表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/66

第37話

よろしくです!!!




味方からの魔術の合図を確認した俺達は帝国軍に向けて突撃をする。


残り400メートル、300メートル、200メートル、100メートル


100メートルを切ると弓矢や魔術が嵐のように飛んでくるが避ける事で全く当たらない。

【真紅】の方を見てみると剣で弾いたり殴ったりしている。


え!?殴るの!?痛くないの!?


そんなことを考えていると敵との距離が50メートルを切った。


俺は多対少のために作られた技を放つ。


「神崎一刀流『千手観音』!」


この技は自分の背後に幻影で千本の刀を出現、実体化させて自分の情報をあたえ自立行動をされる。

簡単に説明すると、自分を千体作れるってところだ。


俺が千本の刀を出現させると、流石に敵も味方も驚いたようで一瞬固まる。


固まった隙をついて突っ込む。


俺は自身の体に薄い膜状の結界を作り血飛沫を浴びないようにしてから刀を振るう。


そのまま戦闘を開始してから15分が経ったので一旦離脱し、残りの数を確認する。


約1500といったところか?

まあ、これだけなら後数分ってところかな…




実際には1分も入らなかったが…


殲滅戦が終わり騎馬隊を一旦集める。


「俺の名前は訳あって公表しないが、君達と戦えてとても嬉しく思う。また、これは俺からのささやかな贈り物だ家に帰ってから開けろよ?」


そう言って俺は亜空間から手の平サイズの木箱を取り出し1人ずつに渡していく。


木箱には魔術が付与されており開けると俺のことを忘れるがいたことは忘れない。

中身は1つの透明な石が入っておる。


もちろん普通の石ではなく、石をつけたものを魔導具化するというものだ。効果はランダムで決まる。また、武器につけると魔剣や魔槍になる。


「じゃあな…」


俺は別れの言葉を告げて陣地のテントに転移する。


「「誰だ貴様!!!」」


2人の貴族が反射的に武器を構えたが俺だと気付くと武器を下げる。


「ツペェリ侯爵、敵軍を文字通りに全滅させました。これは私からの贈り物です」


自分のことを私と呼んだのは場をわきまえてのことだ。


「なんだね?これは」


渡したものは懐中時計が入った木箱で、懐中時計の裏には家紋が彫られている。ちなみに木箱の効果はさっき騎士達に渡したものと一緒だ。


俺はさっきこの場にいた貴族と今この場にいる貴族全員に渡してからツペェリ侯爵の疑問に答える。


「箱を開けるのは私がいなくなってからにしてください。中身は危険なものではないですよ。それでは…」


そう言って俺は目を閉じて30年後の裏ボス部屋に時空魔術で転移する。



目を開けるとそこは裏ボス部屋の最奥だった。


あ、リュカ達が見える……ん?ありゃ泣き崩れてんのか?


俺はリュカ達に無事を伝えるため、歩き出すが背後に何かあるのに気が付き振り向くと宝箱的なものが置いてあった。


なんだこれ……もの凄い凝ったデザインなんだけど…


宝箱には悪魔や亜人、蔦などのレリーフが彫られており、色は黒がベースに枠が金というなんかカッコいいデザインだ。


俺は刀を抜き、警戒しながら恐る恐る宝箱を開ける。


開けると同時に10色の光球が飛び出す。


あれ?この光球…何処かで見たような……………あ!闘技大会の時の光だ!…でも、あの時は7色だったような…


ちなみに光球の色は、赤、青、緑、茶、白、紫、黄、極光、無、黒、の10色だ。


やっぱり綺麗だ…


俺が光球を見ていると突然光球が明滅しだして目を開けられないほどの光を放つ。


光が収まったのを確認してから、目を開くと体調20センチぐらいの妖精?がいた。


え!?妖精!?


「き、君達は?」


「? 僕たちのことが見えるのかい?」


「あ、ああ、よく見える…」


俺がそう答えると10人?の妖精達は驚き、いっせいに……


「「「「「君の名は。?」」」」」


映画かよ!?

まあ、そういう意図で言ってないのはわかるんだけどね…


「俺の名前か?…俺はリュウト。よろしくな!」


「じゃあ、リュウト、もう一度聞くよ?僕達のことが本当に見えるんだね?」


「ああ、見えてるぞ」


妖精達は、驚くのではなく喜び始めた。


「なぜ喜ぶ?」


「ごめんごめん、久しぶりに話せる人がいたからね〜。自己紹介をしよう。僕は火の精霊で、名前はない。年は1256歳だ」

「私は水の精霊で、同じく名前はない。年は1256歳」

「やっほー!あたしは風と雷の精霊!あたしも名前ない!年は1256歳!よろしく!」

「こんにちは、地の精霊で、僕も同じく名前はありません。年はみんなと同じです」

「私は癒しの精霊。名前は無く、年齢は1256歳です」

「俺様は闇と毒の精霊だ。年は1256歳、名前はもちろんない」

「僕は光の精霊です。名前はありません。年は1256歳です。よろしくお願いします」

「私は時と空間の精霊。名前と年齢はありません。どうぞよろしく」

「私は精霊。なんの属性も持たない精霊で、この世界の精霊じゃなくてリュウトと同じ世界から来た精霊です♪名前はない!年齢は聞かないでね♪」

「俺もリュウトと同じ世界から来た精霊で、古代の精霊だ。名前はなくて、年齢は大体8000歳ってところだ」


ひと通り自己紹介を終えて頭が混乱する。

精霊と言われるものが存在することは知っていたが実際に見た人はいないと言われている。

まあ、ここら辺までならわからなくもないが、無属性と古代属性の精霊がなぜ、ここにいるのか訳がわからない。


とにかく、名前がないのは不便なので自己紹介した順から名前を付けていく。


「ファイ君、アオイちゃん、ウィンちゃん、ブライ君、ワイちゃん、ダー君、ライト君、クロちゃん、ハクちゃん、ブラっ君…名前はこれでいいよね?性別もあってるでしょ?」


みんな気まずそうな反応を示して、


「あってるけど…そのまますぎない?」


ファイ君(仮)がみんなの心の声を代弁した。


「じゃあ、他に何かあるの?」


『………』


俺が問うと1人?を除いて全員が黙ってしまった……1人を除いて…


「俺様はジャスティスってのがいい!なんかカッコいいからな!」


ダー君(仮)がいきなりそんなことを言い出す。


「えっと…闇と毒属性だよね…?」


「おう!俺の目標は全精霊を従えることだ!」


目標とか聞いてないんですけど……

それより、目標がそれなら名前がジャスティスって明らかにおかしくない?



そんなこんなで名付けは終わり、最終的に俺が付けた名前に落ち着いた。


「じゃあ、僕達はもう帰るよ。この姿で居られるのも時間が限られてるしね」


「そうなのか?じゃあ、またいつか会おうな」


そう言うと全員が光球になって消えていった。


あれ?……なんか死んだみたいな消え方したけど大丈夫だよね?


俺は気にしても仕方がないと頭の隅に追いやってからリュカ達の方に歩き出し、話せる位置まで近づいてから話しかける。


「おう、リュカ。無事だったか?」


俺がそう問いかけるとすでに涙目だったリュカは決壊し、泣き崩れながら俺に抱きついて来たので優しく受け止める。


俺はリュカの腰を左手で抱き、右手で後頭部あたりを撫でながら話しかける。


「リュカ、心配かけたな…」


「ほんとですよ……もう会えないかと思いました…」


まだリュカの声は震え、今にも消えそうな声音でいった。


《帯剣状態になってくれ》


《うん》


俺はシルにテレパシーを送り帯剣状態にしてもらう。


シャル先輩のことも気になったので、見てみると砂糖を大量に食べた後みたいな顔になって居たので大丈夫だろう。


リュカが落ち着くまで撫で続けた。



約30分経っただろうか…リュカが俺から離れたところで移動を開始する。


流石に今日は帰ることにしたので、1番近くにある転移棒を刺す台座にいき、迷宮から出る。


「今度からは一回でも良いから戦闘をした方がいいね」


これはシャル先輩だ。

俺も同意見なため、賛成してからそれぞれの宿に戻る。


宿に戻るとリルルが俺たちのことを待っていた。


「お帰りなさい。リュウトさん…お話があるのでお部屋に来てもらえますか?…あ、もちろんリュカさんはここでちょっと待っててください」


リルルが俺たちのことを待っていてくれたのは嬉しいのだが、とてもいい笑顔で、こめかみに青筋を浮かべていなければの話だ。


怖いよ…リルルさん…


「リュウトさん…入ってください」


俺が先に部屋に入るとリルルがドアを閉め、鍵をかける。


ガチャリ


鍵かける必要あるの…?


「座ってください」


俺は近くにあった椅子に腰を掛けてからベットに腰掛けているリルルの方に体ごと向ける。


「シャル先輩から聞きましたよ…迷宮内でリュカさんを落ち着かせる為とはいえ、ずっと撫でてたらしいじゃないですか」


は!?

シャル先輩って俺たちよりここに早く来てたの!?どうやって!?

いや、考えてもわからないか…


「い、いや、しょうがないと思います…はい」


「私はもう飽きましたか!?」


何故そうなるんだよ……


「いや、飽きたとかじゃなくて、リュカを落ち着かせる為にやったことであってだな…」


「わかりました。リュウトさんが言っていることを信じましょう。ですが、妾は1人だけにしてくださいね……もしくはなしで…」


「わかってるよ。俺はリルル1人だけだよ」


「ありがとうございます!」


その後はリュカを部屋に入れ、夕食を食べに行く。



リルルの案内である酒場に行く。


「ここの酒場は評判がいいんですよ!お酒も美味しいし、ご飯も美味しいらしいです!」


「俺達が迷宮に行ってる間に調べたのか?」


「はい!」


「ありがとな」


俺がそう言うとリルルが俺と組んだ腕をより強く抱きしめる。

その光景をリュカが羨ましそうに見ていたが気づかないようにした。


店の中はファミレスの半分くらいの大きさで目の前にカウンター席、その他はテーブル席となっていたので適当なテーブル席に座るとウェイトレスが来た。


「ご注文をお伺いいたします」


俺はテーブルの上にあったメニューを開いて注文する。


「エール大ジョッキ1つと、干し肉、後は……エルビスの丸焼き、クズ野菜炒め。リルルとリュカは?」


ちなみにエルビスとはホッケくらいの大きさの魚でとても美味しい。


「私は…リュウトさんと同じで」


「私もご主人様と同じで」


「わかりました。では、少々お待ちください」


そう言ってウェイトレスは厨房に入っていった。


先に酒と干し肉が来て、他の料理が来るまでたわいのない話をしていき、料理が運ばれて来る。


エルビスは初めて見るが見た目は毒持ってますよ!と主張しているような色合いでとても不味そうだが食べてみると評判通りでとても美味しかった。


食べ終わり俺、リルル、リュカの3人で飲んでいるときに先生が入って来たので俺達の席に誘う。


さあ、先生の愚痴をたっぷり聞こうじゃないか!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ