした男、いくら棗が相手にしていないからと言ってもマコには到底許せなかった。



 「殺さなきゃ……アイツら(・)は殺さなきゃ。」


 暫くするとあの自分達三人の関係を理解できていない女と棗の射撃スキルを汚した男が森の中を歩き開けた場所にやってきた。

 マコが双眼鏡を覗き込み二人の姿を確認すると女はマコが居ない事でキョロキョロと周囲を見渡し不安そうにしていた。

 これから自分が連れてきた男がどうなるか理解しているのだろう、顔色もやや優れなかった。


 マコの隠れ潜む場所から、女と男がいる地点までおおよそ200ヤード、マコは木製のストックに頬を当て深く息をはく。

 離れた位置に米粒のように小さく見える標的。

 双眼鏡でその姿を確認したことで再燃した怒りと殺意を、落ち着かせる。


 マコは棗や華音に比べたら身体能力は劣っている。

 だが、それは鍛え抜かれた身体をもつ棗達に比べたらの話だ。

 汐路と同程度かそれ以下に見えるのは、性格ゆえの無駄な力みや体力消費によるものだった。

 実際にはプローンで撃つのなら7.62mmでもきちんと扱える筋力と体力をもっていた。


 そして今のマコには明確な殺意がありその欠点が克服されている状態だった。


 「距離は200ヤード……。南西の風……微風。」


 米粒大にしか見えない人物をスコープの無いミリタリーブレードでのM1Aでヘッドショットを狙うのは至難の業だ。だが、ことプローンやニーリングといった姿勢で的を撃つことに関しては棗はおろかあの華音をも凌ぐセンスの持ち主、それがマコだった。


 マコはトリガーにその明確な殺意をもち指をかける。


 マコがM1Aを使用する理由はライフルだからではない、ただ狙撃をするのならば華音の使用するDDM4のほうが断然楽だ。

 最高級のLPVOも載せた近代的なDDM4を使用せずM1Aを使用する理由、それは男の馬鹿にした棗の愛用するライフルだから、その一点だった。


 そして森の中に4発の重い銃声が鳴り響いた。




 マコは立ち上がると銃を再び分解しショットガンケースの中に収めると来た道を引き返していく。

 足元には倒れ伏した、取るに足らない二人。

 男の馬鹿にした棗の銃で棗から教えられた技術を使い、マコは棗の正しさを身をもって証明させ感情の抜け落ちたような顔で通り過ぎていく。


 


 「ったく、マコの奴どこいったんだ?」


 棗は1時間以上も戻ってこないマコを探し、開拓村の中を歩いていた。

 広がりつつあるが、そこまで大きくない開拓村だ。いくら運動が苦手なマコでも1時間もあれば外周を一周することができる。

 途中であったラスティもグレッグ達もマコには会っていないと言っていた。


 「あれか? どっかで華音と野外プレイでもしやがんのか? それともまさか汐路の奴に寝取られたか?」


 だが、棗の視線の先にはなにやら良い雰囲気なのかは定かではないが汐路と哲平が、立ち話をしているのが見えた。


 「あん?汐路の奴あの小物となんかいい雰囲気じゃぁねぇか。 ああいうのが好みか?ま、前の小物よりはマシか。」


 棗が踵を返しレンジへ戻っていくとどこかすっきりしたか顔をしたマコが棗を見つけ駆け寄ってくる。


 「お?マコ、どこ行ってたんだ? てか転んだのか相変わらずどんくせぇな。」


 タクティカルパンツとジャケットの前面についた土汚れを見つけた棗はそう言いながらマコの頭を撫で上げた。


 「なっちゃん、お腹すいた?」


 「ん?ああ多少すいてるがまだ大丈夫だぞ。それにまだ華音も戻ってきてねぇ。」


 「荷物置いて着替えてくるね。なっちゃん、何が食べたい?」


 「チリが良いな。もちろん豆入りだぞ。」


 「なっちゃん 豆好きだもんね。」


 そう言いながらマコはセーフハウスの扉に向かい歩いていった。



あとがきのようなもの


 更新止まってました。理由はいろいろあります。

 RoyalRoadに投稿するため20話まで一気に翻訳及び文化差を考慮した加筆修正などを行っていたため。

 

 ストリートファイターでヤスミンが実装されたためマスターまで上げていた


 ストリートファイター6の大会シーンやSFLなどを視聴していた


 本業の新しいプロジェクトで忙しくなった 


 以上の4つの理由で暫く更新が空いてました。



ここでマコがM1Aをしようして4発で二人を殺害してますがリアリティはありません

マコは精密射撃競技者という情報もライフルでの長距離の才能もあると明記していますが、精密射撃の競技は.22LRという22口径のリコイルの弱い弾を使用します。7.62mmとは別物のライフルです。

なのでいくら才能があるといってもいきなり200ヤード 180Mの距離をアイアンサイトで狙って当てれるというのは嘘っぱちのフィクションです。

分かってて書いてるのでつっこまないでね。

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