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小さな花の物語  作者: 燈華


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不変の誓いの花

明日は結婚式だ。


明日は早起きだから早めに寝なければならない。

だから最終確認をして早めに夕食を取って彼とは別れるはずだった。


だけど話がある、と言われて彼の部屋まで一緒に来た。

明日も早いということでホテルに宿泊しているのだが部屋は別だったのだ。


彼の部屋にはアンモビウムのドライフラワーが飾られていた。

私の部屋はラベンダーのドライフラワーだったから部屋ごとに変えているようだ。


「どうしたの? 何か問題があった?」


当日になってからでは本当に困ってしまうが、前夜であっても何かあったとしたら困る。

私は真剣に話を聞こうと彼を見る。


彼は真剣な顔で告げた。


「不変の誓いをしておきたい」

「不変の誓い?」

「そうだ」


彼は私の両手を握り、真っ直ぐに私の目を見つめる。


「君を生涯愛し続ける。この気持ちは生涯変わることはない」

「……それって、明日神様の前で誓うものじゃないの?」

「あれは儀礼的なものだろう? 俺の言葉できちんと誓っておきたかった」


何て真っ直ぐな気持ちだろうか。

私は嬉しくなって笑みがこぼれた。


「嬉しい。私も貴方を愛している。この気持ちは生涯変わらないよ」


実際はどうなるかはわからない。

だけど今この瞬間は強くそう思う。


彼は破顔した。

そのままぎゅっと抱きしめられる。


「一生大事にするから」

「うん、私も」


私も抱きしめ返す。

しばらくそのままでいた。




読んでいただき、ありがとうございました。

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