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小さな花の物語  作者: 燈華


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老いても元気での花

新婚旅行から帰ってきた私たちはソファに並んで座ってほっと息をついていた。

やっぱり我が家は落ち着く。


壁にかかっている友禅菊の絵すら懐かしい。

あれは絵を描くのが趣味の祖父にもらったのでなんとなくかけているのだ。

ちなみに友禅菊は祖母が好きな花だ。

祖父母は今でも仲がいい。

それにあやかりたいという下心ももちろんある。


「やっぱ家が一番だな」

「そうだね」


しばらく動きたくない。

たぶん彼も同じだと思う。


ソファの背もたれに深く身体を預ける。

うっかりこのまま眠ってしまいそうだ。

ああ、でも家だからそれでも問題ない。


私は目を閉じた。

意識がふわふわと漂う。

心地よい微睡(まどろ)みに浸る。


不意にぐいっと彼に肩を抱き寄せられた。

目を開ける。

彼が愛おしそうな瞳(め)で私を見ていた。


「お互い白髪になるまで一緒にいような」

「うん」


彼の肩に頭を預ける。

老いても元気でいてね。

私もその隣で元気でいたい。




読んでいただき、ありがとうございました。

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