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第17話

よろしくです!!

審判が試合開始の合図を出した。


まずシルに舞台の端っこに行くように言ってから自分に無属性魔術『誘導』を使う。


誘導とは相手の持っている感情や攻撃を対象に向けさせることができるものだが、欠点は仲間の攻撃なども対象に行ってしまうことだ。


自分に『誘導』を使った俺は円のようになっている相手のど真ん中にジャンプして着地する。


「おうおうおうおう!!!わざわざ来てくれたぜ!多少楽になった!」


「待て!ジム!勝手に突っ込むな!」


「これはチャンスだ!チャンスを見逃してどうする!!」


そう言って団長の制止を聞かずいきなり副団長が襲いかかって来た。


俺は鬼目を発動して脳内処理速度を上げる。


副団長の攻撃を俺から見て右の脇に抜けるようにして避ける。


この時、すれ違いざまに左手に持ったコンバットナイフもどきで副団長の右足の腱を切り裂き一時的に副団長の動きを止める。


副団長が思いっきり転んだのを確認してから団長に向けて突っ込む。


団長は俺の存在に気付き魔術の詠唱を始めるがもう遅い。


俺は右手に魔力を集め手の平で優しく相手の顎下に持っていき。魔力の波動を放つ。


『浸透波』


俺が言い終わるのとほぼ同時に団長が崩れ落ち気絶する。


そのまま副団長の方に振り向き近づいていく。


近づいていく際、副団長以外の3人は俺から距離を取る。


うわぁ〜、副団長置いていったよ…つれねぇ奴等だなぁ……

まあ、ここでは適確な判断だ!グッジョブ!


腱を切り裂かれた痛みによって呻いている副団長の前に行き、思いっきりこめかみを殴る。


これで副団長もダウンした。


そして3人は絶対にシルの存在を忘れている。

だってシルの目の前に立って俺の方を向いているんだよ?

もっと周りを見なきゃだよね〜


俺はシルに合図を送る。


「やっちゃっていいぞー!」


俺がそう言うと同時にシルが動き出し、

最初の1人をこめかみに回し蹴りを叩き込み

2人目を回し蹴りの勢いのまま鞘付きの日本刀を頭にぶつけ

3人目は顎下に思いっきりパンチを叩き込んだ。


スゲェ〜 一瞬で3人倒しきったよ…


驚きに固まっているところにシルが抱きついて来た。


「やったーやったー!シルちゃんとやったよ!褒めて!褒めて!」


そういってくるので頭を撫でながら素直に褒めてやる。


観客席からは歓声が上がり2人合わせての2つ名【黒白こくびゃく】なんてのもついた。



俺たちは次の試合が始まるのでさっさと舞台を降り、控え室に向かう。


控え室についた俺とシルは少しだけ話したあと昼飯を食べに行く。


昼飯は近くの露店で売っているものを食べてから噴水広場でシルとのんびりしている。


「はぁ〜、この世界に来てからもう2ヶ月も経ったたんだよな…早いもんだな……シルはこの世界楽しいか?」


「この世界自体シルは楽しいかどうかなんてわかんないけどマスターと一緒にいるだけで楽しいし幸せだからどうでもいい!」


本当に幸せそうな顔で言ってくるのでこちらまで嬉しくなってしまう。



その後はしばらく王都を散策し闘技場に戻って来た。


俺たちの正体は隠しているので裏口から控え室に向かう。


控え室でゆっくり待つこと3時間ついに呼ばれた。


その間、俺とシルはお昼寝をしていた。


ちなみに今の時刻は午後6時ですでに日が沈んでいる。ていうか、この国は一年中過ごしやすい気温で日の沈む時間は大体午後5時30分と決まっている。


俺たちは呼ばれてから装備を整え舞台に向かう。



選手入場口に着いたがそこは昼とは全然違う幻想的な風景が広がっていた。


「綺麗だ……」


思わず言ってしまった……しかし言はずにはいられない。


舞台の上空には色とりどりの魔術の灯り赤、青、白、緑、紫、黄、茶などが飛び回っており闘技場全体を明るく照らしている。


夜になるとこんな風になるのかな?こんなに綺麗なら毎日来ていたのに…というかこんなに綺麗なら噂ぐらいなってもいいものなのに…


司会の声が聞こえて来た。


「さあ!やってまいりました!団体戦準決勝2試合目!今回勝ち抜いて来たのは……!!!流星のように突然現れ性別以外何もかも不明な謎の2人!黒白〜!!対するは!!!Aランク冒険者のみで結成された冒険者パーティ!!!白豹!!!」


俺とシルは紹介されたと同時に舞台上に上がる。


舞台上に上がる際


「黒様ーーー!」

「白ちゃーーん!」

「絶対に負けるなよーー!お前らに賭けたんだからな!!!」

「弟子入りさせてください!!」

「黒様!!お顔だけでも見せてください!!!」


などなど他にもたくさん声を掛けられたが全てあげたらきりがない…


応援してくれてありがとうございます。


俺たちが舞台に上がると同時に白豹の奴らも出て来た。


ちなみに白豹は4人パーティだ。


「クソ!1回戦勝ち抜いただけで何でこんなにモテモテなんだよ!俺らに言い寄る女はいないっての……すみません…」


「ちゃんとしてよね。全く…私の彼氏だってこと忘れてない?私のこと嫌いになっちゃたの?」


最後の方は涙目だ。


「いやいやいや、嫌いになるなんてありえないだろ?俺にはフィアしかいねぇよ」


舞台上なのにそんなことを言っている。


陽気なパーティだなぁ…


「あのぉ〜もうすぐ始めたいので構えて貰えませんか?」


俺はすみませんと答えて構える。白豹も同様にリーダーらしき人物が謝罪を述べてから構えに入る。


今回はシルに見学してもらう。


シル自身戦闘経験が浅い為、多対1人の戦い方を俺から学んでもらう。


「これより準決勝第二試合を始めます!……構え!!!…試合開始!!」


あんまし無詠唱が出来ることを知られたくないので地属性の詠唱を始める。


俺が詠唱をしている合間にも白豹の奴らは襲いかかってくる。


リーダーとその他1人の合計2人が俺に。他の2人のうち1人はシルに向かって走り出し、残りの1人は後ろに控える。

残りの1人は多分魔術師だろう。


俺に襲いかかって来た奴らを足で蹴飛ばしながら詠唱をし、完成した。


だが、まだ使わず留めて置いてシルに襲いかかった奴を蹴りで魔術師に当て詠唱を遮り、

俺に襲いかかって来た奴らが起き上がりまた襲いかかって来たが、今回も相手の得物に触れないよう蹴っ飛ばし魔術師の近くに落とす。


白豹の奴らが固まったところで先程の魔術を使う。


『檻』


この魔術は地属性の初級魔術に当たるが、俺は術式を変換して構築しダイヤモンドより硬いロンズデーライトという物質で構築した檻なのでそうそう破られまい。


しかし、この世界で一番硬い物質はヒヒイロカネという金属なのでこの世界でロンズデーライトが硬い部類に入るのかわからない。


まあ、檻で囲われた白豹は出れないようなので良しとしよう。


そして俺はまた詠唱を開始する。


今度は雷属性の魔術を使う。


『ライトニング』


雷属性の中級魔術だ。

初級は身体を動かなくするくらいで、中級は気絶されるくらいの威力を出すことが出来る。


バリバリバリ!


檻の中にいる白豹の奴ら全員に雷があたり全員気絶した。


「「「「うおおおおぉぉぉぉ!!!」」」」


会場全体から雄叫びのような歓声が上がり上空の光は俺を祝福する様に飛び回っている。


「この勝負!!黒白の勝利!!!」


審判がそう告げると歓声は一層大きくなった。


俺たちは観客達に見送られ控え室に戻る。


「シル、多対1人の戦い方はわかったか?」


「う〜〜ん、よくわかんないけど囲まれない様に注意しながら戦えばいいんでしょ?それからマスターと離れて戦うなんてこと滅多にないよね?実際前の世界では一度もなかったし」


「確かにそうだがいざという時に知って置いた方がいいだろ?」


「それもそだね」


その後は装備を外し外に出ようとしたが闘技場裏口前にも沢山の人がいた為時空魔術で噴水広場近くの路地裏に転移してリルルを待つ。ちなみにシルは今腕輪状態だ。


リルルと合流した後は適当な食堂で晩飯を食べる。


食べ終わりリルルと話しながら王城に向かう。


「そういえばさ、リルルって髪染めた?なんか金の強いピンクゴールドって感じかな…」


「あっ、気づきました?お父様もお母様もお兄様達も気づいてくれなかったんですよ?酷いですよね…やっぱりリュウトさんは私のこと見てくれてるんですね。嬉しいです」


「当たり前だろ?気づかないでどうするんだよ」


「でもですね、これ染めてないんですよ?昔からこの髪色なんです。昨日までの髪は染めていたんですよ」


「へぇ〜、でも俺は今の方が似合うというか可愛いよ」


そんなことを話しながら歩いているとやがて王城に着いた。


「じゃあまた明日な」


「はい、また明日!」


俺の頬にキスをしてからリルルは王城の中に入っていく。


俺は宿に戻ってから少し魔術の練習をして、今日もシルと一緒に寝た。


さあ!明日は決勝戦!!気合を入れていくぞ!!





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