第61話
よろしくです!!!
あれから数週間が経ち、王立魔術学校は冬休みに入った。
そして現在、何もすることがなくダラダラしていると、リュカに叩き起こされた。文字通りに……
容赦が全くない。
「ご主人様、起きてください。勉強しますよ」
「え〜……勉強面倒い……」
「めんどくさいのが勉強です」
おお……正論だ。まあ、世の中には勉強が楽しくてしょうがない奴もいるのだろうが、大抵の人が勉強は楽しくないだろう。
しかし、冬休みに入っても勉強からは解放されないようだ。
「もう良くない?この国の貴族は覚えたんだからさ」
そう、今勉強しているのは異世界版政務の勉強だ。
一応、異端審問官をやっていた為、あちらの世界のイロハは知っているので、やらなくてもいいんじゃ?と思ったのだが、この世界の政務方式を知っていて損はないということで、強制的にやらされている。
「いいえ、ダメです。貴族を知っていたところでどうにもなりません」
「じゃあ、じゃあ、誰かに頼んじゃえばいいんじゃない?」
「領主がやらなくてどうするんですか……」
リュカに睨まれて、「うぅっ」っという声を出していると、階段からリルルが降りてきた。
「リルル、あんまり階段使わないでよ?危ないから。寝室下にした意味を考えてよ」
「奥様、なるべく階段はお控えください」
俺とリュカからの頼み?を聞いたリルルはというと、わかったわかったというように、コクコクと頷いた。
リルルは俺の頭の上に座ろうとして、俺が頭を退けると、そこに座った。
座ると同時に、俺の頭をつかんで、どこからその馬鹿力が出ているんだ?と疑わしくなるような力で俺の頭を自分の膝の上に乗っけた。
俺は、リルルのちょっと出てきたお腹をさすると、リルルが俺の頭を撫でてきた。
何事?というようにリルルと目線が合うと、肉食獣のような獲物を見つけた瞳をしていた。
「ヤバイです……リュウトさんを見ているだけで発情してきちゃいました」
その性欲の高さに呆れてしまいます。
俺が呆れた目をリルルに向けていると、リルルの最後の枷がリュカが放った言葉で砕け散った。
「流産しない程度にすればいいんじゃないんでしょうか」
リルルからくる視線の圧力をもろに受けた俺は、(いつもならこんなのなんとでもないが)天敵に遭遇した時の動物のように縮こまった。
「そうですよね……私から動かなければいいだけですよね。それに、あそこはダメだとしても、お尻なら大丈夫?」
何が大丈夫なのかわからないが、リルルがリュカに視線を向けると、リュカは優雅に頷いた。
それに満面の笑みを浮かべたリルルはというと、
「シャワー浴びてきますっ!リュウトさんっ!寝室でっ!」
まあ、言われた俺もいつもみたいな感情にはならなかった。
俺も数週間ヤってないからな……欲求不満だったのだろう。
いつもよりかは軽い足取りで、されど、この後のことを想像して重くなる足を寝室に向かわせると、リュカが悪魔の囁きを放つ。
「今夜は寝かせません」
決してそういう意味ではない。先程の会話でわかると思うが……そういうことだ。
一階に移した寝室に向かうと、戦慄を覚えた。
なんと、リルルが既にいた。
「え?え?え? さっきシャワー浴びに行ったばっかだよね?」
何を当然のことを……というように可愛らしく首を傾げるが、明らかにおかしい。
「なんで?」
再度問うと、
「シャワー浴びてここにきただけですけど?」
「2分もたってなくない?」
「こいつ何言ってんだ?」と言うように訝しげな表情をリルルが作ると、おもむろに壁に掛けてある時計に目がいく。俺もつられて時間を確認すると、リルルと別れてから15分もたっていた。
頭の中がぐちゃぐちゃになる(精神的に)。もう、それは盛大に。
「どうしたんですか?」
俺の困惑顔を見て心配したリルルが顔を覗き込んでくるが、なんでもないと返して押し倒す。
もう、深いことは考えないようにしよう。
今の問題を棚上げして、その日は昼から欲に身を任せた。
深夜、リュカが勉強に誘いにきたのだが部屋からは嬌声が聞こえてきた。
顔を真っ赤にしたリュカ。
意外とうぶである。
1人で部屋に戻ったリュカは自分の股に手をやり、動かす。
「あんっ……」
その後はご想像におまかせだ。




