☆番外編☆遅れ馳せながらのクリスマス
かなり遅いですがクリスマスネタです。
今日は、付き合って最初のクリスマス。
昨日のメールで待ち合わせ時間を駅に10時にした。
メールを打ち終わった後から緊張してきた。
夏凪は何が好きなのか。どうしたら一緒に楽しめるだろうか。 考えに考えた挙句、その辺をまずぶらぶらしながらショッピングでもしてお昼食べたら映画でも見るかって普通の事しか考えつかなかった。
そして、俺はやっちまった。
緊張し過ぎて眠れなくて朝方気付いたら寝てたみたいだ。
つまりは、遅刻だ。
急いで用意してダッシュして電車に飛び乗り駅に着いたら夏凪が白いコートにボンボンが付いた帽子をかぶって、下は珍しく赤い膝までのスカートと黒いストッキング、長ブーツを履いた可愛らしい夏凪がいた。
手袋を忘れたのか手に白い息を吹きかけて鼻の頭を赤くしている。ヤバい。可愛い。
俺は慌てて駆け寄った。
「ごめん。いっぱい待たせちゃって。」
「そんなに待って無いですよ。」
夏凪は、ふふっと笑って俺の髪を触ろうとした感じがしたので少し屈む。
「寝癖付いてます。いっぱい急いでくれたんですね。ありがとうございます。」
近距離に顔があるから、笑顔の破壊力がヤバい。
寝癖を撫でてもらった手を取って手を繋ぐ。
「華、行こう」
「はいっ」
付き合う様になってから夏凪は満面の笑みを俺にだけする様になった。
入学式目が合って倒れられた時に比べたら凄い進歩だ。
夏凪が誰に対しても微笑んだりしない分、俺への笑顔の破壊力はヤバい。
心臓がドキドキし過ぎて破裂しそうだ。
それからショッピングをしてお昼を食べて映画を見て甘いひと時を過ごした。
夏凪の手はずっと離さなかった。
今も別れが近付いているのに離したくない。
「…大地君。そろそろ帰りますか?」
「あぁ。」
街のイルミネーションが駅に近付くにつれ、どんどん無くなっていく。
甘い余韻を残さないように。何だか現実に連れ戻されているみたいだ。
手が離れる瞬間、思い切って
「キス………しても良いか?」
言ってみた。
柄にも無い事を言っているから、言われなくても顔から火が出るように真っ赤になっている事だろう。
夏凪も一瞬目を見開いてびっくりした顔をした後、真っ赤になりながら照れ笑いで
「ぃぃょ。」
鈴の鳴る様な声で言った。
夏凪の彼氏になれて良かった。
絶対今年のクリスマスは俺は一番の幸せ者だ!
夏凪の顎に手を添え上を向かせる。
夏凪が背伸びをする。
俺が屈むと夏凪がゆっくりと目を瞑る。
この可愛い唇は俺の物だ。
誰にも触らせない。触れさせない。
俺も目を閉じてキスを………
「うわぁぁぁぁぁぁぁ。いってぇーーーー。」
けたたましい音をあげてベッドから落ちた。
背中が痛え。
やっぱり夢か。
ってか、どんだけ俺欲求不満なんなんだよ!




