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小さな花の物語  作者: 燈華


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復活の喜びの花

「なぁ聞いてくれよ。ついに復活してくれるんだってさ!」

「ん? 誰が?」


「勿論Easter(イースター) cactus(カクタス)だ。」


Easter cactusとはバンドの名前だ。

実際にある花の名前でもあり、日本語名はかにばサボテンだ。

バンドではイースターカクタスの花をデフォルメしたシンボルマークを使っている。


メンバーの一人の母親がこの花を好きだからそのバンド名にしたという。

公式に発表されているからファンでなくとも知っている。


五年前にバンドは一度解散した。

だけどファンは復活を信じて待っていた。


実は私はそのバンドの再結成を知っていた。

だけど黙っていた。

守秘義務があったから。


私はそのバンドに楽曲提供したのだ。

バンドが再結成を発表するまで黙っているようにと言われていた。


だから彼がそのバンドのファンで復活を心待ちにしていたことはわかっていたけど教えなかったのだ。

何度喉元まで出かかったことか。

それでも職業倫理が(まさ)った。

私を信用して依頼してきてくれた彼らを裏切るような真似はできない。


罪悪感を隠して微笑む。


「よかったね」

「ああ! 復活ライブ、絶対にチケット取るから一緒に行こうな?」


バンドの復活の喜びが彼の全身から溢れ出している。

そんなバンドの復活に楽曲提供という形で関われたのは光栄だ。


どこかの時点できっとそのことに気づかれてしまうだろうけど、彼は責めることなく、凄いと言ってくれる気がする。


それに、生で彼らの音楽に触れられるのが私も楽しみだ。

だからもちろん私の言うことは一つだけだ。


「うん。楽しみにしているね」



読んでいただき、ありがとうございました。

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