↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小さな花の物語  作者: 燈華


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

253/255

高潔の花

「菊人形?」

「うん。祖父と一緒に作ったものが展示されるから一緒にどう?」

「私、そういうのよくわからないけど、大丈夫?」

「大丈夫、大丈夫。別に高度な知識とかいらないし」

「じゃあ行こうかな」


彼は嬉しそうに微笑(わら)った。


「ちなみに、菊を趣味で育てているって聞いてどう思う?」

「何か高潔な趣味って感じ」

「あー、好かない?」

「というより、縁がないというか、私から遠いものだなって感想しかない」

「そっか」

「うん、私はやっぱ普通の一般的な趣味のほうがいいな」


どよーんと彼が落ち込んでしまう。

そこで彼の趣味を否定してしまったことに気づいた。

私は慌てて言葉を重ねる。


「でも趣味を否定するつもりはないよ」

「ありがとう」


彼は落ち込んだままだ。

ますます慌てる。


「あくまでも私がやるならということだから」

「う、うん」

「それにやったことがないからイメージしかできないし」

「そっか……。そうだよね……」


どんどん彼は落ち込んでいってしまう。

ますます焦って思わず言ってしまう。


「こ、今度、見に行ってもいい?」


ぱっと彼が顔を上げて私を見る。


「もちろん! いつでも大歓迎だよ!」

「ありがとう。今度行かせてもらうね」

「うん、待ってる!」

「楽しみにしてるね」

「うん!」


輝くような笑顔の前に興味がないとは言えない。

これも惚れた弱みだろう。




読んでいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。