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小さな花の物語  作者: 燈華


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恋の告白の花

「私は部長が好きなの」


友人ははにかんだように微笑(わら)って告げた。


「そっか。応援するよ」

「ありがとう!」


友人の笑顔はとても輝いている。

眩しい。

彼女のように真っ直ぐに自分の恋について告げられたら。


私が好きなのは隣の席の男の子だ。

隣の席になってよく話すようになって、気づいたら好きになっていた。


ベタだ。ベタすぎる。

でもいいのだ。

恋なんてそんなものだろう。


友人にもまだ言えていない。

友人は凄いと思う。

彼が好き、と友人に告げる恋の告白ですら勇気がいる。

それを何のてらいもなく告げることができるなんて。


「好きな人ができたら教えてね。私、応援するから」


好きな人ならいるよ。


心の中で呟く。

声には出せない。


友人の顔を見返す。

純粋な目をしている。

私が告げたら全力で応援してくれそうだ。

彼女なら信じられる。


勇気を出して告げてみようか。


ふとそう思う。

一つ深く息をして口を開いた。


「あのね、私の好きな人はーー」


秘密の話に耳を澄ますように、近くで赤いチューリップが揺れていた。




読んでいただき、ありがとうございました。

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