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小さな花の物語  作者: 燈華


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便りがあるの花

彼とはしばらく会っていない。

とにかく忙しいらしい。


電話など当然ない。

メールなんかもほんのたまに来る程度。


代わりに手紙や絵はがきがよく届くようになった。

空いてる時間に書いて投函すればいいのが忙しい彼に合ったらしい。


彼ほどのペースではないけど私も返している。

長い文章を読むのもしんどいだろうと思い、絵はがきに一言添えて送っている。


便りがあるだけで違う。

本当に。

便りがなければとっくに別れている。


「いつになったら会えるのかしらね?」


彼にもらった玉簾(たますだれ)の鉢植えに話しかけてしまう。


忙しいのは今だけだと言うけれど。

その忙しさはいつまで続くのか。

こういう時は本当に次々に仕事が舞い込みずっと忙しさが続くものだ。


ずっと、休めないのではないだろうか?

彼の身体が心配だった。


「無理だけはしないでほしいな」


本当に。

それだけが彼に求めることだった。


本当は手紙なんてどうでもいいのだ。もちろん届いたら嬉しいけど。

それよりも手紙を書く暇があるのなら少しでも休んでほしい。


でも手紙が来るからこそ倒れていない証拠でもある。

ジレンマだ。


自宅に押しかけても迷惑だろう。

本当は大丈夫なのかこの目で確かめたいところだけど。

余計に疲れさせてしまいそうだ。

それは本意ではない。


「会いたいけど、それより元気でいてね」


私にできることはそう祈ることだけだった。





読んでいただき、ありがとうございました。

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