25 . 騎士団と魔法使い
リタ達はどこに行ったんだ?完全に見失った。
自由な親子だな。リタはどちらかと言うと父親似だ。
だいぶ暗くなってきたな。今日は首都で一泊しようかな。これだけ広かったら探すのも一苦労だし。そう思っていたら......
「あ、いた」
「よかったーキット。どこ行ってたの?」
いやそれこっちのセリフね。
「リタは村に帰るでしょ?僕は今日は首都で一泊しようかなって思って」
「ふーん。じゃあ私は帰る」
「うん。明日また親父さんの店に行くからそこで」
「わかった」
「リタ!おやすみ」
「お、おやすみ」
さあ宿探そ。僕がいない方が久しぶりの家族の時間もゆっくり過ごせるだろ。
それに1人の方が気にせず歩ける。馬車に乗って少し遠くまで行くか。確か騎士団庁舎が西区って言ってたよな。うーん。やっぱり今日は休むか。慣れない場所だし、明日にしよう。
しかし夜でも明るい。やっぱり村とは大違いだな。
早いとこ探して寝よっと。
「うーーん。よく寝た。もう明るいな」
支度するか。割と早い時間から賑わうんだな。早く目が覚めちゃった。
確か今日は両親とも来るって言ってたな。昨日はゆっくりできたのかな?いい時間を過ごせてたらいいんだけど。さあ行こ。
「えっと確か、この道を右に、で、あ、ここ左か?あったあった」
「リタ。ごめん待った?」
「大丈夫。昨日のうちにお父さんにいろいろ聞いてきたからさ。今日は忙しくなるかもって言ってたし」
「ありがとう。ところでご両親は?」
「後から来るって」
「そっか。昨日はゆっくりできた?」
「え?うん」
「ならよかったよ。じゃ行こうか」
「うん」
リタも早く来てくれたみたいで助かった。
えっと確か馬車乗り場はっと。あ、あそこか。
「西区でいいんだよね?」
「うん」
2人で馬車に乗って西区まで向かう。歩いて行けない距離じゃないが、行くだけで疲れそうだ。
「キットは昨日気になるお店とかあった?」
「ああ、鍛治屋に行ったよ。父さんのこの刀すごいらしいんだ。僕がこの刀に見合う力を持ってないんだって。だからもっと強くならないと」
「そっか。つ、付き合うよ。私も強くなりたいし」
「ありがとう」
そんな話をしながら馬車に揺られること数分、無事に西区についた。
「うわーすごいな。でかい」
馬車を降りてすぐに見えたのは騎士団庁舎。
「久しぶりに来た」とリタが呟く。
騎士団庁舎と魔法学校って近所なんだな。
「キット、魔法学校はこっち」
「ああ、うん。見えてるよ」
「なんか、北区から来ると活気がないね。それに魔法学校は……なんていうか空気が違う」
こんなに...静かなのか
「学校だよね?」
「う、うん」
「なんでこんなに柵で覆われてるの?」
「知らないよ」
自由を奪われるってこういう意味なのか?
「待って!!」
柵に触れようとした僕にリタが声を荒げる。
「その柵には触れない方がいい。電気が流れてる」
「電気?」
「詳しくはわからないけど、お父さんが言ってた」
「でもさ、電気を使う魔法使いもいるはずだろ?意味あるのか?」
「たしかに。なんで?」
「いや、知らないよ」
よくわからないな。
「ん?あ、あれが騎士団員か」
「そうだね。本当に近いね、学校と騎士団庁舎」
「ああ」
「あ!」
「なに?!」
びっくりするからやめてくれ!
「言うの忘れてたけど、これから親の手伝いする」
「は、はあ」
「だから先に戻る」
「あ、わかりました」
相変わらずだな。
まあいいや。1人で探索しよ。




