第14話
よろしくです!
リルル達と闘技場の前で別れたあと賭けをやっている場所に行く。
今日は、準決勝2試合と決勝の合計3試合の予定で午前が準決勝、午後が準決勝2試合目と決勝になっている。
さてさて、今回の対戦相手と俺の倍率を調べますか。
対戦相手はSランク冒険者【炎獄】その2つ名の通り火魔術を得意とする魔術師だ。
ちなみに俺の倍率は2倍だ。
今回、賭けを開いてるのは前回とは別の商会だったので俺に輝金貨3万枚を賭ける。日本円にして3000億円勝つと6000億円になって帰ってくる。
賭けた後は選手専用入り口から入り控え室に向かう。
控え室に入り呼ばれるまでシルと喋りながら待つ。それ以外やることがないからね。
「リュウトさーん!準備お願いしまーす!」
スタッフさんに呼ばれたので全身鎧・日本刀形態のシルと控え室を出る。
しばらくグネグネ曲がった道を進んでいき選手入場口まで行く。
そして相手方も選手入場口に着くと司会が叫び始める。
会場が盛り上がったところで俺たちが入場する。
炎獄との距離は約20メートルも離れている。が、なんの問題もない。
審判が試合開始の合図をすると同時に相手が発動速度が速い『ファイヤボール』を放って来たが、それを難なく躱すと俺は魔術で強化した縮地法を使い20メートルの距離を一歩で移動。
そのあとは喉元に刀を突きつけて終了だ。
実に戦闘時間は10秒にも満たないので観客も何が何だかさっぱり分からず先程の盛り上がりはなんだったのかと思うほどの静寂が会場を満たしている。
審判が試合終了の合図したので、俺は司会に心の中でまた盛り上げるの頑張ってくれと応援をしてから舞台を降りる。
舞台を降り、控え室に戻って来た俺は侵入者に声を掛ける。
「おーい!何覗き見してるの?お二人さん?」
すると天井の木が一部剥がれ落ち男女二人組が出て来た。
「チッ、見つかっちまったか…お前がここなら平気と言ったから信用したのによ」
「何さ!あたいに言わないでおくれよ!あんただって賛成したじゃない!」
いきなり言い合いを始めたので話を本題に戻す。
「おい、お前ら少し黙れ。憂いなく殺してやるから」
男の方はわざとらしく怯えた。
「うわー、怖い怖い。いきなり殺すとかなってないんじゃないの?
あっ、自己紹介遅れましたね。私は魔王幹部のレビュウ。こちらのーー」
「いいわよ!あたいは自分で言うから。あたいはこいつと同じく魔王幹部のピプペだよ」
「あっ、ども、別に名前は覚えないんで教えてくれなくてよかったんですけどね。多分もう思い出しても意味のない人?になってしまいますからね」
言外にここで死ぬと言ったら死ぬのはあなたの方ですよ?とか言って来た
まあ、今ここで死ぬやつの戯言を聞いても意味ないので、俺は「さあ!殺し合いを始めよう」と言ってから抜刀した
相手も俺の抜刀を合図に男の方はブレードソード型の魔剣二刀流。片方は赤、片方は黒だ。
対して女の方は鞭だ。最初はこんな部屋の中で鞭を使うなんて馬鹿なのか?と思ったが、だんだん短くなっていき最終的には紫の凶々しい色の放つ長剣になった。
先制攻撃として俺は女の方に型も何もない袈裟懸けの一撃を見舞い距離を取る。
そして、すぐさま男の方に向き直り斬撃を繰り出し男の体制が崩れたので女を蹴り飛ばし気絶させる。
男が体制を立て直し前かがみになった。
男は吃驚する。
それもそのはず。だってもう俺は男の懐に入り抜刀術の構えに入っている。
「神崎一刀流 抜刀術 『八重桜』」
次の瞬間には男の身体から血が噴き出す。
切り口を見ると、目、首、両肩、両足の付け根、胴体を縦に、最後に心臓をひとつきされたことがわかる。
そのまま俺は倒れて気絶している女の方に向き直り首を切り飛ばした。
「あちゃー、派手にやっちゃったな…シルこれ元どうりに出来る?」
頭に直接シルの声が響く
《マスターからの愛情さえあればこんなの簡単〜!》
すると部屋の中の血や斬撃跡が消えていく。が、とても遅いのでシルのことを凄い凄い!とか、シルは可愛いなぁ〜とか、シルがいないと俺は生きていけないよ。とか言うとだんだんと褒める度に再生速度が上がってく。
な、なんか面白い…
後は、死体を片付けるだけとなったのだが、魔王幹部の死体は何かの役に立ちそうだったので時空魔術で亜空間を生み出しそこに放り込む。
俗に言う無限収納というやつだ。
ちなみに、さっきの戦闘は誰にも気付かれていない。剣を打ち合わせてないので剣戟なんて出てないし、声を出される前に殺してしまったからだ。
それに、誰かに魔術で覗かれていることを考慮して結界を張ったので絶対にバレていないはずだ。
その後はここで戦闘などあったのかと思わせるほど綺麗にしてからシルとお喋りをし、声がかかるのを待っていると後片付け終了してから10分くらいして声がかかった。
「リュウトさーん!準備お願いしまーす!」
シルはさっきの形状から変わっていないのでそのまま控え室を出る。
いつもと同じ選手入場口だ。だが、なんか違和感がある。
しかし今はそんなことを考えても意味はないので頭から振り払い対戦相手を観察する。
相手はこの世界で魔王の次に強いと言われている男のSランク冒険者イグス・フォーマル2つ名は【不可視】
理由はその名の通り見えなくなるからだ。なぜ見えなくなるかと言うとこの世界で俺を合わせて3人しかいない時空魔術の使い手だからだ。
ちなみに、この世界での時空魔術の使い手は俺、イグス、魔王だ。
俺が相手を観察している間に司会の声は聞こえなくなり相手が舞台に上がって来たので俺も舞台に上がる。
「ふふふ、ふはははは、はーはっはっは!!!楽しくなりそうだ!」
いきなり笑い始めたのでおかしくなったのか?と思うのが普通の人だが俺は笑いの3段階がちゃんと決まってるじゃねぇか!と考えてしまった。
まあ、それはどうでもいいので置いておいて、俺も何か言わなきゃいけないのかな?
「あっ、ども、よろしくお願いしまーす」
イグスは、余裕あるんだな…と呟いたので、はいと正直に答えて置いた。
「俺を倒すなら殺す気で来い!」
んじゃ、初撃は神崎一刀流でいきますか。
俺は剣先を相手の喉元に向け構える。
審判は俺とイグスが構えに入ったのを見て試合開始の合図をする。
「これより!個人戦決勝戦を開始します!両者構え!試合開始!!」
こうして戦いの火蓋が切って下された。
魔王は、悪魔の王で魔王です。
あとは、魔界と呼ばれる大陸に悪魔の国があり、その王様をやっています。




