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小さな花の物語  作者: 燈華


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青春の喜びの花

青春といえば友情、仲間との団結、それにーー恋、だろう。

私はどれも満喫した。


特に高校三年の時のクラスは結束が固かった。

体育祭も文化祭も何ならテストですら一致団結して乗り越えた。


一緒に喜び、時に悔しがった。

いつも明るい笑い声が響いているようなクラスだった。

卒業式の時は男女問わず泣き出す者が続出して他クラスにドン引きされたのもまあいい想い出だろう。


青春の喜びというのはああいう時間(とき)を言うのだろう。


想い出は色褪せずに私の胸の中にある。

そして、その時の絆も。


勿論、疎遠になってしまったクラスメートもいる。

それでも今でも連絡を取り合う友人は何人もいるし、たまに皆で集まれば他のクラスメートを連れてきて久しぶりの再会に喜び合うなんてこともある。


あの青春の日々とそこでの出会いは一生ものの宝物だ。


それにーー


リビングでお茶を飲んでいると夫が部屋に入ってきながら言った。


「クロッカス咲いたよ。やっぱり黄色だった」


クロッカスの鉢植えは玄関の外にあり、夫と黄色かな、紫色かな、と言い合っていたのだ。


「そう。私も見てこようかな」

「僕も行くよ」


二人で部屋を出る。


「何か機嫌がいいね?」

「高校の時のことを思い出していたの」

「ああ。僕たちが付き合い始めたのも高校三年の時だったね」

「ええ。あの時のクラスは最高だったなーって」

「そうだね」


懐かしそうに彼も微笑む。


「でも君と付き合えたことが一番の宝物かな」


私は思わず目を見開いた。


「どうかした?」

「ううん、私も同じ気持ちだったから」


先程心の中ですら言葉にしなかったのと同じことを言われて驚いた。


「そっか。嬉しいな」


彼は本当に嬉しそうに微笑(わら)う。


「私も嬉しい」


私の顔にも彼とそっくりな微笑みが浮かんでいることだろう。


読んでいただき、ありがとうございました。

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