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小さな花の物語  作者: 燈華


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楽しい語らいの花

今日は久しぶりに夫と休日が合った。


どこかに出掛けることもできた。

だけど私たちはそうしなかった。

家でのんびりしようか、と意見が一致したのだ。


リビングでくつろぎながらお喋りしているだけで楽しい。

楽しい語らいの時間は貴重だ。

お互いに忙しい身となれば尚更に。


「こんなにゆっくり話せるのは久しぶりね」

「そうだね。最近お互いに忙しかったからね」

「ええ、そうね。特に忙しい時に貴方が買ってきてくれたプリンが冷蔵庫の中に入っているのを見つけた時は本当に嬉しかった。ありがとう」

「僕にはそれくらいしかできなかったからね。僕の忙しい時は君がゼリーを用意してくれていたし。いろいろな味を揃えてくれたから選ぶ楽しさも味わえた。ありがとう」

「どれが好きか考えながら選ぶの楽しかったよ」

「負担になってないならよかったよ」

「そんなこと気にしてたの?」

「だってほら君は忙しいから」

「それは貴方も同じじゃない」

「僕はほら、君が喜んでくれるのが嬉しいから」

「それは私も同じよ」

「そうか」


彼が嬉しそうに微笑(わら)う。

私も微笑み返した。


彼の視線が庭に向く。


「そろそろ庭の手入れもしないとな」


私も庭を見る。

引っ越してきた時から庭の片隅にあった紫蘭(しらん)が随分と群生して幅をきかせている。


「そうね」

「でも、あれを切ってしまうのは勿体ない気がする」

「私もそう思う。ここから見るあの花って結構好きなの」

「それわかるな。何かわからないけどつい見てしまっている時がある」

「やっぱりそうよね」

「うん。だから、とりあえずは草取りくらいかな?」

「そうね」


とりあえず、今日は話題に挙げておくだけで草取りはまた今度。


紫蘭が群生している庭を眺めながらのお喋りは時間も忘れて続いた。


読んでいただき、ありがとうございました。

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