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小さな花の物語  作者: 燈華


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浄化と清めるの花

庭の一角に彼は菜園のようなものを作っている。

ポタジェと言うらしい。

彼がそこから野菜を収穫して昼食を作ってくれると言ったのでその収穫についてきた。


ふと目に入った植物を指差して訊く。


「これって何ていう植物?」


小さな花がたくさんついている。

ピンクの花が可愛い。


彼が私が指した花を見て答えてくれる。


「ヒソップだよ。ハーブの一種」

「へー、ハーブなんだ」

「うん、そう。サラダや料理の風味づけに使われたり、ハーブティーで飲んだりするんだ」

「そうなんだ」


確かにサラダに使ったら彩り豊かだろう。

ハーブティーはちょっと味の想像がつかないけど。


「気に入ったなら持っていく?」

「え、いいの?」

「いいよ。どうせ趣味で作っているものだから」

「ありがとう」


どうせならサラダに入れるかハーブティーにしてみるか。

ああ、でもそのまま飾りたい。


「他にもほしいものがあったら言って」

「ありがとう。見つけたら遠慮なく」

「うん、どうぞ」


私は辺りを見回した。


「それにしてもここにいると何か浄化されてる気がする。空気を清める力でもあるのかな?」

「さあどうだろう? でも植物にそんな力があってもおかしくないよね」

「確かに」


私たちは微笑(わら)い合った。


「さて収穫はこれくらいにしてご飯にしようか。ほしいものは帰りに切ってあげるよ」

「うん。ご飯楽しみ!」


彼は嬉しそうな表情になった。

そのまま二人で家のほうに歩き出した。




読んでいただき、ありがとうございました。

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