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小さな花の物語  作者: 燈華


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愛のきずなの花

私たちは平凡に恋に落ち、平凡に付き合い始めた。

情熱的なものは何もなく。


多少の喧嘩はあれども、深刻なものではなく。

どちらからともなく謝って仲直りした。


愛のきずなが試されるーーなんてこともなく。

平凡に結婚した。


流れに身を任せて、というわけではない。

少なくとも私は。


結婚の決め手はそう、ウォールフラワーだった。


デート中にたまたまウォールフラワーが咲いている場に出くわした。


「これ何て花?」


と訊いた私に彼はその場で調べて教えてくれたのだ。

「知らない」で済まさなかった彼とならこの先一緒に生きていっても大丈夫だとすとんと思ったのだ。


その後数日してからもっと詳細な情報を教えてくれた。

わざわざ調べたらしい。

それもまた確信を深めたのだった。

だから、彼が真剣な様子でプロポーズしてくれた時、考えることなく頷いた。


彼はそのことを知らない。

知らなくていい。

そのことは私だけが知っていればいいのだ。


あの日のウォールフラワーの写真が壁には飾られている。

それを眺めるたびにあの日の想いが甦り、彼と結婚してよかったと思えるのだった。




読んでいただき、ありがとうございました。

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