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配属先は犠牲聖女の護衛騎士  作者:
1 護衛騎士誕生

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4 入学試験

 デューイは迷いなくアカデミーの門へと歩いて行く。その姿はやはり7歳の男児とは思えない優雅さと気品に溢れていた。このまま成長したら卒業する頃にはかなりの美少女…いや美少年になっているだろう。

 俺はデューイの後を小走りに追った。今、彼から離れる訳には行かない!せっかくのコネ!いや出会いは大切にしなければならない。

 第一王子といれば合格できる確率が上がるような気がする…コネとかで…。入学できれば俺の『王族の護衛騎士になりたい』と言うか夢に大きく近づくことができるのだ。


 しかし俺はすぐに足を止める。

「お、おい!デューイ様…じゃなくてデューイ!!」

デューイは固く閉じられたアカデミーの門に歩くスピードを緩めることなく歩いてぶつか…ん?

「消えた…?」

確かにデューイは門にぶつかったはずだった。

 しかし門にぶつかる寸前彼のからだが淡く輝き、まるで門に吸い込まれるかのように消えたのだ。

 俺は言葉を失った…。こんな不思議な門があるなんて聞いたことねぇぞ!!

 しかし、立ち尽くしていた俺に向かって学校関係者が声をあらげた。

「ほら、君も早く入りなさい!」

デューイがいなくなった瞬間、学校関係者が偉そうに俺に話しかけてくる。

 まぁ、王族を目の前にあんまり偉そうな態度はとれないよな…。

 そういう意味では俺は「かしこまらなくていい」と本人に言われたのはすごいことなんだろう。この門番代わりの学校関係者よりよっぽど王族にお近づきになれている!俺…すげぇ強運!!


 俺はわざとらしく髪をガシガシかくと、

「わ〜たよ!そんな急かすなって!」

俺はそう言うと門へかけてゆき飛び込んだ!

 もちろんかっこよく通り抜けるためだ!しかし学校関係者が叫ぶ、

「お、おい!バカ!!!」

俺は門を通り抜けの反対側に着地した瞬間に振り向き、

「あん?!今、バカって言ったか?」


 俺は立ち止まると鼻息を荒くした。たとえこれから教えをこう空いてだったとしても『バカ』はねぇだろ?

 しかしまた背後からクスクスとデューイの笑い声が聞こえた。デューイの笑い声はなんだか音楽のように心地よく感じる…。普段ならバカにされたとイラッとするはずなのにそんな感情がわかないから不思議だ。

 俺は振り返りデューイを見ながらばつが悪そうに頭をガシガシかいて

「そんなに笑うなよ…。そんなに変なことしたか?」

デューイは笑いをこらえるように口元を手で押さえた。

 その仕草が上品にみえてやっぱり可憐なレディにみえてしまう。

「審判の門を駆け抜ける人がいるとは思わなかったからついね…。やっぱり君は面白いよ、カデル君」

俺は首をかしげて『審判の門?』と呟く。

 禍々しいほどの濃い赤色の門はアカデミーの門と言うよりは地獄の門と言った方がしっくりくる。この大きな門を人力で開くのは不可能だとは思っていたがまさか通り抜けるものだとは思わなかった。

「ところで…『審判の門』ってなんだ?」

俺が聞くとデューイはキョトンとして俺を見つめる。

 『…その顔、反則級にかわいすぎだろ!!!』と心のなかで叫びつつ、俺はポーカーフェイスを決め込む。

 デューイはそんな俺を不思議そうな…それでいてかわいい顔で見つめていたがポンと手を叩いて、

「そういえば『審判の門』はあまり知られていなかったね。『審判の門』はねヴァルデロス魔法アカデミーとヴァルデロス剣術アカデミーの二校にしかないものなんだ。この門は邪な心を持った者は通さない魔法がかけられているのさ。つまりいくら魔力量を保有していたとしても邪な心を持った者はくぐることはできないと言う『入学試験』のひとつなんだよ。ぶつからなくてよかったね」

俺は呆気に取られた。

 キョトンとした顔をするのは俺の番だ…、俺のキョトンが顔はデューイと違ってかわいくはないだろうが…。

 今日は入学試験資格を得るためにきたつもりだったのだがもう試験は始まっていたのか…?

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