光輝と私はあなただけを見つめるの花
今年も立派なひまわり畑が出来上がった。
満足してひまわりを見上げる。
毎年丹精込めて育てている。
観光名所とかではない。
近所の人が見に来るくらいだ。
それでも毎年余っている土地の一角でひまわりを育てていた。
私は別にひまわりが好きとかではない。まあ嫌いでもないけど。
ひまわりが好きなのはーー
「今年もひまわりが凄いな」
聞こえてきた声に振り向く。
幼馴染みが私の後ろに立ってひまわりを見上げている。
ひまわりが好きなのは彼なのだ。
わざと胸を張る。
「ふふ、凄いでしょ」
「本当に毎年凄いなって思うよ」
「ありがとう」
「俺、ひまわりが好きだから毎年近くで見られるのが嬉しい。ありがとうな」
うん、知っている。
だから毎年ひまわりを育てているの。
そうしたらあなたが来てくれるから。
「どういたしまして」
彼が笑顔でひまわりを見上げる。
その笑顔が光輝で、眩しくてそっと目を細める。
私にとってはあなたが太陽なの。
そして私はひまわり。
ひまわりが太陽の光を追いかけるように、私もあなたに恋い焦がれている。
私はあなただけを見つめるよ。
だからひまわりのように私を好きになってほしい。
その気持ちを押し隠して、彼の隣でひまわりを見上げた。
読んでいただき、ありがとうございました。




