第19話
よろしくです!!
俺らが舞台に上がると同時に歓声が上がる。
さて、今回の対戦相手だが、今回はかなりやばい……だってSランク冒険者3人に、元Sランク冒険者2人の合計5人だよ?いくら俺でも勝てるかどうかとわからない……
あ、イグスさんが元に戻ってる…本当の姿見せているからもう意味ないと思うけどね…社会的な死……笑笑
でも、勝てるかどうかわからない…なかなか楽しそうだ。
「シル、今回は全て俺がやるから下がっていてくれないか?」
「マスター、へいき?だいじょうぶ?」
「俺を誰だと思ってるんだ?負けたりはしないさ」
警戒すべきは元Sランク冒険者の方だな……戦い方、癖、何を使ってくるのか、全てがわからないのだ。
それに比べ現Sランク冒険者の方は個人戦で一回とはいえ戦っているのである程度はわかる。
相手の筋肉のつき方や得物、構えた時の足の位置全てをかんさつしながら抜刀術の構えに入る。
審判はシルが構えていないことに気づいたようだが特に何も言わず試合開始の合図を出す。
「では!これより、団体戦決勝を始めます!!構え!!!…………試合開始!!!」
試合開始の合図と共に元Sランク冒険者の1人【術王】【炎獄】以外が一気に走り出て来た。
【閃光】【不可視】は俺に、元Sランク冒険者【真紅】がシルに向かって走っていく。
「てめぇー!武器も抜いていない女の子襲っていいのかよ!!!」
そう挑発し、『誘導』を使う。
『誘導』を使ったことで全ての意識を俺に回す。
まずは、地面に地魔術の中級魔術『泥沼』を使い俺に向かって走ってくる3人の足止めを行う。
そして、【術王】【炎獄】に向かって走り出す。
【術王】は、魔術に長けていた魔術師で今はどっかの宮廷魔術師をしている。
しかし、魔術に長けていると言っても全部使える訳ではない。
治癒魔術、時空魔術は使えない。それ以外全て使えること自体おかしいんだけどね…
そんな訳で、魔術でのサポートや狙撃をしてくるはずと読んだため最初に潰す。
狙撃は最初に潰さないとうざいからね。
【術王】【炎獄】が俺に向かって『エアカッター』『ファイヤボール』『ウォーターボール』『ライトアロー』などを放ってくる。
その数、合計40
流石である。『ファイヤボール』意外全て10ずつこの短時間で出すとは……【術王】と呼ばれるだけある。
迫り来る魔術に対し俺は相手の戦意を喪失させるため全てレジストをする。
『エアカッター』には同じ『エアカッター』で消滅させ、『ファイヤボール』には『ウォーターボール』で消火し、『ウォーターボール』には『エレキボール』で蒸発を、最後に『ライトアロー』は『ダークアロー』で消滅させる。
俺のレジストを見た観客や審判、みていた者全てが絶句した。
会場には俺の走る音だけが聞こえている。
俺が目の前に来たのに【術王】【炎獄】は放心して俺に気づいていない。余程さっきの魔術に自信があったのだろう。
仕方ないので顎下に軽く一発ずつ入れて2人とも気絶させる。
俺が【術王】【炎獄】を倒したことでSランク冒険者2人と元Sランク冒険者1人は我に返る。
【不可視】が俺の『泥沼』をレジストした。
俺はレジストされるまでのあいだ何もしていなかった訳ではない。
目に見えない無色透明の毒を毒魔術で舞台上に広げる。
この毒は麻痺毒でこの毒を体内に取り込むと体のありとあらゆる関節が動かなくなる。しかし、毒の即効性はかなり低く一般人男性で5分かかる。
3人は毒の事などわからないのでレジストせずに俺に襲いかかって来る。
襲いかかりながら【不可視】が叫ぶ。
「クソガァーー!俺達の作戦を台無しにしやがって!!!ぶっ殺す!!」
俺は【不可視】【閃光】【真紅】の必死の攻撃を受け流しながら余裕の表情を浮かべながら話す。
ちなみに真紅という二つ名が付いた理由は30年ほど前の戦争で2人の若者が数多の敵兵をなぎ倒し多大な戦果を挙げて帰ってきた。そのうちの1人は返り血すら浴びてなくてもし、剣に血が付いていなく、敵兵を殺しているところを他の兵が見ていなければ完全ひ疑われていただろう。しかし、今は行方不明となっており二つ名はない。そしてもう1人が【真紅】で由来が敵兵を斬り殺して返り血を全身に浴び真っ赤になってしまったからだ。
まあ……話しを戻そう。
「あなた方の作戦なんてこちらが知ったことではないですよ。ましてや敵にそんなことを言うなんて…本当にSランク冒険者何ですか?あなたは」
それを聞いた【不可視】は顔を真っ赤にして攻撃の手をさらに早める。
ふふふふふふ、作戦どうりだ。
相手を怒らせ麻痺毒の即効性を短くする。
もう直ぐだ…もう直ぐ毒が効き始める。
そのまま相手の攻撃を受け流すこと3分やっと効いてきた。
「ぐっ!…何だ!?急に体が言うことを聞かなくなった!?」
「お、俺もだ…!」
「な、何だ…!これは魔術か!?」
【不可視】【閃光】【真紅】の順番で感想を口にする。
「お!せいか〜い!!毒魔術でーす!イグスなんて最初から俺の挑発に乗らずに冷静で入れば時空魔術を使って俺を倒せたかもしれないのにねー…ww」
「なっ!……どれだけ俺はバカなんだよ…くそっ!」
あとは俺に貴族たちを近寄らせないために力を誇示する。
君たち道具になって貰うぞ☆
俺は古代魔術の『精神支配』を使う。
この『精神支配』は相手の何もかもを操作することが出来るのだ!
『精神支配』を使いまずは自分たちのナイフを抜き取って貰う。
「なっ、何!?体が勝手にっ!」
そしてゆっくりとナイフの刃の部分を首に当てて貰い薄く皮を切り、少量の血を出して貰う。
もう決着はついたよね?
審判に流し目を送ると小さな悲鳴をあげられた。
まあ、仮面を被ってるから直接は見てないんだけど視線を感じたんだろうね。
なんかショック…そんなに怖がることなくない?
「た、只今の勝負【黒白】の勝ち!!」
審判が判決を言い渡したので俺はシルを伴い舞台を降りる。
舞台を降りる時は昨日と同じように歓声を受けながら退場した。
さて、授賞式まで何するかな……




