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双盗技  作者: 桐島直千
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37話 ディア 金貨の星座

更新が遅れておりますが、ご愛読いただいていることを感謝いたします。

クサレ半端エロ小説と化しておりますが、一歩一歩完結に近づきたいと思います。

奪取すべきスキル、フェアシュリーセンは指呼の間にあった。


急患を作り、カスパルをおびき出す。留守の間に薬剤倉庫から睡眠香を盗み出す。ニーニャの部屋の近くで手下に炊かせる。部屋の鍵の管理者はすでに手下。以上。

 赤い髪の生意気なはいてない娘は、完全に無防備な姿で眠りこけていた。犯そうとも、殺そうとも、我が意のまま!HAHAHA、HAHAHA、AH!


がばっッ!


うお、脅かすな小娘!いきなり大股を開くとは!なんという寝相か。

ちぃッ。楽しみが減った。少しずつ少しずつ優越感を満足させながら本丸に近づく楽しみが少し奪われたではないか。


(ディア様、お早く!)


手下がささやいた。あせるな、愚か者め。失敗フラグを立てるなよ!

よ、よし。触れさえすればスキルは奪えるのだ。今さら邪魔が入ろうとも、もう遅い。


ぐわし!


・・・感動的だ。このディアブル・ブランディッシュ、女に不自由はせぬ身なれども、この女には苦労させられた。また変な寝相で回避されたりとギャグ展開を予想していたが、そうはならなかった。ほの温かい手の平からスキルが流れ込んできた。やっと、次に行ける!野望の第二歩へ!


さて、どうしてくれようか。手下全員で回してやることも考えたが、最も効果的な復讐はこれだッ!ベルゲンに調達させた絹の下着!HAHAHA、このような素晴らしき物を身に着けたことなどあるまいて。ひとたび着用したなら、その心地良さに心奪われ、脱ぐことが敵わなくなる東洋の呪いの下着よ!俺への屈辱を常時思い出すがいい!


装着!


馬鹿娘!淫乱娘!尻軽娘!案の定、はいていなかった。何を考えているのか。いや、犯さないで良かった。俺の女面してこっちにすり寄られて来ても邪魔だ。俺の姿を見るなり逃げ出す今位の方が、大事を成すのに都合がいいのだ。


(あれっ、ディア様、体調でも悪いんで?)

ガスッ!


俺は手下を殴った。この女は、今踏むべきではない地雷なのだ。ズタボロに犯して捨てるのは、殴り倒したジオの、目の前で行うべきなのだ!


(ディア様でも立たない時があるんでございますねぇ・・・)

ガスガスガスッ!


違うわッ、証明してやる!クンストマイスターの新しい女の方なら、目的達成の障害にならんからなッ!このディア様に一片の容赦なし!女など食い物と同じ!


ニーニャの代用品の女は、しくしく泣きながら洗い場で身を清めている所だった。クンストマイスターは連日、女を攻め立てて己の性欲を昂ぶらせながら、先に疲れて寝てしまうのだ。そんなのがハイリゲスを打つための精進潔斎だとは笑わせる!


俺は女の背後に音も無く立つと、金貨を床に落とした。その音に、借金を抱えた女は反応して振り向いた。驚愕する女。俺は金のネックレスを俺の鎌首にかけた。一つ、二つ、三つ。鎌首はますます天を突く。女は口元を隠した。その下の表情はわかっているぞ。


金貨を投げて金貨をはじく。金貨を投げて金貨をはじく。俺と女をつなぐ、金貨の星座が出来上がる。さあどうする、クサレインバイ!


「あ、ああ、ああああ~」

眼を閉じて真っ赤になりながら、女は拒絶するように床を手で払った。だが、触れた金貨が遠くにはじかれた途端、眼を見開いてその行方を見た。俺は俺の塔に金貨の塔をベットした。重みで金貨が勢いよく床にまき散らされ、金貨の重さから解放された俺の塔が勢いよく戻って来てネックレスが乱舞する。


女は、意を決した用にぶわっと泣いた。泣きながら、やけになって金貨を拾った。金貨を拾いながら俺に突進してきた。ギュッと喰いしばっていた唇が、獣のようにアギトを開いて塔を飲み込んだ。


「すっげぇぇ!さっすがディア様!俺たちにできないことを(ry!!」


ふくれあがったディアブル一家を当座の間運営する資金が、一夜にして尽きた。見栄のために財力を浪費した。だが俺は後悔していない。


女は翌日、クンストマイスターから自分を買い戻し、城から退去して行った。女に逃げられたクンストマイスターは、その資金源を俺だと突きとめるや、すさまじい剣幕で睨むようになった。ニタニタ笑いで返す。


ジオと魔人に気を取られ、俺に気付くのが遅れたな。修道院でうだつの上がらない連中は、みんな俺の配下だ。早急に資金調達しないと、瓦解しかねない現状ではあるがな。


ニーニャは計算通りに嬌声をあげるや、ジト目で俺を睨みながら逃げ回った。屈辱に染まる表情が実にメシウマだ。

おやおや、プレゼントはお気に召さないようですが、別に使用済みを返却いたされてもかまいませんぞ、お嬢様。

確認したわけではないが、態度ではいてるはいてないがわかりやすい女である。


一晩手下に振り回され、朝方帰って来たカスパルは、睡眠香の在庫が無いと気付いたら、どう動くだろうか。一気に全て使えば、修道院の全員がおねんねする量を確保した。これにてディアブル一家の決起は容易となった。まあ、今ではないがな。


ジオを殺してニーニャを与えると言えばカスパルは転ぶのではないか。カスパルを抱き込んで、さらに睡眠香を調達するならば、海峡城の制圧すら視野に入り得る。まったく便利で恐ろしい物を持っているものだ薬師とは。俺が暗殺されないためには、耐催眠スキルが必要になって来たぞ。くそ、きりがないな。


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