表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/66

第45話

よろしくです!!!





2日が経ち出陣の準備がギリギリで整い公都を出発する。

今回徒歩で戦場に向かうのは俺を含めた181人。身内は全員無理矢理置いて来た。

徒歩といっても化け物のような速度で移動するので歩きと言えないかもしれない。


俺の装備はいつものと一緒でホムンクルス達は森林用迷彩服に俺オリジナルの狙撃銃に予備魔力タンクだ。

予備魔力タンクとはホムンクルス達の食料だと思ってくれて構わない。

ちなみに俺オリジナルの狙撃銃は射程距離2800メートル、有効射程距離2000メートル、重さ8キロ、弾倉数15発、全長140センチの対人専用狙撃銃。射撃主補助という化け物みたいな性能もついたモンスターライフルだ。



歩き続けて2時間ぐらい経っただろうか…

遠目に今回の戦場となる川が見えて来た。


俺はホムンクルス達に陣地設営をするように伝えてから斥候部隊隊長を任せているホムンクルスのところにいく。


「やあ、ちょっといいか?」


「なんでございましょう」


「今、敵の状況はどんな感じだ?」


「順調に向かって来ていますが………何か隠しているような感じもするのです」


「何か隠す?」


「はい、ただの直感なんですが嫌な予感がするのですよ」


「無視できないな……わかった、ありがとう。参考にさせてもらうよ」


俺は去り際にまた来ると伝えて人目につかない場所で腰を下ろす。


嫌な予感か………プランB、Cへの変更も考えとくか…


予想衝突時刻は明日の午前1時。感覚的には今日の夜中の1時だ。

ホムンクルス達(斥候部隊以外)を一箇所に集めて作戦を伝える。


「今日の夜中1時に衝突すると思われる帝国軍の動きが怪しいため、プランB、Cへの変更を素早く行えるように準備しておけ!わかったな!!」


ホムンクルス達は敬礼で応えて自分の持ち場に戻り計画変更の準備を始める。

俺はそれを見ながら適当な場所に寝そべり仮眠を取る。

今休んどかないといつ休めるかわからないからね


俺が目を覚ました時には既に日が落ちておりシルに時間を確認すると午後11時という返答が返って来た。


もうそんな時間!?やばっ!敵の行動を調べなくちゃ!!


俺は斥候部隊隊長のところに飛んでいき状況を確認する。


「帝国軍はこちらの動きを読んだのかわかりませんが直進せずに左に方向を修正しアイベスの谷を渡って進軍しようとしているみたいです」


アイベスの谷か……確かあそこは斥候が入りづらくてあまり軍の通り道としては良くないが相手から知られずに奇襲をかけるという点ではとてもいい道だ。

しかし、今回は相手が悪かったな…


「いつ野営に入ると思う?」


「推測ですが谷の前にあるーー」


「ああ、あそこか…確かに野営に適しているな…」


俺は隊長の言葉を遮って納得の声を上げる。


そうなるとプランCに変更だな……


さっさと移動して奇襲をかけようと思いホムンクルス全員の頭の中に思念でプランCへの変更を告げ、俺も移動する。


プランCとは帝国軍がアイベスの谷に向かった時のために用意して置いた作戦で、アイベスの谷前には野営地に適した場所があるがそこを野営地として働かない場所にして次に野営地に適した場所に追い込む。

追い込んだ野営地は谷の入り口の前で奇襲に適しているのだ。

いや、今俺たちが使っている兵装だから奇襲に適しているのか…


そんなことを考えながら移動し、プランCの配置に着く。


《配置についたか?》


俺の質問にみんな一斉に応えたので、命令を下す。


《やれ》


命令と言えるのかどうかわからない指示を出したのだがホムンクルス達は俺の言葉を理解して作戦を開始する。

まず最初に水浸しにして地面をぐちょぐちょにしてから、俺オリジナル爆弾を地面に仕込み爆発させ、野営地として機能させないようにしてから次の野営地とすると思われる場所に行き、事前連絡で話しあった配置に着く。



配置についてから30分程経っただろうか……

遠くの方から軍の行進する音が聞こえて来る。


さすがは40万と言うべきか望遠鏡として機能する魔導具で帝国軍を見てみるとかなりの迫力があり、上空に待機している竜騎兵2千が特に威圧感を放っている。


こんなものが来られちゃひとたまりもないし、何より士気が下がるよな……

でも戦ったんだから子爵軍の人達はすごいや。


俺は心の中で1番最初に戦った子爵軍の兵達に賞賛した。


さらに30分が過ぎた頃に帝国軍の野営準備は整い見張りの兵を約1500人程置いて他は眠りにつく。

今の時刻は午前1時。

作戦に狂いはない。


《射撃準備。カウント5秒で射撃開始。5…4…3…2…1………撃てっ!》


俺は全部隊に繋がるように思念を送り射撃の命令を下すと、帝国軍の四方八方から鉛の弾が見張りの兵を…地面で休んでいる亜竜を…寝ている兵を…次々と撃ち抜いていく。



3時間前……帝国軍。


馬車の中……ここには3人の豪華な、しかし、実用的な鎧を纏った男がおり沈黙が流れている。


「総隊長。順調に進んでおり明朝にはクライク公爵領公都に着くと思われます」


1人の…いや、一騎の騎兵が総隊長、または総司令官と呼べる者に報告が渡り、沈黙が破れる。


「そうか。ご苦労…今日は後少ししたところにある野営地予定場所まで行ったら野営するのでその準備も今からしておくように」


「ハッ」


短く騎士は応えて馬車から離れていく。


「侯爵殿…なにか不自然ではありませんか?」


同じ馬車に同乗している将軍階級の軍人2人の片方が侯爵に声をかける。


「確かに妙だ……ここまで来ているのに反撃の1つもない。何かの罠と考えるべきだろう」


声を出したのは侯爵ではなくもう片方の将軍だ。


そのあとは3人で話し合い、野営地に着くまではこのままの状態を維持しておき、何かあった時のために対策を整えとくように伝令に伝えて再び沈黙が訪れる。

いや、馬車の音、進軍する音が響きわたっている。


野営地として予定されていた場所が何者かによって破壊されておりとても野営できる状態ではなかったので次候補として上がった野営地に向かう。

予定されていた野営地が破壊されたことによって罠の可能性が高まり警戒レベルを上げるように指示を出して自分達も素早く反応できるように装備を整える。



しかし、次候補の野営地までに奇襲を予想していたが何事もなく次候補の野営地に到着した。


「拍子抜けですね…こんなに警戒していたこちらがバカみたいに思えて来ます」


「そうだな……しかし、本当に何も仕掛けて来ないとは…」


こちらの世界では野営地に奇襲をかける行為は暗黙の了解としてしない。

なので野営に着けばあとは朝進軍する時までは休めると言うのがこの世界の戦争だ。


その日は夕食も済ませており、とても疲れていたので士気が落ちないためにもテントと見張りの兵を立ててさっさと寝ることにした。


しかし、眠る事は許さない。と言われているような敵襲の報告がなされた。


外では聞いたこともない音が…(銃声)敵の姿は見えないのに味方だけが倒れていく。

飛び道具を使われているのかと思うがただ身体に穴が空き…死ぬ。こんな飛び道具見たことない……魔術の線も考えたが魔力が動く気配すらない。


(なんだこれは!?見えないところからの攻撃!正体不明の武器では対策も立てられない!なんなんだこれは!?)



その頃攻撃している側では……


(凄い……!一方的に虐殺する…!楽しい!!おっと、イカンイカン。こんなことを考えていてはいけないな)


俺はシルにみんなと同じライフルになってもらい自分も戦い…いや、虐殺に参加している。


射撃開始から1分たった頃だろう。竜騎兵が動き出したので一箇所に誘導するように数人に命令を下す。


竜騎兵は俺たちの位置を探ろうとするが夜闇に紛れておりなかなか見つからず苦戦しているところに俺たちの未知の攻撃を受けて誘導させられていく。

個々で避けながら動くことが最善だったのだが、そんな冷静に考えることができずに誘導させられていき……一箇所にまとまっていた。


「っ!!!散開!!さっさとバラバラになれ!!!!!」


竜騎兵を率いる隊長と思われる人が叫ぶが一歩遅かった…


「撃てぇぇぇええ!!」


俺がそう叫ぶと三方向から歩兵用小型ミサイル(オリジナル)が打ち出され竜騎兵が固まっている場所を一直線に目指して飛んでいき…


ドガアアアァァァァンンッッ!!!!


大爆発が起こった。

この大爆発で最初1900ちょいいた竜騎兵は全て撃ち落とされ地面に墜落していき、制空権はこちらが支配した。


制空権を確保すると同時に俺は無線でガンシップの離陸命令を出す。

なぜ思念で送らないのかと言うと、距離制限があり思念では距離が遠すぎて届かないためだ。


無線で命令し終わった頃には既に死んだ兵を除いた全ての兵が戦闘準備を整えて俺たちが隠れている全方位に向かって走り出す。

かなりの迫力があり普通の兵士なら戦意喪失しただろうがここにいるのは戦闘をするためだけに造られた戦闘用ホムンクルス。この程度の威圧では戦意喪失なんてしない。


《以前説明した通りにライフルを弄ってアサルトライフルに移行し迎え撃て》


そう。俺オリジナルライフルにはアサルトライフルにもなるというおかしな機能まで付いており、汎用性が高くかなり使い勝手がいい。

しかも、AK47並にタフなので手入れの心配もない。

ちなみに対人ライフルの時はボルトアクション、アサルトライフルの時はオートマチックだ。


ガンシップ到着まで頑張るぞ!!!!






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ