第29話
よろしくです!!!!!
俺たちは門を通る為に身分証を提示していく。
しかし、ここで問題が発生。リュカの身分証がない…
王都に入る時は特にチェックされなかったのに…
門番さんに白金貨1枚を握らしてリュカの通行を許可してもらい無事に公都に入ることができた。
公都に着いてまず最初にやることは宿の確保だがリルルとティアは学校の寮暮らしだそうで、宿を取るのは俺、クレア、イリス、リュカの4人になった。
これからのことを竜車内で話し合い決まった。
まずは、リルル、ティア、クレア、イリスの4人が寮に荷物を置きに行き、俺とリュカは宿の確保に向かうことになった。
別行動に移る際に宿の部屋は何部屋借りるか確かめてから出る。
リュカは俺のメイド?なので同じ部屋がいいと主張したのだが、リルルが背筋が凍るような声音で否定したので流石のリュカもそれ以上何も言わなかった。
リルル達と別れた後宿に向かうのだが視線が物凄く集まってくる。
なぜかというとメイド服のリュカが珍しいのだ。
メイドさんは特に珍しくともなんともないがリュカが問題だ。
リルル程ではないが絶世の美女と言われてもなんとも思わないくらいに美人でスタイルもとてもいい。
そんなリュカがメイド服で街中を出歩いたらどうなるか想像に難しくない。
ほら、来たよ。
「おい!そこの小僧!儂はピュレンツ子爵!そこのメイドを渡して貰おうか!!!」
「何でですか?理由が無いなら渡しませんよ?」
「理由があったら私を渡してしまうんですか!?」
「まあ、理由にもよるがな」
「ひどい!!!」
「儂の話を聞いているんか!?さっさとそのメイドを渡さんか!」
さすがにうるさくなって来たので俺が公爵である印を見せる。
これを見せたことで態度がいきなり変わった。
「済みませんでした!!!お許しください!!」
そう言って全力疾走で走って行ってしまった。
元気な爺さんだ。
まあ、マジこういう貴族って面倒くさいよね……叙爵の時に俺の顔を見ているはずなんだが…元気な爺さんだが爺さん並みに記憶力低いのかもな
そんなことが何度かあったが宿にたどり着くことができた。
「いらっしゃい!」
俺とリュカが宿に入ると元気のいいおじさんの声が響いた。
「宿に泊まりたいんですが部屋は空いていますか?」
「すまんな、うちはいま空き部屋がないんだ、すまんな」
「いや、おじさんが誤ることじゃないですよ。ところで、他に空いている宿とかって知っていたら教えてくれませんか?」
「そうだな、多分、高い宿しかないな……先日大規模な商隊が3つも同時に来てしまってな」
「そうですか……じゃあ、他あたってみます」
そう言って宿を出る。
高い宿か……まぁ、数日間だけだしな…
何故数日間だけなのかというと明日は不動産屋に行って土地を購入し、屋敷を建てるからだ。
もちろん普通はそんなに屋敷が早く出来る訳ないが、俺の魔術を使えばちょちょいのちょいだ。
そのあとは、普通の宿をあたったのだがやはりどこも満室だったので結局高い宿に泊まることになった。2人部屋1部屋と1人部屋2部屋を4日間借りる。
この後は公都にある噴水広場で待ち合わせし、夕食を食べる予定だ。
リュカと一緒に噴水広場に着くと既にリルル達が来ており、よくわからない青年達に絡まれている。
何故クレアもイリスも黙っているのだろうか?貴族だろうと何だろうとリルル達に絡んで来たらボコボコにする人たちなのに…
「リルル、どうしたの?」
「あ、リュウトさん!この人たちが胸とか色々なとこを触って来たんです!」
なんじゃと!?
「死んどけクソ野郎どもが、さっさと失せろ」
自分でも震え上がるような低い声音が出てしまった。まあ、意図して出したからいいんだけどね。だが、青年達には効かなかった。
「あ?誰だ?俺様にそんな態度とっていいのかよ?」
「誰だか知らないが、ん?」
クレアが袖を引っ張って来た。
「この国の1番大きな貴族、ザジル公爵家次期当主で、王族もこの貴族家には手を出しにくいんですよ」
ふーん、だから何なんだ?現当主ではないんだろ?
俺はもう一度さっきのセリフを言う。ちょっと違うけどね
「ザシル公爵家次期当主だって?それが何だっていうんだ?リルルに手を出したら俺が容赦しないし、現当主でなければ次期当主だろ?お前の爵位は準爵位、俺の爵位は公爵位身分が違う。さっさと失せろ」
ちょっとどころじゃなっかたわ
俺がそういうと青年達は怒りに顔を真っ赤にして去って行った。
「大丈夫なんですか?実力行使にでも出られたりしたら」
「その時はその時さ」
あんななのが束になって襲いかっかてきても俺や、俺の大切な人を傷つけられるとわ思わないしね。
その後は5人で夜ご飯を食べて、夜の街をブラブラして、リルル達を学校の寮に送ってから宿に戻った。
ちなみにシルの秘密?はこの5人とクロディアさん、ユフィアさん、義兄2人には伝えてある。
宿に戻ったらシャワーを浴びて、リュカの部屋に行く。
コン、コン
ちゃんとノックする。一応女の子の部屋だからね。
「リュカ入ってもいいか?」
「どうぞ」
部屋に入るとリュカがバスタオル1枚で部屋にいたが無視する。
「リュカ、明日役所に学校に転入手続きをしに行くんだがリュカも転入するか?」
「う〜ん、ご主人様が行くならメイドの私も行きたいと思います」
「わかった、じゃあまた明日な」
そう言って廊下に続く部屋の扉の取っ手に手をかけたところで呼び止められる。
「待ってください!夜這いに来たんじゃないんですか!?ちゃんと準備してたんですよ!?もうこんなにびちょびちょなんですよ!?責任とってください!!!
「は?それは勘違いしたお前が悪いんじゃないの?」
そう言って涙目のリュカを置いて自分の部屋に戻る。
学校の新学期が始まると同時に俺は学校に転入する予定だ。
ちなみに新学期が始まるのは明々後日からだ。
今日はもう遅いし寝るか…
うるさい、隣の部屋から物凄い喘ぎ声が聞こえてくる。
一人でやるにしても声でかすぎでしょ
翌朝
俺は朝食を宿の食堂でとってからリュカと2人で役所に向かう。
役所に向かってる最中に一応注意しておく。
「一人でやるぶんにはなんも言わないが俺の名前を叫ぶのはやめてくれ。それから丸ぎこえだぞ」
ちなみに役所に着くまでリュカはずっと顔が真っ赤だった。
役所は王都の冒険者ギルドと同じくらいで外見は質素な感じだ。
俺達は中に入り受付に向かう。
「今日はどうなさいましたか?」
俺達が席に着くと同時に話しかけてくる。
「魔術学校への転入手続きをしに来たんですが…」
「わかりました。ではこちらにお名前とご住所、年齢、何学年に転入するか、どの学科にするかをご記入下さい」
学科?そんなものがあるのか?聞いてないぞ?
「あの、学科って何があるんですか?」
「はい、魔術学校は総合学科、魔術主体の魔法戦士学科、魔術専門の魔術師学科がありますね」
ふむ、多分俺が得意としているのは多分魔法戦士学科だろう…よし!魔法戦士学科にしよう。でも、もう1つ聞きたいことがある。
「学科が違ってもクラスは同じですか?」
「はい、総合学科、魔法戦士学科、魔術師学科どの学科もクラス、それから一般授業は一緒ですが専門的な、例えば魔法戦士学科でしたら剣術、魔術師学科でしたら魔術の深いところまでといったようにその学科の専門的な学習の際は別れて授業を行いますが基本的には合同で授業をします」
「なるほど……では、俺は魔法戦士学科にしよっと、リュカはどうするの?」
「基本的に一緒のクラスなら私は総合学科にします」
2人とも決めたらさっさと書いていく。
全て書き終わったら用紙を職員さんに渡す。
「確かに受け取りました。では、身分証をご提示お願いします」
ヤバっ!リュカの身分証まだ作ってない!クソっ!どうする!?
あ、そうだ偽装してしまえ。
俺は魔術、いや、この場合は魔法か…
俺は魔法を使い魔力の塊を俺の身分証と同じ様な形(名前のところをリュカに変えただけ)を思い浮かべながら作っていく。
1分ほど俺は鞄に手を突っ込んだままだったので職員さんは不思議そうにこちらを見ている。
「あ、すみません。見つかりにくかったので」
そう言いながら俺とリュカ(偽装)の身分証を渡す。
職員さんは受け取ると本物かどうか調べる機会を使い次に俺らがさっき書いた用紙にサインをする。
どうやら偽装身分証は本物と間違われた様だ。
転入手続きを終えた俺達は次に貴族向けの不動産屋に向かう。
貴族向けの不動産屋だけあって外見も内装もとても立派に作られていた。
俺は中に入り1番最初に目に入った人に話しかける。
「すみません」
「どうもこんにちは、まずはこちらにお掛けください」
椅子に腰掛けながら問う。
「魔術学校に近く、比較的大きな土地が欲しいんですが」
「屋敷ではなくて土地ですか?ちょっと待っててくださいね資料をとって来ますから」
そう言って店の奥に行ってしまった。
数分ほどで3つの紙の束を持って現れた。
「これらが先程の条件にあった土地でございます」
出して来たのは魔術学校から歩いて5分、8分、10分の場所にある土地で、3番目に大きな土地が歩いて5分のところにある広さ100坪で、お値段は輝金貨1枚(1000万円)、2番目に大きな土地は歩いて10分のところにある広さ300坪で、お値段は輝金貨3枚(3000万)、1番大きなのが魔術学校から歩いて8分のところにある広さ1000坪の土地、お値段なんと輝金貨3枚(3000万円)!?
何故に1番大きな土地がこれ程まで安いかというと貴族街の端っこにあるのと、不動産屋が買い取った後頻繁に幽霊などがでて来たのだそうだ。浄化してもまたでて来て困っていて早く買い取り手が欲しいのだそうだ。
説明してもらった最後にここだけ強調して「もちろん噂にはなっていません!」と言って来た。
浄化してもまたでて来るのなら常に浄化の結界を張っておけばいいだけなのでここの土地でもいいと思う。
その後の交渉?により輝金貨2枚白金貨5枚(2500万円)まで値切って購入した。
購入した後は職員さんに連れて行ってもらい場所を確認してから一旦昼食をとり不動産屋に戻って契約書にサインをし、魔術をかける。こうすることで偽造を防ぐことができるのだ。
宿に戻って今度は家の設計図を書く。
屋敷は3階建て、普通の貴族よりかなり大きくしておいて使用人用の別棟、馬もいずれは来るかもしれないので厩舎、馬車を置いておく倉庫、庭は全面芝生、を作る。
また、屋敷内部はリルルの部屋、俺の部屋、寝室、リビング、厨房、食堂、王城と同じくらいの風呂、余った部屋は全て客人用、みたいな感じで設計する。
設計図を書くのに夢中になっていたらいつの間にか噴水広場での集合時間になっていた。
やっべ、リルルに怒られる。
俺が部屋を出ると既にリュカが待っていた。
「ごめん待たせた?」
「いえ、ここに立ってから20分程ですので」
かなり待てせてしまった〜!
まあ、いいんだけどね、っていいのか!?
さっさと行かないとまずい状況だったのでリュカの手を握り噴水広場近くの路地に転移する。
噴水広場に着くとやはりリルル達が先に来ていた。
「ごめん待たせた?」
「いえ、そこまで待っていませんよ」
そんな恋人同士みたいな会話をし、いや、婚約者か…
まあ、とにかく夜ご飯を食べに予め予約しておいた店に行く。
店は普通の店とあんまし変わらないがとても美味いと評判のお店だけあってとても美味しかった。
その後は昨日と同じように街をブラブラしてからリルル達を送り届けてから宿に戻る。
宿に戻ってシャワーを浴びてから寝る。
いつもと同じだ。
さて、明日のためにもさっさと寝ることにする。
ベットに潜り込み目を閉じる。
意識が闇に沈んで行くのを感じながら睡魔に身をまかせる。
翌朝
今日も同じ時間に宿の食堂で朝食をとり、リュカを連れて昨日買った土地に来ていた。
「よし!リュカ、お前魔法は使えるか?」
「まほう?魔術なら使えますけど…」
「じゃあ、いいや、そこで見てて」
俺はリュカにそれだけ伝えると古代魔術『クリエイトシティ』を極小規模で発動する。
なぜ設計図を書いたのかというとイメージを鮮明にするためだ。
極小規模での発動でも消費魔力量は変わらない。
何もない土地全てに魔法陣が広がる。
魔法陣が土地全体に広がってから約10秒程で変化が生じる。
地面の土がモコモコと蠢き出し一瞬にして俺のイメージした通りの屋敷ができる。
いい感じだ!
そして、こんなのがいきなりできたら街の人達が驚いて騒ぎになってしまうから無属性魔術『精神干渉』で元からあったものと認識させるのだ。
しかし、魔力が足りない……そこでリュカだ。リュカの魔力を分けて貰って『精神干渉』を使うのだ。
「リュカ、魔力を分けてくれ」
「わかりました。でも、そ、その、それをしてしまうとリルル様が怒るのではないでしょうか…」
「?なんでだ?」
「知らないのですか?魔力を分け与えたりするときは、た、体液同士を合わせなければならないのですよ?」
そ、そうなの!?……この際仕方ないか…
俺はリュカに無断でディープキスをする。リュカも全く抵抗しない…
魔力が増えてる気がしないので強引に抜き取る。
抜き取る際にリュカが身体を痙攣させていたが気にしない。
唇を話すとリュカが物足りなさそうな目を向けて来るが無視する。
「いつもの優しいリュウト様もいいけど、強引なリュウト様もいい!!」
「なんかいった?」
「いえ、なにも」
増えた魔力で『精神干渉』の魔術を使い混乱を防ぐ。
これで全て終わった。完成!!!
明日から学校なので気合入れるぞ!




