第22話
よろしくです!
意識が覚醒していく。
起き上がろうとしたがシルが俺の腰に抱きつきながら気持ち良さそうに寝ていたので起こす気持ちも失せ、2度寝した。
「----すたー、マスター、おーきーてー!早くー!」
シルに起こされた…
部屋の中は真っ暗だ。
?なんで真っ暗?いくらカーテンが閉まっていても真っ暗ってことはないだろう…遅くても昼くらいじゃないの?
そんなことをか考えながらカーテンを開けたが外は真っ暗だ…
月明かりや星明かり、王都の街灯(魔術の光)すらない真っ暗だ。
どういうことだ?何故、灯1つないんだ?
部屋の中にはシルが作り出したと思われる魔術の光が浮いている。
「シル、ここが何処かわかるか?」
「うーん……正確にはわからないけどここが亜空間だってことだけはわかるよ」
亜空間か……
でも、亜空間を創り出せるのはこの世界だと神々か俺、魔王くらいしかいないはず。
ということはこの空間を創り出したのは神々か魔王ということになる。
ちなみに、イグスは亜空間を創り出すほどの技量の持ち主ではない。
さて、どうしたものか…
「そういえば、亜空間に転移したのはこの部屋だけなのか?それともこの宿が?」
「この部屋だけだよ…でも、何が目的なんだろうね」
シルの言うとうりだ…
何が目的なんだ?目的があるならそろそろ接触して来てもいいと思うんだが……
まあ、いくら考えてもわからんものはわからないし、接触してこないなら時間の無駄か…
(ん?って言うか亜空間って時間あったっけ?)
まあ、待ってるのも暇なので戻ることにする。
「シル、今から超高難易度の魔術使うから周りを警戒しといてくれ」
「りょーかい!」
俺は精神集中を始める。
今回、使う魔術は古代魔術の最高難易度を誇る『楽園』を使う。
この『楽園』という魔術は自分の思い通りになんでもできるというとこだ。しかし、なんでも出来ると言っても、なんでもではない。人間や生き物を創り出すことも不可能だし、人間を操ることも出来ない。簡単に説明すると例えば、あの子と○ックス迫られたいとか、あの子に自分のことを好きになってもらいたいなどの相手の精神に干渉するようなことはできないし、新種の生き物や人間を強制的に造り替えると言うことも出来ない。(何千年、何万年の年月をかけての進化以外は、強制的となる)
また、魔術の発動速度はどんなに速くても10分、精密に術式を創り上げると約一ヶ月もかかってしまう。
だが、欠点ばっかでもなく街を造り上げたり魔力を使わない結界や、生き物でなければなんでも作れる。そういう意味ではかなり役立つ代物だ。
俺は魔力を練り上げ術式を展開していく。
魔力が吹き荒れる中、俺は鬼目を発動し脳内処理速度を上げてから魔法陣を構築する。
俺を中心に虹色の立体魔法陣が構築されていき、最終的に俺の姿が魔法陣によって見えなくなる。
そのまま10分ほど経過したあと俺の願い(?)を魔法陣に組み込むと魔法陣が一際大きな虹色の光を放つと一瞬のうちに虹色から真っ白な輝きを放つ。
完成した魔法陣を小さく手の平サイズにして部屋の窓から放り投げる。
放り投げてから数秒後に暗闇の中に暗い黒色のヒビがが入る。
ヒビは全体に広がり最終的には砕け散った。
亜空間から抜け出した俺とシルは再度窓の外を見つめる。
何秒も何秒も………
窓の外に向けていた顔をシルの方に向ける。シルも同時に此方を見る。
「月明かりがあるってことは亜空間ではないってことだよな?」
一応シルに聞いておく。
「はい、ですが位置情報が不明になっています」
「不明?まあ、明日に調べればいいか、っていうか、夜だな……」
「夜ですね……」
現在の時刻は午前2時45分だ。
どんだけ俺たちって寝たの?ヤバくないですか?いや、ヤバくはないか…
何もすることがないのでまたベットに潜り寝ようとしたのだが、流石に寝すぎてしまったので寝れない…
ベットから起き上がり外を調べることにする。
外に行くとシルに告げるとシルも行くと言った。ここまでは予想していたが人型のまま外に行くと言う。
珍しいなぁ…
はぐれないようにシルと手を繋ぎへやからドアに続く扉を開ける。
ガチャ
………………
部屋があることを確認してからドアを閉じる。
バタン
!!??
何が起こった!?
部屋全体が草原に転移している!?
現在地不明というのはこういうことか…………
考えていても仕方がないので再度ドアを開けて草原に出る。
背後に風が吹いてくる。
後ろを振り向くと何も無くなっていた…
部屋が…さっきまであった部屋が……なくなった…
文字どうりなくなった…
ここに突っ立ていても意味ないので移動する。
光魔術で灯りを出して移動する。
あてもなく街道があることを祈って何もない大草原を進む。
はぁ〜〜〜〜、ここどこだよ…
これからどうするかな………
( ˙-˙ )




