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なんか祖国が滅んだけど私のせいじゃないよね? ~転生元公爵令嬢の夢見る幸せのカタチ~  作者: ぽいずん
【番外編?】アリシアが行く! ~大地を救った使徒様が異世界に出張するようです~
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その22

のんびり不定期連載です。

「るんたったー♪」


 良い天気で気温も穏やか、そんな中を上機嫌で飛行中のアリシアです。あてもなくフラフラと飛び回るのも偶には良いですね、普段であれば、飛行しなければいけない時は大体忙しいときですからね、もしくは遠い場所に行く用がある時。


 しかし、今は行く場所も決めていない、「行き先?風に聞いてくれ!」そんな状態だ。


 2年かけて現れ、広大な森を占領していた異界の魔物達も、ほとんどがハクによって討伐されているので、残党狩りをする必要もないというのがいいですね。やはりドラゴン、強いです。


「この世界の冒険者事情はどうなっているんでしょうかね、どこかにダンジョンでもあるようならば、また食材になりそうな獲物を乱獲して孤児院巡りをしてもいいのですが…」


 とりあえずはどこか町を見つけたら行ってみて、情報収集ですね。

 なんだかこういった事も久しぶりです、ドラゴン討伐以来じゃないですかね。院長としての仕事もそうですが、この世界に来てからもストレスの溜まる事が多かったので、ここらでスカっと暴れて解消してから帰りましょう。


 ビターの町を出てから2~3時間経った頃、遠くに大きな防壁が見えてきました。あの規模なら相当大きな町ですよね、もしかしてあれがショコラ王国の王都だったりするのでしょうか。


 見つけてしまったのでそちらに向かって飛んで行きます、この世界でも飛行の魔法は存在してないらしいので、見つからないようにしないといけません。ビターの町では思いっきり驚かれましたからね…

 ある程度近づいてから、ちょっとした林の中に着陸して徒歩で向かいます。防衛の都合なのでしょうが、町の近くには死角になるような場所があまりないんですよね… 飛び立つときは一気に高速で上昇すれば大丈夫ですけど、降りるときはさすがに減速しないといけないので人の目に入ってしまいます。


 思ったよりも距離があり、町の門に辿り着くまで2時間ほどかかってしまいました。おかげでもう昼時です、門の入り口は混みあっていて、これまたすんなり入れそうもない状況です。


「そういえば私、身分証を持っていないんでした。今朝ギルドがあれば登録しようと思ってましたが、何もしないで出てきてしまいました… どうしましょうかね」


 とか言いながらも、しっかりと列に並んだまま前に進んで行き、1時間ほどで自分の番がやってきた。


「身分証はあるか?無ければ入場税が銀貨2枚だ」

「銀貨2枚ですね、はいどうぞ」


 悩んでいたのが馬鹿らしくなるほどあっさりと入る事ができてしまった… まぁいいでしょう、面倒事が無かった、これはとても重要です。


 防壁の中に入ると、いかにも冒険者パーティな人達の後について行ってストーキングします。きっとギルドに向かっているのでしょう、頼みましたよ!

 想定通りギルドに到着しました、この辺は世界が違っていても似たような物なんですね。


 早速中に入りましょう、初めて冒険者登録をしたガーナ王国の王都では、テンプレと言われるアレが無かったので、ここで期待しましょうかね。 正直言って面倒な事は全て回避したい所ですが、世の中には考えられない程のおバカさんが多数いる事は理解しています。そういった方々を黙らせるには、力こそパワーを見せつけるに限ります。今後余計な人達に絡まれない為には必要な作業ですので、いざ入りましょう。


「あぅ…」


 なんと言いますか、清潔感溢れるギルドですね。もう完全に日本の市役所みたいな感じです、チラチラと私を伺う視線はありますが、近づいてくる人はいませんね… 残念。


「冒険者ギルド王都支部へようこそ、ご依頼ですか?」


 ふむ、受付嬢さんの応対も良いですね、統一された制服も威圧感を感じさせない洗練された感じなのもグッドです。 おっと、話しかけられていましたね、返事をしないと。


「冒険者に登録しに来ました、よろしくお願いします」

「えっと、登録ですか?失礼ですが年齢の方は…?」

「私ですか?18歳ですが、年齢制限に引っかかってしまいますか?」

「18歳ですか!? あ、すいません。もっとお若いかと思ってしまって、18歳ならば登録できますよ」

「まぁ年より若く見られてしまうのはいつもの事なので大丈夫です。登録をお願いします」


 登録料は銀貨5枚となかなか高かったんですが、身分証を買ったと思えばこんなものじゃないでしょうか。一通りの説明を受け、試験という名目で立ち合いもありましたが、私は剣の方も小さい頃からやっていますので問題なしです。


「では、教養の方も問題がありませんし、剣の実力も十分という事で、アリシアさんは今日からEランクです。頑張ってくださいね」


 受付嬢さんにニッコリと微笑まれながらギルド証を受け取ります。通常であればFから始まるランクですが、Fランクだと討伐系の依頼を受ける事が出来ないそうです。大体のルールは元の世界と大差ないので大丈夫でしょう、次は情報収集ですね。


「討伐で稼げる場所はどこになりますか?多少遠くても構いません」

「遠くても構わないというなら、王都から西に馬車で10日ほど離れた所に地下迷宮があります。この迷宮に行けば、低ランクでも上層階で稼ぐ事も可能ですよ。ただ…1人で行動するのでしたらお勧めはしませんが」

「西へ10日ほどですね?わかりました、ありがとうございます」

「あの、聞いてます?」

「聞いてますよ、大丈夫です」


 迷宮ですか、ダンジョンと同じような物ですよね? これは早速行ってみなければなりませんね、馬車で10日なら、私が飛んで行けば2日もあれば十分着きます。早速向かいましょう!


 心配そうな顔をしている受付嬢さんを放置して、さっさとギルドを出ていきます。


 しかし、異世界に来てまで冒険者活動をするなんてどうかと思いますが、帰還のめどが立っていませんし、何をするにもお金がかかってしまいますからね。

 私を召喚したロゼ王国や、異界との接点があったショコラ王国に言えば、援助くらいしてくれると思いますが、基本的に借りを作るのは嫌いなのです。貸しを作るのは別にいいんですけどね…


 それでは、西の迷宮に向かって急ぎましょう!

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― 新着の感想 ―
[良い点] ❯「るんたったー♪」 前章含めてアリシアさんに初めて萌えたww [一言] ギルドの受付嬢は思い知るでしょう……。 目の前に立ってる令嬢っぽいのが非常識を超えたナニカだって事を… 同時に王…
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