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なんか祖国が滅んだけど私のせいじゃないよね? ~転生元公爵令嬢の夢見る幸せのカタチ~  作者: ぽいずん
【番外編?】アリシアが行く! ~大地を救った使徒様が異世界に出張するようです~

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その43

誤字報告いつもありがとうございます。

 朝になりました、ちょうど空が明るくなるタイミングですので、朝一と言って間違いないでしょう。


「さて、今日の予定はいっぱいあるので大変ですが、いっぱい狩りますよ!」


 気合いも十分です。

 朝の支度を済ませ、朝食を取りに食堂へと向かいます。お腹が空いては戦は出来ませんからね、これから向かうのは戦場なのです!


 朝食のメニューは、薄切りのパンにハムとお野菜が挟まったサンドイッチと野菜スープ。お野菜大好き人間としては満足のいく物でした。


「さて、まだ7時前ですが行きますか。たくさん確保して料理長さんに渡してしまえば、今後の食事は迷宮産のお野菜を使って下さるでしょう。昨日の様子だと、お願いすればきっと作ってくれると思います」


 思い付きで決めましたがそうしましょう、そうと決まれば出陣です!


 テクテクと迷宮に向かって歩いていきます、宿から直接制御室まで転移魔法で行っても良いんですが、せっかく直通の転移陣があるのですから魔力の節約に一役買っていただきましょう。

 入り口にはいつもの方が立っています、こんな早朝からお疲れ様ですね。正直立ってるだけのお仕事って、楽そうに見えるだけで全然楽ではないですよね。


 眠そうにあくびをしている隙に、サササっと迷宮内に侵入します。あの職員さん、目が合うと話しかけて来ますからね、今日は忙しいのでパスします。


 中に入ってすぐの場所に作られた小さな部屋、その部屋の壁に手を添えて転移陣を起動します。この使い方もコアからの情報にありまして、所有者にならないと知りえない情報です。


 制御室まで直行して、その足で49階層の自称『農園』に向かいます。


「さぁ、手前から順番に行きますよ!お昼までに何周出来るかというのも覚えておきましょう」


 完全に収穫作業と化したお野菜系魔物の討伐は、すでに横着を極める事となった。魔物に気づかれない入り口付近で様子見をし、魔物の高さに合わせてレーザービームを横薙ぎ一閃。レーザービームの射程の長さもあって、一瞬で全滅させる事が出来るのです。

 そうなれば後は収穫するだけです。散らばったお野菜達をせっせと拾っては収納を繰り返し、農園に入って右側から順に、カボチャ→イモ→ネギ。左側に移ってタマネギ→トウキビ→りんごで一回り。

 一周するのに30分もかかりません。そのせいか、最初の位置に戻って来てもカボチャの魔物が湧いていないという始末。


「リポップは1時間という所でしょうか、それなら一周したら48階層に行って30分ブラックコカトリスを狩っていれば無駄な時間は無くせますね」


 ベストなルートを見つけた気がしました。


 大体一度に出現する魔物の数は、1種類20体くらい。それぞれが2~3個ドロップするので、平均すると一周で各種50個程拾えます。お昼まで続ければ結構な量になりますよ。


「しかし… カボチャとトウキビはこんなに要らないかな。設定を変えたい所ですが、変えるにもエネルギーが必要なのがネックになりますね」


 個人的に重要なのはネギとりんご、果物は大好物ですしネギはネギマに使いますからね。コカ肉との相性は抜群です。



 10時を過ぎました。ちょうど4周回った所ですが、すでに飽きてしまっています。なので今日はこれで終了し、制御室に置くソファーなどを見に行く事にしましょう。

 迷宮都市と言われていますが、それくらい売ってますよね? 考えてみれば、この町の事何も知りませんね。ギルドと宿と迷宮、後は市場くらいしか知りません… まさかとは思いますが、迷ったりしないですよね?


 転移陣を利用して1階層に戻り、外へ出ます。そして通常業務なのであろう入り口に立っている職員さんと目が合う…


「お疲れ様です、今日は早い上がりですね」

「ええ、午後からギルドに行かなければいけないもので。それはそうと、この町でソファーなどの家具を売っている場所とかありますか? 私はこの町に詳しくないもので」

「家具ですか、町の西側に工業区域がありますのでそちらに行けば、工場や販売店などがあります」

「西側ですね? ありがとうございます」


 やはり地元の人に聞くのが一番早いですね、早速行ってみましょう。正直品質などに拘りはありませんので、ただ座って一休みが出来る程度の物で構いません。

 私の収納に入っているベッドを使っても良いのですが、やはり寝具を使うのはちょっと抵抗がありますよね。


 この町に来てから一度も立ち寄らなかった西側に向かいます。工業区域というだけあって、何かしらの工場ばかりありますね。ドロップした魔物の素材を加工したりしているんでしょう、忙しそうな雰囲気を感じます。


 しかし、工場を見ただけでは、中でどのような物が作られているかは分かりません。ここらでまた誰かに尋ねるべきでしょう、迷っていても時間の無駄になりますから。


 ちょうど通りかかった所で、工場の前を掃除しているおば様がいらしたので聞いてみましたら… なんと隣の工場がそうだと言うではありませんか、悩みながら通り過ぎていたら大変でしたね。


 言われた通り隣の工場を訪ねて話を聞いてみる。

 基本受注制作の仕組みになっていて、ソファーだと製作開始から10~15日程かかるという事です。さすがにそこまで待つ気にはなれないので、何か在庫は無いかと伺った所、倉庫に行けば寸法が間違ってしまった物とか、注文した者が町からいなくなってしまって売れなくなった物があると言います。


 せっかくなので見せてもらおうと交渉し、倉庫へ連れて行ってもらう事になりました。 と言っても、倉庫は工場の裏でしたけど。


「あ、これなんか良いですね。ちょっと色褪せていますが、物としては高級の部類になるのではないですか?」

「そうだな、注文してきたのはこの町の代官だったんだが、完成前に代官の入れ替えがあって町から出て行っちまったんだよ」


 ここの工場の長らしいおじ様が教えてくれます。いいですね、これにしましょう!


「これを頂きたいです、おいくらですか?」

「え?本当に良いのか? 確かに未使用の物だが、1年くらい前のやつだぞ?」

「構いませんよ、品質は十分だと思いますから」

「そうか、まぁ1年前のだって事を考慮しても金貨10枚が限界だな」


 そこにあったのは3人掛けのソファーで、黒っぽい革張りなのですが、一部が灰色になっているのです。しかし迷宮内で使うだけですし、何より薄暗い場所なので、多少色が褪せていても何も問題はありません。

 金貨10枚? その程度… ブラックコカトリス5~6羽狩ればすぐに取り返せます。


 その場で支払いを済ませ、ソファーを収納に入れて工場を後にしました。 まぁ収納した時は大層驚かれましたが…

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― 新着の感想 ―
[一言] コアの制御室が居間に早変わりしそうな気がする(~_~;)
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