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小さな花の物語  作者: 燈華


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あなたといっしょにの花

今、あなたは遠い異国の空の下にいる。


どんな日常を過ごしているのだろう?

大変な想いをしているかしら?

それとも意外と楽しんでいる?

私がいないことを寂しく思って、くれたりするのかしら?


そうだったら、嬉しい。

と思う私は性格が悪い、かもしれない。


彼は海外赴任に行ってしまった。

数年は帰ってこないらしい。


先月、出発していった。

見送りにはいった。

でも、私はついてはいかなかった。


ついてきてとは言われていたけれど。

それを私は断った。

そっか、と笑っただけで彼は私の意志を尊重してくれた。


数年の海外生活はたぶん想像以上に長く感じると思う。

自分の選択を後悔する日が来るかもしれない。


もしかしたら駄目になるかもしれない。

そうしたらきっと思いきり泣いてしまうだろうけれど。

それでも私はついていかないと決めた自分と、そんな私の意志を認めてくれた彼を信じたい。


先日、鉢にシザンサスの種を蒔いた。

花言葉が「あなたといっしょに」だったから。


いつか帰ってきたあなたと一緒にこの花が咲くのを眺めたい。

そう願いを込めて。


今はまだ芽も出ていないけれど。

そもそもうまく育てられるかはわからない。


私たちの関係がこの先どう変わるかもわからない。

それでも。

穏やかにこの花が咲くところを見られたら。




ーーあなたといっしょに。




読んでいただき、ありがとうございました。

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