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第8話

!!!

「緊張しますね。お父様が許してくれるでしょうか?」


「俺も緊張してるよ…」


そんなことを話しながら歩いているとついに国王が待ってる部屋にまで来てしまった。


コン、コン、コン


「失礼します。リルル様、リュウト様をお連れしました。」


メイドさんがそう声を掛け中に入っていったので俺達も続いて中に入った。


中に入るとソファが2つ、ガラス製の机が1つ置いてあり国王陛下と思われる人が1人、その後ろに護衛が2人いる


まずは挨拶だよな


と思い口を開きかけたところで先にリルルが口を開いた。


「お父様、お兄様方こちらが私の婚約者のリュウトさんです」


「ご紹介に預かりましたリルルの婚約者リュウトです」


そう挨拶すると国王が


「ほう!君がリュウトくんか、中々かっこいいな…それより娘をよろしくね!」


そんな軽い感じ国王だった…

一方、将来俺の義兄になるであろう2人はと言うと…


「お父様!威厳が全くありません…なんとかしてくださいよ…あ、僕は第1王子のアイザック、よろしくね」


「ほんとですよもう…ちゃんとしてください、僕は第2王子のカビル、よろしく!」


「こちらこそよろしくお願いします」


ひと通り挨拶が済んだところで国王陛下が訪ねてきた


「聞きたいんだけど、何故ハーフエルフのリルルと結婚しようとしたのか気になったんだよね」


「え?リルルってハーフエルフなんですか?」


「ごめんなさい……言ったら振られちゃうんじゃないかって…心配になって…」


リルルはそう言うと光魔法・幻術の効果がかかった魔導具を外すとリルルの耳がエルフよりは短い人間よりは長い物になった


あー、そういえばこの世界は、ハーフエルフや獣人の差別があったよな…


俺、そんな事でリルルを嫌いにならないって…


「リルル言ってなかったのかい?」


国王はそう言ったが俺は国王の言葉を遮るように言った


「リルルと少し話があるのでちょっと失礼しますね」


部屋を出るとリルルに聞いた


「リルルってハーフエルフなの?」


「はい…やっぱり…ハーフエルフは嫌ですか?」


泣きながら言ってきた


「何でそうなるのさ、何で俺がリルルのことハーフエルフだからって嫌いになるんだよ」


リルルを抱きしめながら言った

あと、耳って触っていいかな?触っていいよね?触っちゃお


「はぅ!なななな、何をしてるんですか!?あんっ!ここでは耳っ!触んっ、ないでくださいぃっん!」


かわえ〜〜!♡

やばい!変な気分になってきた…

押し倒したくなるが理性で何とか止めた。それと、ここでは?ここじゃなきゃいいの!?


そんなことをしてからまた部屋に戻ったらいきなり国王陛下が訪ねてきた


「やっぱりハーフエルフは嫌かね?」


「何を言っているんですか?ハーフエルフだとかそんなの関係無いじゃないですか…俺はリルルだから結婚したいんですよ」


そうしたらリルルが顔を真っ赤にして俯いてしまった…


恥じらう姿もまたいいねぇ〜

おっとイカンイカン話がそれた。


「てことはですよ?王妃様はエルフなんですか?挨拶したいんですが…」


因みに国王の妻は1人しかいないので兄達もハーフエルフである


「ん?ああ、それなんだが部屋から出られなくてな…」


「ご病気か何かですか?それとも何かあるのですか?」


「いや、実はな……」


纏めるとリルルのお母さんはエルフだが、昔はエルフも差別の対象だったそうだ

そしてリルルのお母さんは差別されていた時に奴隷商に捕まってしまったが運良くその場を通り過ぎて助けたのが国王だと言う。

しかし、エルフにだけ効く呪いの魔導具を付けられてしまって余り動けないのだそうだ


早く外してやれよと思うのだがその魔導具は首に付けられておりとても頑丈なので取れないのだ


俺なら取れるかもしれんな


「期待はしないで頂きたいんですが一応見して貰えませんか?外すことが出来るかもしれないので…」


「「「「おお!本当か(ですか)!?」」」」


全員揃って聞いてきたので「期待はしないでください」と言ってからリルルのお母さんの部屋に向かうことになった



王妃様の寝室には全員(国王、アイザック殿下、カビル殿下、リルル、俺)で来ていた。


リルルがノックする


コン、コン、コン


「お母様、リルルです。入ってもよろしいでしょうか?」


「まあ、リュウトさんを連れて来たの?入ってちょうだい」


とても綺麗で優しそうな声が扉の奥から聞こえ扉を開け中に入るとそこには予想どうりとても美しく優しそうな雰囲気を出しているが首に付けてある魔導具のせいでかなり違和感がある。


「お母様、こちらが私の婚約者リュウトさんです」


「ご紹介に預かりましたリュウトです。今後ともよしなに」


そんな感じの恒例とも言える挨拶を述べたあと「失礼します」と声をかけてから魔導具に手を伸ばし

古代魔術『絶対断絶』を使う。


因みに『絶対断絶』とは文字どうり何でも切ってしまう魔術です


バキィンッ!


金属のようなものが折れる時にする音がした


「「「「「す、すごい」」」」」


皆んなハモった


そんなすごいか?いや、すごいのか…俺の感覚がおかしくなっているんだな…


その後誰も喋らなくなってしまったので話を切り出した


「リルルのお母さんどうですか?

少しは楽になりましたか?」


「え、ええ、ありがとう。私の名前はユフィア、家臣に示しが付かないからユフィアさんって呼んで頂戴、あと、何かお礼をしたいのだけれど…何か頼みごとでもある?大抵のことは叶えられると思うけど…」


願いごとかぁ…あっ、アレにしよう!


「では、申し上げますと…」


そこまで言うと国王をユフィアさんの隣に持っていき2人ち対して土下座をしてから


「俺に、リルルをいえ、娘さんを俺に下さい!!!」


ユフィアさんと国王の反応は…


「まあ!まあまあまあ!いいですよ!リルルがそれでいいなら喜んで!じゃあ、これからはお義母さんって呼んで頂戴!」


「だ、ダメだ!娘はやらん!ヤダヤダ!」


やはり、国王はこうなったか…


「では、国王陛下並びにお義母さん闘技大会に優勝すると国王へのお願いが大抵2つ叶えられるとお聞きしましたのでそのときの願いに入れさせて頂きますね?」


そう言うとお義母さんは「まあ!素敵!」とかなりの興奮状態になってしまい国王は「優勝してからだからな!」と言い残して出て行ってしまった。


因みにお義兄さん達は最初から最後まで苦笑いであった。


その日は泊まらないか?とお義母さんに誘われたので御言葉に甘えて泊まらせてもらった。しかも!リルルと同じ部屋で!……だが、シルがいたので何もできなかった…多分いなくても変わらなかったと思うが…


そんなこんなで1週間が経過し、闘技

大会当日になった。



闘技大会は1週間行われ


1日目 A、B、Cブロックの各30人ずつのバトルロワイヤル


2日目 D、E、Fブロックの各30人ずつのバトルロワイヤル


バトルロワイヤルは、1ブロックにつき2人までが本選に出場でき、本選出場者は16人で、残りの4人については推薦で選ばれます。


因みにリュウトは予選のバトルロワイヤルからの参戦です。


もっと詳しくは、司会進行役に任せます


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