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第34話

よろしくです!!!





さらに一週間が経過して夏休みに入った。


ちなみに学校は三学期制で成績は良くもないし悪くもない…ギリギリ進級出来る程度は取っているので問題はない。


クラブの合宿は一週間後に出発となって居るので今は屋敷でのんびりして居る。


「ご主人様、ご主人様達がいない間屋敷の警備はどうしましょう」


隣に控えていたアイリスが問うてくる。


「そうだなぁ……俺も結界を張っておくしユノも残すから余程のことがない限りは大丈夫だとは思うが一応警備は強化しとくか」


俺は立ち上がりリュカを伴って冒険者ギルドに行く。


この一週間で新たな転移者を見つけることができた。


「どうもこんにちは白鳥さん」


「おう、リュウトか、今日はどうしたんだ?」


「いや〜、お願いしたいことがありましてね…それ相応の報酬は用意しますから。どうです?」


「内容にもよるな」


この人は白鳥京間(しらとり きょうま)20XX年から来た元自衛隊員の人だ。26歳である。


ちなみに一等陸尉だったらしい。


「今日お願いしに来たのは俺の屋敷に居る使用人達に銃器の使い方や対人格闘術なんかを教えて欲しいんですよ」


「まあ、そのくらいならいいけどよ。報酬ってのはなんだ?」


「白鳥さんが使っていた銃器、89式小銃と9mm拳銃を報酬にしたいんですがどうですか?」


「それ、貰い過ぎてねぇか?なんなら俺がずっとお前んところの教官的なことやってやろうか?そうすれば安定収入も弾薬も確保できるんだろ?」


「それはもちろんですがいいんですか?」


「別にいいぞ。同じ転移者同士なんだからな」


白鳥さんも仲間になった。


なんかうまく行きすぎて怖いんですけど…


そのあとは白鳥さんを連れて屋敷に帰り、銃器製造に取り掛かる。


銃器製造を開始して6時間経過した頃にやっと人数分の銃が作れた。


「白鳥さんがこれなんですが出来栄えはどうですか?」


「すげぇ……本物と全く同じだ…」


「それは良かったです。じゃあ、俺は弾を作っちゃうので銃剣術を教えといてもらえますか?」


「任せろ!一週間後には使い物になるようにしとくぜ!」


そう言って出来上がった小銃と拳銃を人数分台車に乗せて別棟に走り出した白鳥さんを見送り、俺は貫通力の高い弾を自分で作り改造して拳銃でも反動を抑えて50ミリ程度の鉄板なら貫通できるようにした。



ーー1週間後ーー



今は午前6時30分。


見送りに来てくれた使用人、白鳥さん、ユノと挨拶を交わす。


「ご主人様、ご主人様達がいない間は絶対この屋敷を守ってみせます!」


他の使用人達も一様に力強く頷く


「ありがとうアイリス、みんな…じゃあ、最低でも一ヶ月任せたよ。ユノも頼むからな…白鳥さんもよろしくお願いします。それから生活費とかはこれでよろしくな。んじゃ」


そう言って生活費の入った小袋を渡し、俺、(腕輪形状のシル)、リルル、リュカの3人は門前広場に向けて歩き出す。


待ち合わせは午前7時に門前広場で待ち合わせで馬車は学校のを3台借りれることになっていた。


広場に着くと先生以外は全員揃っていた。


「よお!リュウト!今日もアツアツだねぇ〜」


「ありがとうよ。それで先生以外は全員揃ってるのか?それにしては少ないようだが…」


「ああ、必要なものを買い足しに行って居るんだよ。食材とかね」


そういうことか…


馬車の席順は俺、リルル、リュカの3人。先生、シャル、その他女子生徒2名の4人。クライク、その他男子生徒2名の3人。となっており、合計10名で向かう。


その後、全員揃ったところで馬車に乗り込み迷宮都市に向けて出発する。


馬車は順調に進んで行き昼の12時をすぎたあたりで昼休憩にする。


今日の昼食は公都で買って来た日持ちの良くないものを食べる。


昼休憩を始めてから45分程経過した時に異変が起きた。


ドドドドドドッッ!


何かの走る音が聞こえて来てこちらに向かって走って居ることがわかる。


「先生!この足音……多分オーガです!数6!」


兎族の女の子が耳をピンと立てて皆んなに警告をする。


「皆んな!さっさと馬車に乗り込め!ここから逃げるぞ!」


先生が判断を下すが俺が止める


「先生、俺にやらせて貰えませんか?このまま逃げると遠回りになってしまうんでしょ?それは嫌ですから」


「幾ら何でもオーガ6体を同時に相手するのは無理だろ……いいから逃げるぞ」


そう言って俺の首根っこを掴んで馬車に乗せようとするが、俺は掴まれる前にオーガがいると思われる方向に走って行く。


先生の声が聞こえるが無視する。


ちなみにリルルとリュカだけは全く慌てていない。


30秒程でオーガの姿が見えた。


情報どうりに6体だが1つ違うところがある。


緑肌の普通オーガ5体に赤肌の希少種オーガが1体という点だ。


まあ、俺にしてみればアリに毛が生えた程度なので全く問題ない。


オーガ達も俺に気がついたようで威嚇しながらこちらに向かって走ってくる。


「シル、接触は5秒後、二刀流でいく」


《了解!》


「神崎二刀流『迅速剣』」


オーガの攻撃を斜め前に回避してすれ違いざまに剣を振り抜く。


二体のオーガが喉元から血を吹き出して崩れ落ちる。


まず二体…


俺は木を利用して減速せずに方向転換。


残り四体のうちの二体の真下に地魔術『土槍』を発動し、串刺しにする。


残りのオーガは希少種のオーガと普通のオーガが1対ずつ残っていたので普通のオーガの首を跳ね飛ばし希少種のオーガと睨み合う。


「シル、いつもの」


《片刃?それとも諸刃?》


「諸刃に決まっているだろ」


《了解しました!!!》


会話が終わるのを待っていたかのようにオーガが走り出す。


俺は余裕の笑みを浮かべて突きの構えをとり、


「神崎一刀流『一角獣』」


そう言って放った突きは吸い込まれるよにオーガの左胸に刺さった。


即死はしなかったので中から焼く。


「『火炎蛇かえんじゃ』」


『火炎蛇』とは名前のとうり火魔術の魔術で炎でできた蛇を出すだけの初級魔術だが下す命令によっては物凄くえげつない魔術になる。


例えば今俺がやったように蛇を体内に作り出し『蝕め』と命令するだけで炎の蛇は身体中を喰い散らかしていく。


オーガは体内に高温の蛇を入れられたことで暴れまわり衰弱していく。


心臓を突き刺したのにまだ生きてんのかよ……


10秒程で動かなくなったので念のために喉元を掻っ切ってからそこらへんにある蔦を使い縛りあげて、6体のオーガを引きずりながら馬車に戻る。


俺の姿を見たところで先生がすっ飛んで来て大丈夫だったか?と聞いて来たが俺の後ろで引きずられているオーガの死体を見て絶句していた。


「リュウトさん、お帰りなさい」


「ただいま、リルル」


そう言いながら軽くキスをして周りに人がいることに気がついたリルルは赤面して俯いてしまった。


「こんなところでイチャつかないの。それより予想外だったよ…こんなにリュウトが強いなんて」


「いや、多分作戦さえあればシャルさんならきっと大丈夫ですよ」


「ありがとう。それより気になっていたんだけどシャルさんはやめて貰えないかい?呼び捨てにしてよ」


「さすがに先輩を呼び捨てにはできませんって。じゃあ、シャル先輩でいいですよね?」


「それでもいいや。シャルさんよりかはいいからね」


先生はまだ放心状態だったので現実に戻してあげる


「おーい、先生。大丈夫ですか?」


「はっ、あれは夢か……そうだよな夢だよな」


「夢じゃないですよ」


「…………」


その後はこのオーガ達を倒すのにどんなに苦労したかを説明してその場はごまかしたがシャル先輩や先生の訝しむような目線があったので多分次にこんなことがあったら言い逃れできないだろう…


その日は特にあれっきり襲われることなく野営の準備をする。


みんなで夕食を済ました後は結界を張って乗って来た馬車で寝る。



翌朝



俺達は朝食を食べてから移動するため、朝早く起きて朝食を作ろうと思って馬車から降りると朝食が出来上がっていた。


誰が作ったのかあたりを見渡すとリュカが焚き木の前でスープをかき混ぜていたので声をかける。


「リュカ、ありがとな」


「いえ、当然のことをしたまでですよ。何せ私はご主人様のテイムモンスターなんですから」


普通のテイムモンスターはそんな事しなくないかな?


俺がリュカと話し始めて30分くらいたった頃に皆んな起き出して来た。


俺は朝食を人数分よそい皆んなに渡すと一食分余ったので誰がいないのか探すとリルルがいないことに気づいた。


俺達が寝ていた馬車に戻るとやはりリルルはまだ寝ていた。


「おーい、リルル〜起きろ〜」


呼び掛けるも寝返りを打つだけで起きる気配がない。


さて、どうするかね……耳でも舐めれば起きるかな…?


俺はリルルを起こすために耳を舐める。


「ひゃうっ!」


「おはよ。朝だよリルル」


「もう、もっと優しく起こしてくださいよ…」


「まあまあ、朝ごはんできてるから早く着替えて来なよ」


馬車を出ようとしたところで引き止められる。


「着替えさせて…」


はあ、ユノと全く同じことを言うとは……まぁ、リルルだからいいけどね。


リルルの着替えを手伝ってから馬車を降りるとすでに食べ終わった後だった。


「おい、お前らがイチャついている間に食っちまったからさっさと食えよ」


「はあ、先生って俺達に冷たいですけど引率なんてしてねいいんですか?旦那さんとかいるでしょうに」


先生の動きが止まり俺以外の奴らは皆んな顔を真っ青にして目をそらす。もちろんリルルも目をそらす。


あ、これあかんやつだ……地雷って奴だね。


意識が闇に落ちる………


最後に見た光景は先生が俺の前で腕を振り抜いている姿だった。


「うっ……」


「あ、起きましたか?」


「ああ、あれからどうなったんだ?それから何時間寝てた?」


「リュウトさんが気絶しちゃってから約2時間くらいたってますね。他は特に何もなく進んでいますよ」


「膝枕ありがとな。痛かったろ?」


「いえ、愛の力があれば問題ありませんよ」


その後は襲われることなく無事に迷宮都市が見えて来た。


街は五芒星の形をしているとても珍しい形だった。


入町料を払ってから街に入る。


やはりと言うべきか街には冒険者風の人達がとても多く、他の街よりかは亜人の割合が高い。


俺達は門前広場の近くにある街が運営している厩舎に馬車と馬を預けて一旦集まりミーティング的なことをする。


「では、ここからは自由行動だパーティーを組んでもよし1人で行動するもよし。ただ、死んだりしても自己責任になるのでくれぐれも死ぬなよ悲しむ奴らがいるからな。そしてシャル、リュウトとリュカに探索者登録の仕方を教えてやれ。解散!」


「わかりました。じゃあ、こっちに来てちょうだい」


そう言って歩き出すシャルの背中を俺達は追う。


シャルの背中を追ってやって来た場所は冒険者ギルドと同じような外見で大きさは王都の冒険者ギルドと同じくらいの大きさの建物だった。


「ここは?」


「探索者ギルドよ。冒険者とは違って探索者は迷宮やダンジョンを探索する人達のことを言うのよ。まあ、この街には冒険者ギルドはないからここは冒険者ギルド兼探索者ギルドってとこね。さあ、入りましょ」


「あ、ちょっと待ってくれないか?この姿であまり目立ちたくないからさ」


そう言って俺は男性用トイレに行き変装する。


ふふふ、シャルがどんな反応するか楽しみだぜ!!!













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