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第48話

よろしくです!!!



今日、王都に来たメンバーは俺とリルルの2人だけで、他の人達は屋敷で寛いでいる。


今の時刻は午後12時過ぎのお昼タイムなので、最初に近くの評判がいい店に入り、腹ごしらえをしてから王城に向かう。


王城につき門番に貴族のプレートを見せて中に入れてもらおうとするが、止められた。


今、俺はいかにも貴族です。って格好じゃないので余り恭しくされずに済んでいるので楽だが、こういう時が面倒だな…

式典や舞踏会などがある日は貴族っぽい服を着なくてはいけなく、こういう場面では楽だが、とても疲れるのだ。


「どこかで拾ったり、盗んだりしたもんじゃないですよね」


門番は鋭い目付きで俺を射抜くが、全く動じずに『認識阻害』を解くと門番の顔色がみるみる内に通常の色から青へ、さらには白にまでなってしまったので、「案内お願いしますか?」と一声かけて王の執務室まで案内してもらう。

案内なしでも平気なのだが…


「案内ありがと。さっきのことは気にしてないし、あれが仕事なんでしょ?だったら、仕事を忠実にこなしたってことじゃないか。だから気にしてないよ」


先程の門番にそう声をかけて執務室の扉をノックしてから入る。

入る際に先程の門番の顔色を確認してからだけどね。

ちなみに、とても感謝した表情をしていた。


「こんにちは。2週間ぶりですね」


「ああ。それと、あの装置はなんなのだ?何に使うのかさっぱりわからん」


「唐突ですね…まぁいいですけど。あれは培養器と言われるものです」


「ばいようき?」


「はい。人体の構造情報や遺伝子情報など様々な情報を入れることによって物凄く人に近い人造人間を作ることが可能な機械です。簡単に言えば、ホムンクルスを作ることが出来る物と考えてください」


「ホムンクルスって、あのホムンクルス?」


「多分それであってると思いますよ」


「古代技術を復活させるとは……そうそう。その培養器なのだが、こちらで準備できたのは1500台だけだった。すまんな、これでも研究室施設はフル活用したんだけどね」


1500!?そんなに作れたんですか!?今の技術じゃ出来てなくても仕方ないと考えていたのだが……

しかし、多くあることにはこちらも心強いので国王にお礼を言ってから培養器が置かれている施設に向かう。


培養器は想像していたのよりも出来が良く。いや、全く同じに再現されており、とても驚かされた。


なんでこんな技術力があるのに文明は発達しないのだろうか…?

思考がおかしいのか?


その考えは間違ってはいないがあってもいない。ということがわかった。

何故わかったかというと、疑問を持った直後、情報が脳に流れ込んできたからだ。

で、その答えが、実際には思考がおかしいのではなく、神々が人々の思考を操作して文明の発達を阻止しているらしい。

何故かは知らないが……


その後疑問に思った俺は直接神に聞くことになり、理由は神への信仰を忘れさせないためだそうだ。

科学技術が進むと俺が前いた世界みたいに、神が忘れ去られないためこういうことをしているらしい。

らしいというのは、俺にとってどうでもいいことだからだ。


話を戻すが、俺は大量に置かれた培養器を亜空間にしまいこんで帰ろうとするが、ユフィアさんに止められた。


「リルル、リュウト君。今日は泊まっていきなさいな。久しぶりに一緒に過ごしましょ」


「すみません、お義母さん。3週間後に控えた防衛戦のためにも準備が必要なのでお断りさせていただきたく存じます」


「そんなに固くならなくてもいいのに……でも、それじゃあしょうがないわね。じゃあ、終わったらどうかしら」


「戦果報告に来た時にでも」


「ええ、それがいいわ」


最後に分かれの挨拶を済ませてから王城を出る。

出る際に門番の人が深々と頭を下げて見送ってくれた。


思ったよりも時間がかかり、空は茜色に染まっていた。


屋敷の人達には遅くなるかもしれないと言ってあるので、適当に王都をブラつき、夕食を済ませてから路地に入り転移を発動するが、誰かに術式を破壊された。


チッ、闇魔術の使い手か……リルルがいるってのに…時と場所と空気を読めってんだ


「術式破壊!?大丈夫ですか!?」


リルルは不安げな表情で俺の安否を問うてくるが今はリルルを守ることが優先なのでリルルの質問には応えずに周囲の気配を探る。


3次元では気配はないが2次元にはある。

どういう意味かというと、影の中を移動しているのだ。

闇魔術『影移動』


リルルを守りながら戦うとなるととても厄介な相手だ。

俺1人だけならば同じ『影移動』を使い影の中で始末すればいいだけなのだが、リルルを守るとなると影に潜ることを戸惑われる。


決断をせずに敵が姿を現わすのを待ったのだが、そこまで馬鹿ではなくずっと影に潜ったまま俺の動向を伺っている。

このままではキリがないと思ったので、脳内で今の状況を打破するための魔術を探し、早速使ってみる。


光の闇対抗魔術(光魔術)『フラッシュ』


自分を中心とし、半径5メートル以内にある闇魔術を全て消し去ることが出来るというとても使い勝手の悪い魔術だが、今回は役にたった。


『フラッシュ』が発動すると、影から男とも女とも言えない人物が影の中からぬうっと気持ち悪い動作で出て来て腰に帯刀した東洋剣(刀)を正眼に構え、突進してくる。


俺は気持ち悪さに反応がちょっと遅れたが、リルルのヒップホルスターから小型拳銃を引き抜き、襲って来た人物の頭部に狙いをつけて引き金を引く。


音も反動もなく放たれた魔力の弾丸は正確に襲って来た人物の眉間を打ち抜いた。


即死だ。


前のめりになって倒れた襲撃者の頭巾と仮面を外し身元を確認する。


結果は、性別・男、身長・165、年齢・20後半、中肉中背。

といったところだ。

唯一身元がわかりそうなのは刀を所持していたということぐらい……ヤマト国のせいにしたいのだろうか…?


身元がよくわからないので俺は襲撃者の心臓に刀を突き立て死刑台に転移させる。


転移させたら、今度は自分たちを屋敷の前に転移させて、小型拳銃をリルルのヒップホルスターにしまう。


「リルル、どうしたんだ?」


リルルは俺がヒップホルスターに小型拳銃をしまったのを見て何故か不満そうな顔をしたので聞いてみる。


「せっかくお尻が近くにあるのに触らないってどういうことですか……?期待してたのに」


どんな期待だよ……


俺はリルルの不満顔より笑顔が見たいのでお尻を揉んでやると笑顔で「それでいいんです」といって来た。


お尻を触られて嬉しがるとか……どんな変態だよ。


顔に出てしまったのかリルルが訂正する。


「誰にでも触られて嬉しいわけがありません。リュウトさんだからいいんです。私の全てを知ってほしいと思えるからいいんです」


「お、おう」


こんな返事しか出なかったが、ここにいても意味がないのでリルルの手を取って屋敷の中に入ると使用人が迎えてくれた。


いつも思うけどどうやって帰りを察知してるの?


そんな疑問は特に聞く必要もないのでそのまま風呂場に向かいリルルと一緒に風呂に入ってからリビングに向かう。


リビングには珍しいことに誰もいなかった…

どうしたんだろ……?


俺はフェルにリルルの護衛を頼んでから自分の研究室に向かい、隣にある培養器が置いてある部屋に向かう。


亜空間から培養器を取り出して1つずつプラグに繋いでいく。


培養器を設置していたら午後11時を過ぎていたので培養器設置を途中で切り上げてからリビングにいき、リルルと手を繋ぎながら寝室に向かう。


ちなみに、屋敷に帰ってから一切見かけなかった他の人達はずっと俺の執務室にこもり、作戦会議をしているそうだ。


寝室に入り、ベットの中に入るといつものようにリルルが誘って来たので、襲ってからシャワーを浴び、寝た。


翌朝、リルルに抱き枕にされていたのでリルルの手を体から離して上半身を起こすとリルルも起きて来たので頭を撫でてからベットから降りるとリルルが唇を突き出して来たので軽くキスしてから着替える。


朝食を食べに食堂に向かうと、目の下にクマを作って寝不足のような顔をした動くものがいた。

いや、人間か…

具体的には、白鳥さん、ティア、クレア、イリスの4人だが。

アイリス、リュカ、クラリスの3人も夜遅くまで起きていたと思うのだが、そんな表情は一切表に出していない。


朝食を食べ終えた者たちは思い思いに過ごして行く。

ティアとリルルは久しぶりに2人で(護衛付き)王都散歩に行き、リュカや使用人たちは屋敷の掃除や警備、白鳥さんは警備として買った奴隷達の訓練だ。






新しい小説も書き始めるので、投稿速度が遅くなるかもしれません。

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