表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんか祖国が滅んだけど私のせいじゃないよね? ~転生元公爵令嬢の夢見る幸せのカタチ~  作者: ぽいずん
【番外編?】アリシアが行く! ~大地を救った使徒様が異世界に出張するようです~
95/276

その44

誤字報告いつもありがとうございます。

 めでたくソファーを手に入れ、時計を見ると間もなくお昼と言った時間でした。ちょうど通り道になるので、宿に戻って昼食を頂きましょう。


 宿からギルドまで歩いても15分ほどなので、ゆっくりいただいても問題は無いでしょう。なにせ約束は午後から…という事で、昼一ではありませんから。


「と、言うのは屁理屈でしょうかね、まぁ約束を破る訳ではないので大丈夫でしょう」


 せっかくなので、先ほど狩り集めたお野菜達を持ってお願いしてみましょう。腕の良い料理人が、美味しい食材を使えばまさに無敵。




 ─レクタングル辺境伯領、カラメル夫人─


「準備は整いましたね? それでは出発します。あの女の敵であるタルト家のストローを潰しに!」


 馬車には水と食料を積み、空いたスペースに1人掛けの椅子が置いてある。荷物は少なめなので、通常の馬車よりも速度が出せるようにしている。

 そして4人の騎馬を私の護衛として、共に行動してもらい追いかけます。


 孫同様に可愛がっていたミルフィを虚仮にした男ストロー… 他にも誑かされたという報告は多々あり、他の貴族家から敬遠されつつあった時、我が辺境伯家を通さないで直接ガナシュ家に乗り込んだタルト家のやり方は、元より気に食わなかった。


 一応ミルフィが、今回のお見合いに肯定的であれば見逃そうと思っていたけれど… もう我慢ならないわ。


 ちょうど国王である兄様に処罰され、国外追放中との事。辺境伯家に嫁いだとはいえ、王妹である立場を使う時は今でしょ! 


 一応兄様の顔を立てねばならないので、王都近くでは襲う予定はありません。作戦としては、護衛をしている騎士に連絡を取り、迷宮都市ボンボンに立ち寄ってもらいます。ボンボンであれば、王都からは10日ほどの距離であり、隣国との国境も近い町。

 そこで、追放されている途中のタルト家の者達を引き取ります。護衛の方々にはボンボンで休養してもらい、その後王都に帰って頂きます。もちろん兄様には国境まで送り届けたと報告させ、私の事は黙っていてもらい、タルト家についていた貴族家を欺きます。


 一応バレてしまった時に怒られてしまうので、真相を書いた手紙を兄様宛に届けてもらえば大丈夫でしょう。


 私の護衛の4人は、私が王女時代から共に研鑽し合った騎士なので、実力の程は疑っていません。


「ふふふ、早くタルト家のストローに会いたいですわ。私の剣の錆にしてあげます… ふふふっ」


 早馬からの情報が来た翌日早朝、レクタングル辺境伯夫人を筆頭に4人の護衛を連れ、タルト家を乗せた牢馬車を追うため、領都を出立したのだった。




 ─迷宮都市ボンボン─


「午前中に結構な量を採ってきたので、今後私の食事はこれらを使っていただけませんか? もちろんお代はいりません、これは私の我儘なので」

「い、いいんですか? 昨日頂いた食材の味見は済んでいますが、どれも素晴らしい味でした。そういう事でしたら是非ともお任せください」

「お願いしますね、余ったり傷みそうな物はそちらの判断で処理していただいて構いませんので、よろしくお願いします」


 交渉は無事完了です。

 多めに置いていけば、いつでも迷宮食材の食事を頂く事が出来るでしょう。そのままランチを頂き、塩茹でにされたトウキビを少量食べています。


「ふぅ、このトウキビも甘くて美味しいですね。まぁただ、トウキビという食材は非常に消化に悪く、一度にたくさん食べるとお腹が痛くなってしまいます… これさえなければ良かったのですが」


 食休みを挟んで1時を過ぎたので宿を出る。行き先はギルドですが… あまり長居はしたくないですね。ギルマス夫婦もごり押しばかりの脳筋なイメージですから、私とは相性が悪いと思います。


 トボトボとギルドに向かって歩き、そもそも宿から近いためすぐに着いてしまう。


「よく来てくれたね、待ってたよ。それじゃあ会議室に案内するね」


 ギルドに入った瞬間に、サブマスであるテネシーさんが待ち構えていました。今日も元気そうでなによりです…


「それじゃあ、昨日は詳しい話が出来なかったから、今日はじっくり行かせてもらうわね」

「はぁ、お手柔らかにお願いしますね」


 テーブルの上にたくさんのメモが置かれ、それらを見ながら話しが始まった。


「まずは迷宮内の改装?改築についてなんだけど、昨日の話だと色々変更するのに何かあるって言っていたけど、それについて聞いても良いかな?」

「そうですね、迷宮を運営するためのエネルギー的な物があって、そのエネルギーを使って変えていくのですけど、そのエネルギーというのが… 迷宮外の生物がもたらす生体エネルギーみたいです」

「生体エネルギー?」

「はい、迷宮に出入りする者達から少しずつ吸収していって蓄積していたみたいですね。戦闘に敗れて亡くなった冒険者の亡骸も吸収してる感じです」

「つまり… どういう事?」


 なんというか、説明が難しいですよねこの件は。まぁ理解しようとしてくれているので、お話しするのは構いませんが。


「つまりですね、この迷宮に出入りする人数が増えたり、滞在する時間が増えたりすると、より多くのエネルギーが集まるという事です。もちろん生きて帰ってきても問題はありません」

「ふむふむ、つまり… 人気が出て、大勢の冒険者が集まってくれば安泰って事だね?」

「そういう事になります」


 随分と大雑把な感じですが、まぁ間違ってはいませんね。それに、長い間貯め込んでいた分があるので、改装するだけなら普通に出来るんですけど… 教えない方が良さそうですね、際限なく色々と言ってきそうですし。


「それじゃあまずは、この図面を見てもらえるかな? 1階層のイメージなんだけど」


 図面を受け取り目を通します。

 …はい? なんですかこれ? 1階層を居住区にでもするつもりなんでしょうか。


「1階層は初心者でも狩場にする人がいなくてね、もういっそ大改装をしてしまおうと思ったのよ。2階層に上がる通路だけそのままにして、出現する魔物を無くし、ギルド職員の休憩所や倉庫なんかをって思ってるんだけど」

「倉庫はさすがにまずいと思いますよ? 置いた物が全部吸収されて消えてしまうでしょう」

「あっそうか、確かに言われてみればそうだね。うーん… もうスタンピードの危険性は無い事だし、出入り口のすぐ近くに建設した方が良さそうだね」


 あらあら、どうやらまだまだ詰めが甘そうですね。これは… 時間がかかるのではないでしょうか。どんなに遅くとも夕食までには宿に戻りたいのですが…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  塩茹でトウモロコシの味を知るアリシア様。 [気になる点]  奇しくも作者様と同じ体質のアリシア様。 [一言] 「ダンジョン改修案の詰めが甘かったので、ノーダンジョンで フィニッシュです」…
[気になる点] 辺境伯の奥さん、もしかしてアリシアさんと同様の触れると危険的な人? [一言] 詰めが甘いのは経験が無いことが原因ですし、其処は多目に見ましょう。 でも…流石に1階を快適空間にするのは頂…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ