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森狼と、一夜を過ごす。

森狼は、俺を警戒しながら周りを見渡している。そして、隣に倒れている番いに気づき、安否を確認する為に顔を近づけている。


すると、番いの方も目を覚ました様だ。

2頭の森狼は、お互いの無事を喜ぶ様に顔を擦り合わせていた。

そして、改めて、こちらを警戒する様に見てきた。

雄の方は、唸り声を出しているが、衰弱している為弱々しく聞こえる。


「警戒するなとは言わないけど、唸り声を出すのは、やめてくれ。こっちに危害を加える気はないよ。」


俺の言ってることが、理解できたのか、唸り声はやめてくれた。


「お腹が空いてるだろう。飯を用意した。今から、近くに持っていく。」


俺は、自分と同じぐらいのサイズの焼きおわった肉を、魔法で浮かせて、森狼達に近づいていく。

近づくにつれ、雄の方が唸り声を出す。

森狼達から、1メートルぐらいの所で止まり、肉を置いていく。そして、俺は焚き火の近くに戻った。


俺が座るのを、確認したのか、雄の方が肉に近づき、匂いを嗅いでいる。

変なものが入ってないか、確認しているのだろう。


確認が終わったのか、肉を番いの元に咥えて持って行き、凄い勢いで食べている。


肉は直ぐに無くなり、また森狼達がこちらを見てきた。

今度は、警戒する目ではなく、肉が欲しそうな仰願する目だった。


俺は、肩透かしを食らった気分になったが、森狼用に焼いていた肉はまだ残っていたので、焚き火と森狼達の間を何回か往復する事になった。



焼いていた肉が、なくなった頃には、森狼達もある程度回復して警戒心も解けたのか、焚き火の近くまで移動し、寄り添うに眠っている。


それを確認した俺は、火を弱くして寝る事にした。


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