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石じじいの話・短い話:迎え火が消えたら;カマキリの執念;怪談会の女;霜に足跡
石じじいの話です。
じじいが見聞した話をいくつか紹介しましょう。
いずれも、短い、話の断片です。
1. ある人が教えてくれました。
「お盆の迎え火が消えたあとに、すぐやって来る人には気をつけろ。」*1
2. ある人が教えてくれました。
「執念だろうね。
カマキリを踏み潰して腹から出てくる黒い虫は。」*2
3. ある人が教えてくれました。
「怪談会に女をまじらせてはいけないよ。
悪いことが起きるぞ。
特に春の夜には。」*3
4. ある人が教えてくれました。
「ほら、この寺の境内に降りた霜の上に足跡があるだろう。
あれは幽霊のものだ。」*4
*1 あの世から帰ってきた人なのでしょうか。
しかし、それは、ご先祖さまではない、と。
*2 この話を聞いた時、じじいは、その正体が寄生虫であることを知っていましたが、その人が言うことにも、妙な説得力があったそうです。
*3 百物語の会で、百の怪談を語り終えた時、参加させなかった女性もいっしょにならんで座っているという。
春の夜に怪談会をするときには気をつけてください。
*4 じじいが語った別の話に、「雨上がりの境内に足跡がたくさん残されている」というのがありました。
同じ話のバリアントでしょうか。




