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いっしょに踊っての花
会場にはオンシジウムを初めとした華やかな花々が飾られている。
華やかな音楽が流れ、何組かの男女が中央でダンスしている。
グラス片手に談笑しながらそれを見ている人たちもいる。
クラシカルダンス教室のパーティーだ。
実践の場として定期的に開かれているのだ。
参加者は盛装するのがドレスコードだった。
私も慣れないドレスを着て参加していた。
人の間を縫って彼を探す。
約束はしていない。
それでも彼と踊りたかった。
いた!
彼は一人でダンスを眺めていた。
何気ない足取りを装って彼に近づく。
どきどきしながら声をかけた。
「こ、こんばんは」
「こんばんは。いい夜だね」
彼は微笑みかけてくれた。
その微笑みに勇気をもらって頼む。
「いっしょに踊って、ほしい」
驚いた様子の彼はすぐにふわりと微笑んだ。
「僕でよければ、喜んで」
私もほっとして微笑んだ。
「お手をどうぞ。美しきレディ」
「はい」
差し出された手に手を重ねる。
ちょうど音楽が終わる。
人が入れ替わる。
「行こうか」
「うん」
彼に手を引かれ、中央に向かって歩き出した。
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