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第11話

よろしくです!

闘技場 選手入場口


入場口に近づくにつれて会場の盛り上がりが伺える。


かなりの盛り上がりだ予選とは大違いだし本選からは貴族も観戦しに来ている。こんなとこで負けてはいられない。

だが、少しの不安もある。

本選の初戦からSランク冒険者と戦うことになったのだからか…だが、勝てないとは言わない。勝てないと思ってしまうと勝てなくなるかもしれないし、いくら亜神で元異端審問官トップでも相手の戦い方がわからないのでは対処のしようが無い。

それは相手も同じだが、相手はSランク冒険者だけあって俺よりは戦い慣れてると思った方がいい。

けど考えているうちに負ける気は無きに等しくなってきた。何故か自信がみなぎってくる。


これはなんだ?こんな感覚はシルと契約した時くらいしか感じたことがない…


ん?シルと契約した時?


そんな疑問が生じたがそれは後回しに、今は目の前に集中して前だけを見つめる。


そう思考に没頭しているとどうやら司会の紹介が終わったらしくSランク冒険者が闘技場の真ん中に立っていた。


確か…あいつは、レイピアを得物とし、2つ名は確か……[閃光]だったと思う。


その2つ名の付けられた理由が光属性の魔術とレイピアを使った戦闘が得意な魔法戦士なため魔術と武器の合わせ技を放って攻撃が閃光のように見えるからだ。しかし、流派を持っていない


流派を持っていない我流となってしまう。我流をダメとは否定しない攻撃が全く予想がつかないから一回でも戦ってからか相手の戦い方を知らないと対処が難しい。だが、所詮自分で生み出した一代限りのもの。


対して流派を使っているものは対処の仕方が最初からあるので対処は簡単とは言えないが難しくはない。しかし、我流と違い一代限りでは無い。何代も受け継がれ何百年と生き残って来たのだ。それに長く存在することによって技も強くなっていく。


なので流派を持っていない者の対処は俺からしてみれば簡単だ。


まず、相手の出かたを伺い最初の数回は避けて観察。次の数回は流して威力の確認をする。


こうすれば、大体簡単に対処方がわかる。


因みに俺の流派は神崎一刀流だ。


ただし片刃の日本刀では無く両刃の日本刀…諸刃の剣を使う…いや、それでしか使ってはいけない。


神崎一刀流は相手を切るすなわち殺す為だけに作られた流派でありので。


相手を殺すので自分も殺される覚悟で

挑めという意味合いと一瞬でも気を緩めてはいけない常に刃が己に向いているぞ。という意味合いで諸刃の剣を使う。


まあ、相手を殺さないのであれば神崎一刀流は使ってはいけない。いや、使えない…何故かというと……確実に殺す技しかないのだ!


しかし、神崎家の男児には鬼の目、

鬼目というものが宿るので殺し目的では無くてもこれだけは使える


だから今回の闘技大会は鬼目のみを使い我流で挑む


一応、異端審問官やってた時には無闇に殺してはいけなかったので我流も持っている。


さて、気を取り直して舞台に上がるなり俺は精神統一をして抜刀術の構えに入ったらSランク冒険者の[閃光](もう、面倒いからこれから閃光と呼ばせてもらう)

は、レイピアを構えた。


審判は2人とも構えたのを確認した後、試合開始の合図をした。


試合開始の合図と共に閃光はその名の如く一瞬で距離を詰める。


だが、俺には遅く感じた。この能力こそ鬼目の能力


自分の視界をスローモーションのように見せ尚且つ自分の身体能力をアップする。


十分わかりやすいがもっとわかりやすく言うと、時間の進むスピードがかなり遅くなり、その中では俺しか普通に動けないと言う感じだ。


因みに進むスピードは調整でき、最大1000倍にまで引き延ばすことも出来る。


自分で言うけど………チートだな。


まあ、そういうわけで今はものすごく遅く感じている(スピード調整は100倍にしてある)


閃光が近づいて来たので技の名前を言いながら抜刀する


「我流抜刀術 雷撃」


剣速はゆうに音速を超えている。


俺の剣は技名を言う前に閃光の首に刃をつけていた


静寂が訪れる。閃光のレイピアは突きを放つ構えで止まっており、首からは一筋の鮮やかな赤い雫が一滴また一滴と地面にシミを作る。


「審判どうした?まだやるのか?」


俺がそう言うと審判は我に返り…


「しょ、勝者 リュウト!」


審判の声だけが会場に響き渡る。


俺はその判決を聞くと剣を下ろし未だ固まっている閃光に「ありがとうございます」と声をかけて舞台から去る。


背後からは司会の会場を盛り上げる声と賭けを開催していた商会の絶望の声が聞こえた。



その日は王城に行きリルルと少し話してから宿に行った


宿に着いて部屋を取る


ここは高級な宿だけあって質問攻めはくらはなかったが、その代わり貴族たちの勧誘が凄かった。


貴族たちのと言うよりは偉い人のあしらい方は異端審問官時代に身につけたので、軽くあしらい晩御飯を食べさっさと寝た。



翌朝


朝食を済ませ王城に向かいリルルと一緒に闘技場にいく。


闘技場に着くとたくさんの視線を感じる。


そりゃそうだよな…


リルルと話しながら賭けを行っていたところに戻ると賭けごとは行われていたが俺の倍率が1.5倍になっていた。


ちょっとびっくりした。昨日一瞬にして閃光を蹴散らしたのに倍率が意外にも高かったのだ。


今日も俺が賭けるとマジで商会の人がかわいそうなのでやめておいた。



受付の前あたりにまで行くとリルルが話しかけて来た


「リュウトさん、あれだけ強ければ心配はいらないと思いますが頑張ってください!」


「おう!絶対に優勝してやるからな!」


そう言って去ろうとしたのだがリルルが俺の裾を掴んで離さない


「どうしたんだ?」


そう声をかけるも、上目遣いで見てくるだけだ。なんだ?


「なんだ?見ているだけでは分からないよ、口ではっきり言わないと」


「本当にわからないんですか?鈍感なんですか?もう…」


呆れたように言って来たが目は熱を帯びている


チュッ


リルルがキスをして来た


あ〜、そう言うことか。俗に言う言ってらっしゃいのキスだ。


リルルは顔を真っ赤にしながら「行ってらっしゃい」と言って来たので俺も「行ってきます」と答えリルルは王族貴族専用の入り口を、俺は受付を済ませ控え室に行く。


さぁて、今回の相手はバトルロワイヤル上がりのやつだが気は抜けない。


気合を入れて行こう!



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