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なんか祖国が滅んだけど私のせいじゃないよね? ~転生元公爵令嬢の夢見る幸せのカタチ~  作者: ぽいずん
【番外編?】アリシアが行く! ~大地を救った使徒様が異世界に出張するようです~

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その23

のんびり不定期連載です。

 ─城塞都市ビター、代官邸─


「レクタングル様、ロゼ王国第3王子殿下であるボジョレー様がいらっしゃいました。応接間に通してあります」

「来たか、思ったよりも遅かったな。それでは、何を企んでいるのかを探るとするか」


 代官邸にある広めの応接間、そこのソファーに第3王子であるボジョレーが座り、その背後には2名の護衛が立っていた。


「ようこそ、我が領地へ。辺境である故、大したもてなしが出来なくて申し訳ない。 私がこの地を預かっているレクタングル辺境伯です」

「これはこれは、突然の来訪にも関わらず、時間を取って頂いてありがとうございます」


 王家の者とはいえ、現状では王位継承は考えられないとされるボジョレー。他国の辺境伯が相手という事で腰を低くしているようだ。


 社交辞令の挨拶を済ませ、そろそろ本題に入ろう。


「それで、ボジョレー殿下はこの地へは何か用事でもありましたかな?」

「それはですね、我が国で召喚した使徒様が帰還するまでの間を我が国で過ごしていただこうとお迎えに上がった次第です」

「そうなのですか… まぁ我々も使徒殿と従魔であるホワイトドラゴンには、魔物が押し寄せてくるという窮地を救っていただいたので、是非とも礼をしたいと思っておりましたが… ホワイトドラゴンはすでに北に向かってしまい、使徒殿もこの町を出られてしまっているんですよ」

「え? もうこの町にはいない…と?」

「そうです、今朝早くに書簡が届きまして、色々と見て回りたいと書かれていました」

「なんと… どちらへ向かったかご存じで?」

「いいえ、当てもなく移動するそうですよ」


 ここまで言うと、ボジョレー殿下は唇を噛んでしまった。なにやら会えない事に不都合があるみたいだな。 しかし、我が領地もこれから復興でいろいろと金がかかるからな、恩人である使徒殿に使うならともかく、ただの通りすがりの客人に使う金は正直無い。


「ここからロゼ王国に帰還されるというなら、ガトー王国との国境である険しい山道を行かなければ北上は出来ません、東側を迂回するか、一度王都の方に戻られた方が安全な旅路になると思います」

「そうですね、お気遣いに感謝します」


 ボジョレー殿下一行は宿に戻っていった、思ったよりもあっさりと引き下がってくれたので良かった。


「使徒殿を使って何をするつもりだったのやら… いないと分かった時の落胆具合から見るに、王位の簒奪でも企んでいたかもしれぬな」

「よその国の事ですから、我々は関与しないのが吉でしょうね」

「うむ、わざわざこんな辺境までご苦労さんだったな」


 代官であるガナシュと共に笑い飛ばす、当代はまだしも、次代の継承者と言われるアレク殿下の評判はすこぶる悪いので、ショコラ王国にとっては次代の王が変わる事には賛成するが、それにしても他人事だ、関わる気は一切ない。


「それより、東の火山帯に魔物の素材を採集に行った部隊から連絡はあったのか?」

「まだ何も… ドラゴンならばともかく、部隊が徒歩で向かうとなると、片道でも3~4日はかかりますので」

「そうだよな… まぁどんな素材が集められるかはわからんが、我らは復興を急ぐとするか」

「承知しました」


 とりあえず面倒そうなボジョレー殿下が帰ってくれたので、安堵の息を漏らすのだった。




 ─ショコラ王国西部、迷宮都市ボンボン─


 王都のギルドで登録した翌々日の午前、受付嬢さんに聞いていた迷宮都市に到着しました。見た感じは初めてダンジョンに入ったトリュフ王国のタライの町よりも栄えている感じですね。

 まずはどのような魔物素材が取れるのかを探ってみましょう。食材があればそれ1択で良いですよね。


 町へと入り、ギルドを目指します。この町の名前はボンボンというらしく、冒険者や商人だけではなく、宿に酒場、娯楽街まで完備しているという町でした。


「まぁ娯楽…と言っても、娼館のような男性向けばかりですけどね」


 そういったお店に突撃しても良いんですが、さすがに世間体がですね… まぁいいです、この話は保留という事でギルドに急ぎましょう。


 ギルドに着いたのは午前中と言っても、もう昼前だったので混んでなく、特に絡まれる事も無いまま収集系の依頼表を確認していきます。 しかし、何故文字が読めるのでしょうかね、アマンダ様の加護の恩恵なのでしょうか。


「ふむふむ、結構食材はあるようですね。はわっ!コカトリスじゃないですか! これはもう決定ですね、ふむふむ… 30階層以降にいるんですね、わかりましたよ」


 目標が決定したので、市場を巡り補給をします。さすがに迷宮都市と言われる街での買い占めはいたしません、他の冒険者が困りますからね。


 買い物を済ませ、迷宮へと突撃していきます。


 少し暗い迷宮、さすがに視界が悪いのでフードを外します。手ぶらだと色々とお節介な冒険者がいるかもしれないので、見せかけようの剣を腰に下げ、ライト○ーバー用の媒体を握りしめ、攻略開始ですよ!


 1階層から5階層まではゴブリンなどの、初心者向けの魔物しか出ない上に、若すぎる冒険者パーティが多数いたため、特に戦闘をせずに通過。 そもそも目的地は30階層以降なので、上層で時間をかける意味はありません。


 他の冒険者パーティからチラチラと見られているのもあり、下手に声をかけられる前にどんどん進みましょう。


 さすがにギルドでマップが手に入らなかったので、攻略には時間がかかってしまいますが、人の流れを見ながら突き進み、初日の夕方まで歩き続けて7階層まで降りる事が出来ました。

 お昼前から始めたにしては良いペースじゃないでしょうか。 迷宮内のセーフゾーンには冒険者パーティで混みあっていたので、スルーして先に進み、人気の無さそうな場所で魔法障壁を展開。さすがにこの状態でお風呂に入る度胸は無いのでクリーンの魔法を使って身を清めます。


「さて、夕食を頂きましょうか」


 収納から鍋を取り出し、魔道具を使って火にかける。沸騰する前に切り分けた野菜と魔牛肉のスライスを放り込んでから火力をあげて沸騰させます。

 沸騰したら弱火にし、塩と醤油っぽい調味料で味を整え、用意してあったお椀に、収納にしまいっぱなしだったコカトリスの卵を入れます。


「1人牛スキ鍋~。 あ、なんだか寂しくなりますねコレ、無言で食べましょう」


 1人で鍋を突きながら、夜が更けるのだった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 彼女に遭遇しても命の保証位しかして貰えんのだけど、それでもアタックしたいんでしょうかね?(笑) [一言] まぁ次代が馬鹿ばかりですし気になりはしますよね~ でも政治的に最も警戒しないと…
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