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小さな花の物語  作者: 燈華


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心をひきつける花

離れた場所で何人かと楽しそうに談笑している彼を見つめる。


彼の心をひきつけることのできる女性になりたい。

不意にそんな想いが湧き起こってきた。


今の私では彼の視界にも入らない。

遠くから見ていることしかできない。


彼の周りにいるのは魅力的な女性ばかりだ。

私など足下にも及ばない。

今のままでは何もかもが足りない。

それはわかっている。


でもだからってそんな簡単に諦められない。

努力する前から負けを認めて尻尾を巻いて逃げ出したくはない。

できるだけのことはしよう。


できるだけの努力をして無理なら諦めがつく、という逃げを打つつもりはない。

私の望みは一つだ。

ぐっと拳を握る。


いつか彼を振り向かせたい。


「私、頑張るから」


目の前にある鉢に植えられたイベリスの花にこっそりと小声で宣言した。


ざわつきに紛れてその声はたぶん誰にも聞こえてはいない。

それでいい。

むしろそうであってほしい。


今の私はまだ彼の前に立てる人間ではない。

何もかもが足りない。


今の私ではこっそりと花に宣言するくらいしかできていないけど。

いつか堂々と彼に告げたい。


「あなたが好きです」と。

読んでいただき、ありがとうございました。

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