第9話:閉ざされた宿場町と、飢える瞳
第8話での朝の特訓と温かな朝食を経て、シオンとフィオナはいよいよ旅路の最初の要所、宿場町「ベルン」へと足を踏み入れます。
しかし、かつて活気に満ちていたはずの宿場町は、強欲な悪徳商人の手によって重苦しい沈黙と飢餓に支配されていました。
理不尽な現実を前に、シオンの心優しき想いがどう動くのか。
そして、第8話のラストで約束した「至高のお菓子」の甘い予兆、さらに物語を大きく彩るマスコット【イリス】との邂逅への序曲をお届けいたします!
王都を出発してから三日目の昼下がり。
秋の乾いた風が吹き抜ける街道の先に、頑丈な石造りの外壁と、旅人たちを迎え入れるための巨大な二重跳ね橋が見えてきた。
大陸東部と王都、さらには南方の商業地帯を結ぶ大動脈――宿場町「ベルン」。
本来であれば、各地の特産品を山積みにした荷馬車列が門前に列をなし、荷降ろしをする人足たちの怒号と、客引きをする酒場の給仕たちの甲高い声が街道まで響き渡っているはずの要所である。
だが――門へ近づくにつれ、シオンとフィオナの足取りは自然と重くなっていった。
「……静かすぎるわね」
フィオナが黒壇の魔導杖を握り直し、警戒するように琥珀色の瞳を細めた。
吹き抜ける風の音と、跳ね橋の錆びついた滑車が軋む不気味な音しか聞こえてこない。
門前を行き交う行商人の姿はまばらで、街道脇に停められた馬車の車輪は外され、打ち捨てられたように埃を被っていた。
城門の警備に立っている二人の衛兵も、磨き上げられた鎧を着ているものの、その眼光は虚ろで、道行く旅人をチェックする気力すら失っているように見えた。
「こんにちは。……通ってもよろしいですか?」
シオンが穏やかに声をかけると、衛兵の一人が力なく視線を巡らせ、億劫そうに手を振った。
「……ああ、通行税は銀貨一枚だ。身元改めはしねぇよ。どうせ、この町に入ったところで何もありゃしねぇんだからな……さっさと通りな」
吐き捨てるような言葉に違和感を覚えながらも、シオンは銀貨を手渡し、フィオナと共にベルンの町中へと足を踏み入れた。
その光景は、シオンの想像を絶していた。
「な、何なの……これ……」
フィオナが思わず息を呑み、絶句する。
街道沿いに立ち並ぶはずの食堂、パン屋、宿屋の扉にはことごとく頑丈な木板が打ち付けられ、黒ずんだ鉄の錠前が降ろされていた。
石畳の路地の両脇には、ボロボロの布切れを纏った町の人々が、力なく壁にもたれかかって座り込んでいる。
広場の中央にあるはずの噴水は干上がり、底に溜まったわずかな泥水を、ハエが飛び交う中で見つめている老人。
道端でうずくまり、骨が浮き出るほど痩せ細った腕で、母親の冷たい手を握りしめている小さな子ども――。
町全体に漂っているのは、活気や賑わいなどではない。
胃を締め付けられるような、底知れぬ「飢え」と、逃げ場のない「絶望」の匂いだった。
「……煙が、上がっていない」
シオンは立ち止まり、家々の屋根を見上げた。
お昼時を過ぎた時間だというのに、煙突から炊事の煙がひと筋も立ち上っていない。
フローリアでは当たり前だった、昼下がりの台所から漂うパンの焼ける匂いや、スープの煮立つ香ばしい香りが、この町には一片たりとも存在していなかった。
「お兄ちゃん……お腹、すいたよぅ……」
路地裏の薄暗い軒下から、か細い、今にも消え入りそうな泣き声がシオンの耳に届いた。
見れば、七歳ほどのボロボロのシャツを着た少年が、地面にぐったりと横たわる四歳くらいの小さな妹を、必死に抱き起こそうとしていた。
「ニーナ、しっかりしろ! 目を閉じるな! 今、水を探してくるから……っ」
「う……うぅ……あたま、くらくらする……」
「頼むよ、誰か……誰か、妹に一口だけでもパンを恵んでください……! 何でもしますから……!」
少年――レオンが、通りすがる数少ない人々に涙ながらに頭を下げていた。
だが、すれ違う大人たちも頬がこけ、自らの命を繋ぐことで精一杯なのだろう。誰もが痛ましそうに目を伏せ、足早に立ち去っていくだけだった。
「…………っ」
シオンの足が、考えるよりも先に動いていた。
「シオン!?」
「フィオナさん、背負い袋の水筒を!」
駆け寄ったシオンは、冷たい石畳の上に膝をつき、倒れ伏す幼い少女の小さな身体をそっと抱き起こした。
左眼にわずかな魔力を集中させる。――『神授の聖眼』。
少女の体内を流れる生命力の脈動、体温、内臓の状態が、青白い光の奔流となってシオンの視界に映し出された。
(熱はない。重い病気でもない……けれど、極度の脱水症状と、何日もまともな糖分と栄養を口にしていないことによる重度の衰弱だ。このままじゃ、今夜を越せない……!)
「お、お前たち誰だよ!? ニーナに何をする気だ!」
兄のレオンが警戒してシオンの手を払いのけようとしたが、シオンはその手を優しく、包み込むように握り返した。
「大丈夫だよ。君の妹を助けたいんだ。……怖がらせてごめんね」
シオンの瞳はどこまでも澄み渡り、春の木漏れ日のような穏やかな光を湛えていた。その温かな眼差しに気圧されたのか、レオンの手からふっと強張りが消えた。
シオンはフィオナから受け取った水筒の蓋を開けた。
中に入っているのは、朝の野営地で汲んできた清流の水に、携帯用の乾燥ハーブと微量の塩、そしてわずかな果実の絞り汁を混ぜた特製の水分補給水だった。
「ニーナちゃん、少しずつでいいから、これを口に含んでみて」
シオンは少女の小さな頭を優しく支え、木のスプーンで一滴、二滴と唇を湿らせていく。
乾ききっていた喉に微かな甘みと塩気を含んだ水が染み渡ると、少女は無意識に喉を鳴らし、ごくり、と飲み込んだ。
さらにシオンは、背負い袋の奥から、昨晩の残りの硬焼きライ麦パンの小さな欠片を取り出した。
そのままでは固くて弱った胃袋を痛めてしまう。シオンは指先でパンを極限まで細かく砕き、温めたハーブ水に浸して、トロトロの粥状にふやかしてから口元へ運んだ。
「噛まなくていいからね。舌の上で溶かすように……そう、上手だよ」
一口、また一口。
温かな粥が胃へと落ちていくにつれ、少女の青白かった頬に、ほんのりと微かな血色が戻ってきた。
やがて、うっすらと開かれた少女の瞳が、シオンの顔を捉える。
「……あまくて……あったかい……」
「ニーナ! よかった……よかったよぉ……っ!」
レオンが妹の手を握りしめ、石畳の上に突っ伏して号泣した。
シオンはレオンの背中にも優しく手を置き、残っていたパンの包みを彼の掌へと握らせた。
「君も、少しずつ噛んで食べるといい。急いで食べるとお腹を壊すからね」
「う、うぅ……ありがとう……ありがとう、お兄ちゃん……っ!」
その光景を隣で見守っていたフィオナは、安堵の息を吐きながらも、やり場のない憤りに唇を強く噛み締めていた。
「……一体、どういうことなのよ。ここは王都直轄の街道沿いにある、最も豊かなはずの宿場町よ。魔物の襲撃を受けた形跡もないのに、どうして子どもたちがこんな飢えに苦しんでいるの……!?」
「おい、そこの旅人たち!」
重々しい鉄靴の足音と共に、鋭い怒号が路地に響いた。
振り返ると、そこには錆びた大剣を背負い、革鎧の各所に歴戦の傷跡を刻んだ筋骨隆々の大男が立っていた。
無精髭を生やし、左目から頬にかけて大きな刀傷の走る男――ベルンの自警団長、カルロスだった。
血走った目でシオンたちの手元を見つめ、カルロスは唸るように警告を発した。
「ガキに食い物を与えるのは結構だが……この町で迂闊に食糧を見せるな。今すぐその包みを隠せ。餓死寸前の連中に見つかれば、暴動が起きてお前らまで身ぐるみ剥がされるぞ」
「あなたが……この町の自警団の方ですか?」
シオンが立ち上がり、真っ直ぐにカルロスの眼差しを見据えた。
「そうだ。自警団長のカルロスだ。……見かけねぇ顔だな。王都から来た旅人か」
「はい。……カルロスさん、この町で何が起きているんですか? なぜ店がすべて閉まり、これほど多くの人々が飢えているんですか?」
シオンの純粋で真っ直ぐな問いに、カルロスは苦々しげに顔を歪め、吐き捨てるように言った。
「……話してやるよ。だが、ここは人目が多すぎる。詰め所へ来な」
広場から路地を一本入った場所にある、石造りの頑丈な自警団の詰め所。
中に入ると、数人の団員たちが武器を手入れしていたが、彼らもまた一様にやつれ、疲労の色を隠せていなかった。
机の上に置かれた古びた地図の前に座り、カルロスは握り締めた拳をドンッと叩きつけた。
「町の息の根を止めているのは……魔物でも盗賊でもねぇ。この町を牛耳る大商人――【ゴルド商会】だ」
「ゴルド商会……?」
フィオナが眉をひそめる。カルロスは忌々しそうに頷いた。
「ああ。奴らは一ヶ月前、東部で局地的な不作が起きたという噂をいち早く掴み、王都や地方からこの宿場町へ運び込まれる穀物、小麦粉、干し肉、家畜に至るまで、ありとあらゆる食糧を強引な手口で買い占めちまった」
「買い占め……? そんなことをしたら、市場に食糧が出回らなくなるじゃない!」
「それこそが奴の狙いよ。ゴルドの野郎は、買い占めた食糧をすべて町のどこかに隠しちまって、市場に一切流さなくなった。そして……飢えて飢えてどうしようもなくなった町民たちに、普段の十倍以上の法外な値段をふっかけて売りつけてるんだ」
カルロスの言葉に、シオンは目を見張った。十倍――それは、一般の平民が何日働いても、パン一つすら買えない法外な暴利だった。
「金が尽きた民には、高利で金を貸し付ける。家を奪い、家財を奪い……それでも返せなくなった奴らは、借金のカタに『家族』を連れて行かれるのさ。どこへ売り飛ばされているのかすら分からねぇ。店を開けようとするパン屋や農家がいれば、ゴルドが金で雇った凶暴な傭兵どもが押し寄せて、店を叩き壊して脅す始末だ」
「そんなの、完全に犯罪じゃないの! 領主や代官は何をしているのよ!?」
フィオナが激昂して叫んだが、カルロスは自嘲するように首を横に振った。
「代官なんざ、とっくにゴルドの金で買収されてるよ。王都へ陳情書を送ろうにも、街道の要所は傭兵どもが見張っていて握り潰される。……俺たち自警団が武器を取って商会の屋敷へ踏み込もうとしたこともあった。だが、奴らが雇った用心棒の中に……人間離れした膂力を持つ『怪物』がいてな。返り討ちに遭って、仲間が何人も重傷を負わされた」
カルロスは拳を震わせ、悔し涙を滲ませた。
「自警団員に配給する食糧すら、もう底をつきかけている。……俺はこの町で生まれ育った。なのに、腹を空かせて泣くガキ一人、救ってやることができねぇんだ……!」
重苦しい沈黙が、詰め所を満たした。
理不尽な欲望のために、無辜の民の日常が奪われ、命がすり潰されている。
シオンの胸の奥底で、かつてフローリアを襲った黒煙と、理不尽に命を奪われたルシアンの最期が重なった。
(……許せない)
激しい怒りではない。
けれど、絶対に消えることのない、静かで、冷たく澄み切った決意の炎が、シオンの心に静かに点火していた。
「カルロスさん」
「……あ?」
「詰め所の裏手に、石窯がありますよね」
唐突なシオンの言葉に、カルロスは呆気にとられたように瞬きをした。
「石窯……? ああ、昔、詰め所の連中でパンを焼くのに使ってた古いやつがあるが……煙突も詰まってるし、何年も埃を被ったままだぞ。それがどうしたってんだ?」
「僕に、あの石窯を掃除させてください。それから……少しの間、貸していただけませんか」
「はあ!? あんた、何言ってんだ? 粉もねぇのに石窯を借りてどうするって――」
「シオン……まさか、あなた」
フィオナがハッと目を見開き、シオンの顔を見つめた。
今朝の野営地で交わした会話。
――『お義兄様が手紙で自慢してたのよ。シオンの焼く林檎の焼き菓子は、王都のどの高級パティスリーより美味いって』
――『今度、町に着いて材料が揃ったら、その林檎のお菓子……絶対に私にも作ってよね』
シオンは静かに微笑み、背負い袋の紐を解いた。
中から取り出したのは、街道沿いの森の浅瀬でシオンが採取し、魔法で鮮度を保っていた、真紅に輝く見事な果実たちだった。
「街道の野生林檎です。……『神授の聖眼』で見極めましたから、糖度も蜜の入り方も最高です。それから、王都を出る時に買った良質な小麦粉と、塩、少しのバターもあります」
「シオン、それって……!」
「大切な誰かと、明日笑って朝食を食べるための剣――」
シオンは胸元に触れ、ルシアンから託された白銀のペンダントをそっと握りしめた。
「師匠は僕に教えてくれました。剣は、敵を切り捨てるためだけにあるんじゃない。大切な人の笑顔を取り戻すために振るうものだって。……悪徳商人を倒して食糧を取り戻すのは、絶対にやります。でも、その前に……飢えて絶望している人たちに、生きるための力と、温もりを届けたいんです」
シオンの蒼い瞳には、迷いは一片もなかった。
ただ真っ直ぐに、目の前の苦しむ人々を救いたいという、純粋な祈りが宿っていた。
「フィオナさん、手伝ってくれますか? 今朝の約束……ここで果たさせてください」
「……っ。バカね、当たり前でしょ!」
フィオナはふっと頬を緩め、誇らしげに胸を張った。
「王立魔導学院首席の私が、火加減のサポートをしてあげるわ。……町中の連中を、腰を抜かすほど驚かせてやりなさい!」
「おいおい……お前ら、正気かよ……?」
カルロスが呆然と二人を見つめていたが、シオンが少年のレオンを呼ぶと、その顔には自然と希望の光が宿り始めていた。
「レオン君、妹のニーナちゃんを見ていてあげて。今から、世界で一番美味しいお菓子を焼くからね」
「お、お菓子……!? 本当にお兄ちゃんが作ってくれるの……!?」
「うん。約束するよ」
詰め所の裏庭。
秋風が吹き抜ける中、シオンとフィオナ、そして自警団員たちによる石窯の掃除が始まった。
フィオナが風魔法『エア・スイープ』を細やかに操り、煙突に詰まっていた長年の煤と灰を一瞬で吹き飛ばす。
シオンは手際よく窯の内部を水拭きし、乾燥させた薪を円形に組んで火床を整えた。
そして――調理が始まった。
木の作業台の上に、シオンは真っ赤な野生林檎を並べた。
左眼の『神授の聖眼』を静かに発動させる。
果皮を透かし、果肉の繊維、中心部にたっぷりと溜まった黄金色の「蜜」の分布を瞬時に看破する。
(酸味と甘みのバランスは完璧だ。皮の近くに一番強い芳香がある。……ここは厚みを均一に、三ミリ幅の薄切りにする!)
トントントントン――!
小気味よい包丁の音が、静まり返っていた裏庭に軽快に響き渡る。
迷いのない太刀筋をそのまま包丁へと乗せたシオンの手元から、まるで薄い花びらのように均一な林檎のスライスが、次々と美しく切り出されていく。
次にタルト生地だ。
小麦粉に少量の冷えたバターを刻み入れ、指先で手早く擦り合わせて砂状にする。少量の冷水を加えて素早くまとめ、木製の麺棒で薄く円形に伸ばしていく。
型に敷き詰めた生地の上に、シオンは薄切りにした林檎を、まるで大輪の薔薇の花が咲き誇るかのように、外側から中心へと幾重にも美しく重ねて並べた。
仕上げに、少量の粗糖と、隠し味に森で採取した野性のシナモンの樹皮の粉末をパラパラと振りかける。
「フィオナさん、窯の温度をお願いできますか」
「任せなさい。『灯火の微熱』……窯の奥から手前へ、均一に熱を行き渡らせるわ!」
フィオナが魔導杖をかざし、繊細な魔力コントロールで窯内の空気を絶妙な熱気で満たす。
シオンは林檎を敷き詰めた鉄板を、滑り込ませるように石窯の奥へと投入した。
熱い石窯の扉が閉じられ、数分が経過した頃――。
パチ、パチ、と薪の爆ぜる音と共に、窯の隙間から、信じられないほど甘美な香りが漂い始めた。
「……っ!?」
裏庭で見守っていたカルロスと自警団員たちが、一斉に鼻を鳴らした。
それは、バターが熱されて生地がサクサクと焼き上がる香ばしい小麦の匂い。
そして何より――熱を帯びた林檎の果汁と蜜がグツグツと煮立ち、砂糖と絡み合って焦げ付く直前の、甘酸っぱく芳醇なキャラメルのような濃厚な香りだった。
「な、何だこの匂いは……!?」
「腹の底が……鳴り止まねぇぞ……っ!」
その暴力的なまでに魅惑的な甘い芳香は、秋の風に乗り、詰め所の裏庭を越え、路地へ、広場へと、静まり返っていた宿場町ベルンの町中へ向けて、ふわりと広がり始めていた。
飢えと絶望に沈んでいた町民たちが、一人、また一人と顔を上げ、香りの元へと視線を彷徨わせる。
だが――その香りに引き寄せられたのは、町の人間たちだけではなかった。
詰め所の敷地の外。
打ち捨てられた木箱と雑草が生い茂る、薄暗い路地裏の草むらの中。
泥と乾いた血に汚れ、細かく震えていた「ひとつの小さな純白の影」が、ピクリと二つの尖った耳を跳ね上げた。
『…………きゅう?』
草葉の隙間から、宝石のように透き通った紫水晶の瞳が覗く。
その背中には、小鳥の羽のような、純白の小さな翼が力なく畳まれていた。
全身に擦り傷を負い、何日も何も口にできず、飢えと痛みに怯えていた小さな幻獣の鼻腔を、石窯から漂う極上の甘い香りがくすぐったのだ。
ぐぅぅぅぅ……と、小さな身体に見合わない情けない腹の虫を鳴らしながら、その純白の生き物は、ふらつく足取りで、甘い香りのする石窯の方へと、そっと小さな前足を伸ばしていた――。
第9話を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
活気を失い、悪徳商人の食糧買い占めによって飢えに苦しむ宿場町ベルン。
過酷な現実の中で、シオンは「大切な誰かと明日笑って朝食を食べるための剣」という師の教えを胸に、まずは人々の心を救うため、石窯で蜜林檎タルトを焼き始めました。
そしてラストには、草むらから甘い香りに誘われて、愛すべき変身マスコット【イリス】がついにその姿を現しました!
次回、第10話では、焼き上がった至高の蜜林檎タルトにフィオナが大悶絶!




