入学式②
低音だけど、聴き取り辛く無く体育館に心地良く通る声。
その声の主に興味が湧いた。
少しだけなら、大丈夫かな?
こわごわと俯いていた顔を上げてみる。
ぇっ!!?
えーーーーーーっ!!!
ってか、アフロ???
今時、髪型アフロ!!?
何この人!!!!!
声は凄く素敵…。
だけど、顔がどーのってより、髪型が気になって仕方ない。。。
何何何なの?
余りに驚き過ぎて、口をポカンと開けながらずっと見つめてしまった。
そんな様子に気付いたのか、アフロの彼がこっちを見ている事に気付かなかった。
私はそのまま倒れてしまった…。
「……………さん」
「…………華さん」
「あっ、やっと起きたのね~!!!」
「ここ何処だか解る?」
あれ?天井が白い。
そういえば、ここ何処?
ふと、隣に立っている男の人を見る。
………んっ、男???
「夏凪華さん、大丈夫?」
「だっ…誰ですか?」
「あら、可愛らしい声。私は、草薙みのるよ〜。一応保険医やってま〜す!」
やたらとテンション高い。
保険医なのに。。。保健室って病人が来る所だよね?
…静かにした方が良いのでは?
しかも……………オカマ???
「あら、顔逸らしちゃってどうしたの?
…なぁ~んて。理事長から貴方の病気のお話は聞いてるわ~。」
そう言いながら、草薙先生は私との距離を縮めながら私の腕を掴む。
咄嗟に振り払おうとしても、手を離してくれない。
プツプツプツッ
「なぁ~るほど〜。目を一定時間見ると失神、肌に一定時間触ると蕁麻疹が出る…と。」
「……草薙先生、先程私のお祖父…理事長から話は聞いてるって仰ってましたよね?」
「えぇ。言ったわよ。」
「では、何故今触る必要が?」
「あらぁ〜。ごめんなさいね~。」
……絶対面白がってる。
私は、キッと草薙先生を睨んだ後すぐ視線を外した。
「あらあら、睨む事は出来るのね。メモメモ〜っと」
自分のペースで話せないので、調子狂う…。
でも、きっと悪気は無いんだろう…と思う。
「草薙先生、私3年間で男性アレルギーを治したいんです。何か良い方法無いですか?」
「無いわね。
私も今まで見た事無い病気だし、気長に色々と試すしか無いんじゃないかしら?ねっ」
ねっ…て。
絶対楽しんでるでしょ?この先生。
「……とりあえず、ありがとうございました。私はこれで」
「また、具合悪くなったら保健室来なさいね~」
ん〜。この先生に頼って大丈夫かな?
とりあえず、あさっての方向を見ながら会釈した。




