第32話
よろしくです!!!
結局目が覚めたのは朝の9時過ぎで、完全に遅刻だ。
リュカは起こしに来なかったが空気を読んだのだろう。
実際にかなり乱れている。
ベットから抜け出しまだ寝ているリルルを起こして制服に着替え、部屋を出る。
朝ごはんは食堂に作り置きがあったのでリルルと食べてから学校に行く。
学校に行く途中、リルルが話しかけてきた。
「もう出来てますかね?楽しみです」
「気が早いぞ、出来てるかもしれないし出来てないかもしれない」
「出来てないとは言わないんですね……そういうところが好きです」
「だが、まだ結婚もしてないのに子作りしてよかったものなのかな?」
「今更何いってるんですか?もう遅いですよ」
そんなことを話しながら歩いているとすぐに学校に着いた。やっぱり何かに集中していると時間が経つのって早いよな…
誰もいない廊下や階段を通って行き教室の前で立ち止まる。
「リュウトさん、ここからは学校キャラでいきますので勘違いしないでくださいね?」
「わかってるよ」
1回軽くキスしてから教室のドアを開ける。
「お前ら仲良く一緒に遅刻か?珍しいこともあったもんだねぇ…リルるんが遅刻だなんて……まあ、リルるんは特令で学校に来てるから遅刻扱いにはならないけどね」
意味ありげな視線をこちらに送りながら先生が言う。
やめてくれよ…
俺達は先生の視線を無視して自分の席に座る。
授業が始まったが俺は聞き流すだけだ。
だって、計算なんて小学校低学年のようなやつだし理科なんてものは存在しないし、俺が唯一学ぶべきものは魔術実践の授業だけかもしれない。
授業を聞き流しながら午前中は過ごし昼休みになった。
今日はあまりリルルと話していないので、リルルには女友達が食堂に行こうと誘っている。
なんだ、ちゃんと友達いるじゃん。
俺はどうしようかと迷っていると同じクラスの男子から声がかかった。
「よう!俺はクライクってんだ!よろしくな!!唐突だが一緒に飯くわねぇか?
「もちろん大丈夫だよ」
俺はそう答えて食堂にクライクと2人で向かう。
食堂の端っこの方に席をとり、注文した料理を受け取ってからクライクと食べる。
「クライクって何科なんだ?」
「俺は魔術師学科だよ。それより、リルル王女とはどんな関係なの?やっぱり恋人同士なの?初日から仲良くしてたしさ」
これは言ってもいいのか?いや、こう聞いてくるってことは知らないってことは教えていないと言うことなので適当に答えとく
「う〜ん、俺さ、国王と仲良いからリルルのことも知ってるんだよね。そんな感じかな…」
「なーんだ、恋人同士じゃないんだ…………って!国王と仲がいい!?お前何者だよ…」
「そこらへんは気にしないでくれ」
昼食を食べ終わったらクライクと一旦別れてリルルを探す。
どこにいるかわからないのでとにかくリルルが行きそうな場所をしらみ潰しに探していく。
「王女様〜、おらおら」
「さっさと服脱ぎなよ」
「お前だけなんでフィエルお姉様(担任)に気に入られるんだよっ」
「やめて…やめて…」
そんな声が校舎裏から聞こえて来たので行ってみるといじめ現場に突入してしまった。
うわぁ〜、こういうのマジであるんだ……
そんな傍観者を務めていた俺だがいじめを受けている人物を見て傍観者ではいられなくなった。
リルルッ!
俺の足は勝手に動き出していた。
俺はリルルを抱き寄せながらいじめていた奴らにありったけの殺気を集中して放つ。ちなみに同じクラスの女子ではない。
俺の濃密な殺気を浴びて腰を抜かし、さらには漏らしていた。
「まあ、こんなところで許してやるが次やったら許さねぇぞ?」
怒気を含んだ声音でいじめっ子達に釘を刺してリルルをお姫様抱っこしながらそこを去る。
「リルル、大丈夫だったか?言ってくれればよかったのに」
「だって、言ってしまうと心配してしまうと思ったので……」
「そりゃ、リルルがイジメられてるのを知ったら心配するだろうな」
今、俺達がいるのは昨日と同じベンチのところだ。
イジメられてるのさえわかれば幾らでも対処方はある。
「この事、先生は知ってるのか?」
「知らないと思います。先生には知らせないで下さいね?お父様にバレる可能性があるので」
「リルルは優しいな……俺だったら殴り倒してたよ」
「いじめっ子は自分より弱い人をいじめますからそんな事出来るのはリュウトさんぐらいですよ」
「護身用の銃渡しておいたけどそれ使えば撃退できたんじゃないの?」
「あっ」
完全に忘れていたみたいだ。
そんな感じで昼休みが終わってしまったのだがなんとなくまだここにいたい気分だったので午後の授業はすっぽかしてリルルと街でデートする事にする。
学校に荷物なんて置いていないから教室に行かずにそのまま抜け出すことが可能なのだ。
街でデートしているときのリルルはとても楽しそうでいつものリルルに戻っていた。
いいことだ
デートの後は屋敷に帰る。
屋敷に戻るとアイリスとリュカを筆頭に使用人全員が出迎えてくれたのだが俺とリルルが腕を組んで帰って来たときアイリスの顔が言いようのない表情になっていたのがかなり面白い。
「リュカ、後どれくらいで夕食できそう?」
「後15分くらいです」
「そっか、ありがと」
そう言って研究室にリルルの指輪を改造しようとしたのだがかなり驚いている様子だ。
それもそうだろう。何たってここだけ2XXX年の俺の研究室だからな。驚くのも無理ない。
「リルル、指輪貸してくれないか?改造しようと思うんだが」
「どういう風にするんですか?このデザイン結構気に入っているんですが……」
「大丈夫、デザインは変えないよ。性能を変えるだけだ」
「性能?そんな事出来るんですか?もしかして魔導具に?」
「お!よくわかったねぇ〜。正解、魔導具にしちゃいたいと思います」
「リュウトさんの考えることは大体わかりますよ」
照れるな……
そんな感じでリルルと会話しながら指輪を魔導具にしていく。
完成した
見た目は普通の指輪だが性能が今までのと全く違う。
今まではただ嵌めるだけの指輪だったが、今の性能はステータスで確認できる。
指輪
レベル無し
危険察知
絶対物理防御
絶対魔術防御
位置特定
???
使用許可者 リルル・メテラユ、リュウト・トナティウ
おっほ!自分で作ってなんだが超いい出来栄えじゃん!
説明を付け加えると…
絶対物理防御はリルルに向かって殺傷能力があるものが飛んで来たり振り下ろされたりすると10センチ手前で完全停止するのだ。
絶対魔術防御も同じような感じでリルルに殺傷能力のある魔術が迫ると10センチ手前で完全消滅するのだ。
また、危険察知は自分に危険が迫っていると教えてくれるというもので、例えば上からボールが落ちてくるので3秒以内に左に避けて下さい。見たいなことが頭に流れ込んでくる。オンオフ可能だ。
そして、位置特定だがペアになっている指輪の位置がわかるというもので(この場合、ペアの片方は俺のだ)大変便利なのだがプライバシーも何もあったものじゃないので、こちらもオンオフ可能だ。
本当に危険な時はオンにするだろう…
最後の???は後のお楽しみな
リルルに渡すと泣いて喜ばれたが泣く意味が俺には分からなかった。
研究室から出ると夕食が既に出来上がっていたのでみんなで一緒に食べる。
夕食を済ませた後はいつも通り?リルルと一緒に風呂に入る。
「リュウトさんお背中お流ししますよ?」
「サンキュー、じゃあ、お願いする」
そういうとリルルはタオルを使わずに自分の胸を押し付けて洗い?始めた。
「リ、リルルさん?理性が吹き飛びそうなんですが…」
「もうこんなになってる…ウフフ……理性吹っ飛ばしちゃってください」
「もう、我慢できないよ?ここでいいの?本当にいいの?」
リルルが俺の耳元で囁く
「いいです。逆にここでヤるのもなんかいけないことしてるみたいで興奮します。しかし、リュウトさんは準備万端のようですがまだ私はそういう準備は整ってないので私をそういう気分にして下さいね?」
簡単だ
まず一旦風呂をでてリルルの指輪を取って来てリルルに嵌める。
ふふふふふ
最後の能力……それは!
感度増幅!!!!!
感度増幅とはあらゆる人間の感度を最大限に高めるというマジで鬼畜なものである。ちなみにこのオンオフは俺にしかできないようになっている。
拷問にも使えるし今からやろうとしてることにも使える!優れもの!!
リルルの1番弱いところは耳の裏で今、肌を触るだけでもイッてしまうこの状況で耳の裏を舐めたらどうなるのか楽しみだ。
指輪を嵌めたリルルはもう既に立てなくなって足を崩して床に座ってしまっているのでお姫様抱っこをして椅子に座らせる。
その際軽くイッた。
ヤベェマジでこれすげぇ…
俺はここではマズイと思ったのでリルルの身体を拭いてからお姫様抱っこをして誰にも見つからずに寝室に転がり込む。
そのままベットに直行し、リルルに嵌めてある指輪の効果をオフにしてからそのまました。
昨日はヤり始める時間が早く終わるのも早かったので、朝はちゃんと起きれたのだがいつもと違う起き方をした。
なんと、揺すられて起きたのだ。
ここまでは普通だと思うが揺すられ方が普通じゃない……リルルが騎乗位でヤっていた為にできた振動で起きてしまったのだ。
「あっ!おっはようっ…あんっ!…うっ!…ございますっ!」
「いやいや、なんで???」
俺はリルルを横にずらしてから問う
「なんでってリュウトさんがあんな機能を指輪につけるから興奮して眠れなかったんですよ。それで朝勃ちするまで待ってからずっとヤってたんです。リュウトさんぐっすり眠ってたんで全く気づかないんですもん。寝顔可愛かったですよ☆」
「それより続きしません?まだ時間ありますし……何より、疼いてたまらないんですっ!」
リルルはそう言って俺を押し倒す。
俺はそういう趣味は持ち合わせていないので反対になる。っていうか指輪嵌めてないよね?
「しょうがない……学校でこうならないって約束できるか?」
リルルは首を縦に物凄い勢いで振る。
そんなにしたいわけ?
その後1時間半程度して、シャワーを浴びてから制服に着替える。
制服に着替えたリルルと一緒に食堂にいき朝食を食べてから学校に向かう。
今日から総合学科の生徒もくるのでリュカも一緒に登校する。
リュカは何故か知らないが試験を受けずに俺と同じクラスに入るそうだ。賄賂か?
登校中にリュカが発言した言葉により俺はとても気持ちいい地獄をみることになるのだが今の俺は知る由もない。
ちなみにその発言とは、
「ご主人様、奥様、この調子でいくと今月中には必ず身籠もることができるかと……あ、あと、いつかでいいので私にもご主人様との子供を産みたいです」
まあ、最後の方は完全に俺もリルルも聞き流していたが、問題は最初に言ったことだった…
超上機嫌なリルル腕を組みながら歩いていきやがて学校に着く。
学校の校舎内に入りリュカを職員室の前まで送ってから教室に行く。
職員室にリュカを送りどどけた時、担任の先生と偶然鉢合わせて俺にデレデレのリルルを見てかなり驚いていたがリルルに見られたことを言うか否か迷っているところで3階に着く。
「リルル、学校キャラどうしたんだ?もう既に先生には見られたけどな…」
俺はリルルに知らせることを選択し問いかけるとリルルの満面の笑みが一瞬で凍りつく。
「なんで早く言ってくれないんですか!?ああ、キャラ崩れた…」
「もう、いつものリルルでいいんじゃないか?」
「そうですか?そうですね…そうですよね!もう、開き直っちゃいます!もういつもの私でいきます!さあ!歩いて下さい!」
そう言って俺にデレデレモードのリルルのまま廊下を歩く。
いつものリルルと違うことに気がついたようで廊下で喋っていた奴らはみんな話をやめてこちらを見ている。
とても不思議な感じだ……廊下で大量の人がいるのに誰1人として喋らない……なんか怖いです。
教室の中に入り席に着く。
こちらも廊下と同じような状況になり、リルルが離れたことでクライクが話しかけてくる。
「おい、リュウト…お前やっぱリルル王女と恋人同士じゃねぇの?」
俺はリルルが聞き耳を立てていることに気がついていたがわざと言う。
「恋人同士なわけあるかよ……俺の左手見てわからない?」
「あっ、お前達そういう関係か…?」
「どういう関係かわからないが婚約者同士だよ」
「そうなんです!私はリュウトさんのものでリュウトさんは私のものです!」
「えっと……リルル王女殿下ですよね?」
「そうですが何か?あと、リルル王女殿下はやめてください。リルルって呼んでくださいね」
俺の腕にしがみ付きながら首を傾げるリルルをクライクはまだ頭の整理が追いついていないのか頭を抱え込みながら見ている
そして、クライクが話しかけたのがきっかけとなったのかクラスの人達が一斉に俺やリルルに話しかけてくる。
俺達は適当に受け流しす。
やっとSHRが始まり俺達は解放された。
ちなみに今日から総合学科の生徒の登校だったのだが昨日は15人程今日も15人程、何故かというと総合学科の生徒の代わりに昨日まではAクラスの一部の人が来ていたからだ。
「ちゅーもーく、今日は総合学科に生徒が1人転入して来た。静かに聞くように。入って来てくれ!」
ガラガラ
「どうもこんにちはリュカです。苗字はありませんのでリュカと呼んでください。好きな人はご主人様で、嫌いな人は父です。よろしくお願いします」
「えっと…ご主人様というのはお前がメイドだからか?」
「はい」
「まあ、いいや面倒くせぇから………拍手〜」
パチパチパチ
「じゃああそこの窓際の席でいいか?」
ちなみに俺の隣だ。
「はいっ、喜んで」
リュカは淑やかに歩いているように見えるが付き合いがあるものなら急いで歩いているのを見破ることは簡単だろう。
リュカは俺の隣に座ると周りをみて何故かソワソワし出す。
「リュカ、緊張しすぎだぞ……というか何故ソワソワしてんだよ…?」
「いや、周りにこんなたくさんの人が同じ部屋にいるのがなんか落ち着かなくて…」
ほっとこ…
そのまま授業に入るが俺とリルルは机に突っ伏して寝てしまう。
俺はいつものことだがリルルは珍しい…
多分昨日ヤり過ぎたのだろう。
午前の授業は寝ているうちに終わり昼休みに入り、今日も弁当は持って来ていないので食堂に向かう。
食堂ではクライク、リュカ、俺、リルルの4人で話しながら食べ、食べ終わるとリュカがクライクを連れて教室に戻って行ってしまった。
俺とリルルはやはり、というべきか昨日と同じ人通りの少ないところにあるベンチに腰をかけていた。
「リュウトさん……我慢できないんですが…」
なんとなく想像がつくが一応聞いてみる。
「な、何が我慢できないの?」
「それを女の子に言わせますか?察してくださいよ」
「いや、でも、学校ではヤらないんじゃなかったっけ?」
「我慢しろと?昨日の指輪の所為で今でも普通の媚薬くらいの効果は残っているんですよ?それよりパンツぐちょぐちょなんで午後はノーパンでいいですかね?」
「いやいや、ダメでしょ…」
「このまま放置されたらもっとぐちょぐちょになってしまいます。早くしてください」
「はあ、公共機関でやるのもどうかと思うが?」
「もう、そんなことどうでもいいじゃないですか……これを触ってもそんなこと言えます?……っん!はぁはぁ…っ!」
そう言いながら俺の手を自分の(リルルの)股に持っていきパンツに触れさせる。
うわぁ……こんなずぶ濡れになるものなの?
そのあとはさすがに学校内でやるのもどうかと思ったので午後の授業1時間サボって学校近くの繁華街にあるラブホ的なホテルに入って解消した。
学校の教室に戻るとやはりというべきか先生は艶々としたオーラを放っているリルルを見て納得したのか一言だけ「座れ」というだけだった。
リルルが席に座るときものすごく慎重に座る。
何故かというとパンツがぐちょぐちょ過ぎて履ける状態ではなかったのでノーパンなのだ。学校に来る途中買えばよかったかな?
それをクラスメイト達は不思議そうな顔をリルルに向けているが気にしない。
俺もリルルに続き席に座る。
俺が座ると同時にリュカが袋を一袋渡して来た。
なんだ?
中身をのぞいてみると女性物のパンツだった。
何?リュカさん怖いです…全てお見通しですキラーンみたいな目を向けないで下さい………
俺が先生に目を向けると何故かわかってるみたいな顔をして
「リルるん、リュウト君が持ってる袋を受け取ってトイレに行きなさい」
リルルはありがたそうな顔をリュカと先生に向けると教室を飛び出していく。
そんな感じで午後の授業も終わりさあ、帰るぞというところで先生に声をかけられる。
「リュウト君、リルるん…これ、育休の申請書な」
「ありがとうございます」
リルルは素直に受け取った。
なんか複雑だよ…
今度こそ帰るぞと思ったところで声がかかった。
「リュウト、お前クラブ入ってないだろ?迷宮・ダンジョンクラブに入らねぇか?楽しいぞ」
「お、迷宮・ダンジョンクラブだったら私が顧問だから私も勧誘するぞどうだ?楽しいぞ?」
迷宮・ダンジョンクラブ……なんか聞いたことあるな……あ、死が見えた……………シャルさんに誘われていくって言ったのに行ってなかったクラブだ…この世ともこれでおさらばか…
俺はクラブ活動に入っていないため半強制的に行かされることになったのでリルルとリュカを先に帰らせてからクラブの部屋にクライク、先生、俺で向かう。
そういえば、迷宮・ダンジョンクラブって何するところだろ?




