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第55話

よろしくです!!!

屋敷に帰ってこれたのは朝の8時。

一睡もしなかった。いや、させてくれなかったと言った方が正確か……


そんな平和?な毎日を過ごしいき、学校の登校日になった。


2人で制服に着替えて食堂に向かうと、魔術学校の制服を着たリュカと騎士学校の制服を着たティア、イリス、クレアの合計4人が朝食を食べているところだった。


「おはようございます。ご主人様」


「おはよう!お義兄ちゃん!」


「「おはようございます」」


4人の挨拶に「おはよう」と一言だけかけてから同じテーブルにつくと、アイリスや、他の使用人達が朝食を運んで着てくれた。



朝食を食べ終えた俺たちは一緒に家を出て、途中まで一緒に登校したのちに分かれた。


学校のクラス内に入ると、クラスメイトからの視線が俺達に集中する。いや、俺1人に集中する。


?? なんかやらかしたっけ?


そんなことに疑問を持っていると、どちらに歩み寄って来たクライクが俺の不思議顔を見ると何故か呆れ顔を浮かべながら話しかけて来る。


「お前、なんでこうなっているかわかってないだろ?」


「ああ、わからん。どうしてなんだ?」


「はぁ……この前、王室から正式発表されたんだが……」


クライクは深い深いため息を吐き、前置きをしてから何故このようなことになっているのかを話し出した。


「この前、王室が正式発表されたんだ。帝国の侵略は免れたって。けど、報告はそれだけじゃなかった。今回活躍した貴族の名前や平民の名前、さらには戦場の詳細な記録までもが国内で一斉発表されたんだよ」


「え!?戦場の詳細な記録までも!?」


「そうだ。だけど、本当にあったことなのかは真偽のところはわからないから皆んなそれを聞きたいからこんなに視線を向けられてるんだと思うぞ」


「で、その報告内容を教えてもらいたいんだけど……」


「ああ、スマンスマン。内容は、こちらの戦力は約8万300。対して、帝国の戦力は約65万。ここまではあってる?」


「ああ」


「そして、こちらの損害は無いに等しく、帝国軍を文字どうり全滅に近い状態にした」


「そこで訂正なんだが、文字どうりの全滅だ」


「…………」


クライクは俺を得体の知れない何かでも見るような目で見て来たので俺が続きを促すと、弾かれたように続きを話し始める。


「で、その指揮を執っていたのがお前さんで、お前さんの軍隊が今回の主力だったとか……」


「それで終わりか?」


俺がそう言いながら視線をクライクに向けると、クライクはコクコクと頭を縦に振った。


じゃあ、子爵領の街に立てこもっていた連中がアンデットになっていたというのは報告されていないということか……

しかも、今回の主力が俺らだとか……買い被り過ぎじゃありませんかねぇ。


俺が喋らなくなったことで周りの雰囲気が一気に下がり、まるでお通夜みたいな雰囲気が漂い出した。


ガラガラガラ


「なんだ?この空気……」


相変わらず空気の読めなさそうな雰囲気を出しながら先生が教室に入って来たことでこの膠着状態が解除された。


俺は解除されたことで、自分の席に着く。


先生は全員が席に座っているかを確認してからホームルームを開始する。


「えー、今日は突然だが魔法剣士科と魔術師科の生徒は騎士学校の生徒と合同訓練が2限目から入った。詳細は集まった時にまた説明するからよろしく!総合学科はいつも通りな」


それだけちゃっちゃと言い終えると俺の方に歩いて来た。


なんだなんだ!?


「リュウト、無事キョーマとお付き合いできることになった。感謝してるぞ」


「おお!それはそれは!めでたい!結婚式は呼んでくださいよ?」


「もちろん。結婚することになったらだけどな」


先生がネガティブ発言をするとリルルからダメ出しが入る。


「そんなネガティブ発言するからいつまでたっても結婚できないんですよ。もっと自信持ってください。綺麗なんですから」


「照れるなぁ〜、綺麗だなんて」


先生の行動や言動から何かを悟った周りにいた生徒たちは一気に先生に質問を畳み掛ける。


「リルル、次は移動教室だ。一緒に行こ」


「はい!」


「仲のいいこって」


1限目が終了し、リルルとリュカに合同訓練に行ってくると告げて、訓練専用の服に着替えてからクライクと外に出る。


「なあ、何やると思う?」


「わからん。対人戦の訓練でもするんじゃねぇか?帝国が侵略戦争仕掛けて来たばっかだし」


「ありえるねぇ」


そんな軽口を叩きながらグラウンドに整列していき、集団で街の外に出る。


街の外に出ると既に騎士学校の生徒達は整列しており、その横に魔法学校の生徒も並ぶ。


外に出たってことは外でしか出来ないこと……魔物退治?いや、それは冒険者に任せればいいだけだし、何するんだ?


俺がそんなことを考えていると、王立学校の校長を任されているおじいさんが出て来た。

まつ毛も眉毛も髪も髭も全てが真っ白で、天辺辺りが太陽光を反射している。


おお、これぞまさに、ザビエル!


「えー、今回の合同訓練ですが、はい、危険なたーー」


「校長はお加減が悪いようですので、私が代わりに説明させていただきます」


校長の話を遮って出て来たのは、ボブカット、黒髪眼鏡のいかにも仕事出来ます風の若い女の人が出て来た。


「今回集まっていただいたのは、自分の身は自分で守ってもらうためです。また、騎士学校と魔術学校合同訓練ということなのでそれぞれの学校の序列者でペアを組んでもらいます。また、序列100位以下の生徒達については騎士団の方と宮廷魔術師の方に護衛についてもらうので“余り”危険はありません」


余りだけ強調した。まあ、保証は出来ないから当然か。

それより、初めて序列あること知ったんだけど……誰か教えてくれてもいいのに……っていうか、俺の序列って何位だ?


クライクに聞いたところ、俺の学校内序列は2位出そうだ。


なんもしてないのに2位なんだ……


「クライク、ちなみに1位って誰だ?」


「クライク公爵の孫だよ。とてもうざったい性格だから余り近づかない方がいい」


「強いのか?」


「うーん、俺たちから見れば強いけど、お前から見たら赤ちゃん同然だね」


「ふーん」


クライクとそんな話をしているとペアを組む時間になったので、一旦クライクとは別れて、騎士学校の序列2位を探す。


あれ?どこにいるかなんてどうやって調べればいいんだ?


近くの先生に聞くと、訓練服についてる校章を触ると光の線が見えるからそこに行けと言われたので、実際に触ってみると、ホログラムで出来たような光の線が校章から出ている。


その光の線を辿っていくと、見覚えのある顔立ち、見覚えのある髪、見覚えのある体型が目に飛び込んで来た。




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