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小さな花の物語  作者: 燈華


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栄光と勝利の花

月桂樹の冠は栄光と勝利の象徴だ。

だから一生懸命に作った。


月桂樹の枝を冠状にするのは難しかったので買ってきたリースの基部に月桂樹の葉を隙間なく差し込んでいく。


バランスも考えて。

見映えもよくして。

妥協はしたくない。

素晴らしい物を作り上げたい。


これは私が勝手にやっていることだ

だけど、彼にあげたかった。

私が作った月桂樹の冠を。

彼がどれだけ努力したかを知っているから。


準備を始めた時は当然勝敗なんてわかっていなかった。

だけど、絶対に勝つと思っていた。

先程連絡があり、優勝したという報告を受けた。


その報告前から作り始めていた。

勝利を信じていたのだから当然だ。

報告を受けてからでは間に合わなかったかもしれない。

妥協して下手なものは贈りたくない。


何度も微調整を繰り返す。

こんなものだろうか。


上下左右から確認する。

よしと一つ頷く。


出来た。

間に合った。


時計を確認する。

もうすぐ彼が帰ってくる。

連絡が来ていた時間まであと少し。


出来上がった月桂樹の冠を見下ろす。

喜んでくれるといいな。

これを(かぶ)った彼を思い浮かべて思わず微笑む。


月桂樹の冠をそっとテーブルの上に置いた。

それから急いで片付けた。


彼が帰ってくる前に片付けが終わりほっと息をついた。

時計を見ればそろそろ着く時間だ。


玄関から鍵を開ける音が聞こえて次いで扉の開く音がした。


「ただいま」

「お帰りなさい」


私は月桂樹の冠を持って玄関まで走っていった。


読んでいただき、ありがとうございました。

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